ふるさとの四季   

編曲 源田 俊一郎

1.故 郷

 作詞 高野 辰之 作曲 岡野 貞一  編曲 源田 俊一郎

兎追いしかの山
小鮒釣りしかの川
夢は今もめぐりて
忘れがたき故郷

この曲は11曲で構成されており、ここでは連続で演奏され途中の曲だけを聴くことが出来ません。
途中の曲を聴くには「BACK」をクリックし、リストから選んでお聴き下さい。

2.春の小川

 作詞 高野 辰之 作曲 岡野 貞一  編曲 源田 俊一郎

春の小川は さらさら行くよ
岸のすみれや れんげの花に
すがたやさしく 色うつくしく
咲けよ咲けよと ささやきながら


春の小川は さらさら行くよ
蝦(えび)やめだかや 小鮒の群れに
今日も一日 ひなたでおよぎ
遊べ遊べと ささやきながら

3. 朧月夜

 作詞 高野 辰之 作曲 岡野 貞一  編曲 源田 俊一郎

菜の花畠に 入日薄れ
  見わたす山の端(は) 霞ふかし
春風そよふく 空を見れば
  夕月かかりて におい淡し


里わの火影も 森の色も
  田中の小路を たどる人も
蛙(かわず)のなくねも かねの音も
  さながら霞める 朧月夜

4. 鯉のぼり

文部省唱歌  編曲 源田 俊一郎

甍(いらか)の波と雲の波
  重なる波の中空(なかぞら)を
    橘かおる朝風に
      高く泳ぐや鯉のぼり


開ける広き其の口に
  舟をも呑まん様見えて
    ゆたかに振るう尾鰭(おひれ)には
      物に動ぜぬ姿あり

5. 茶 摘

文部省唱歌  編曲 源田 俊一郎

夏も近づく八十八夜
  野にも山にも若葉が茂る
 「あれに見えるは茶摘じゃないか
  あかねだすきに菅(すげ)の笠


日和(ひより)つづきの今日此頃を
  心のどかに摘みつつ歌う
 「摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ
  摘まにゃ日本の茶にならぬ

6.夏は来ぬ

うの花のにおう垣根に 時鳥(ほととぎす)
 早もきなきて 忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ


さみだれのそそぐ山田に 早乙女が
 裳裾(もすそ)ぬらして 玉苗ううる 夏は来ぬ

7.われは海の子

作詞 佐佐木 信綱  作曲 小山 作之助  編曲 源田 俊一郎

文部省唱歌  編曲 源田 俊一郎

我は海の子白浪の
    さわぐいそべの松原に
  煙たなびくとまやこそ
    我がなつかしき住家(すみか)なれ


生まれてしおに浴(ゆあみ)して
    浪を子守の歌と聞き
  千里寄せくる海の気を
    吸いてわらべとなりにけり 

8.村 祭

文部省唱歌  編曲 源田 俊一郎

村の鎮守の神様の
  今日はめでたい御祭日
どんどんひゃらら どんひゃらら
どんどんひゃらら どんひゃらら
  朝から聞こえる笛太鼓


年も豊年満作で
  村は総出の大祭
どんどんひゃらら どんひゃらら
どんどんひゃらら どんひゃらら
  夜まで賑わう宮の森

9.紅 葉

  秋の夕日に照る山紅葉
    濃いも薄いも数ある中に
      松をいろどる楓や蔦は
        山のふもとの裾模様


  渓(たに)の流れに散り浮く紅葉
    波にゆられて離れて寄って
      赤や黄色の色様々に
        水の上にも織る錦

 作詞 高野 辰之  作曲 岡野 貞一  編曲 源田 俊一郎

10.冬景色

文部省唱歌  編曲 源田 俊一郎

さ霧消ゆる湊江の
  舟に白し朝の霜
ただ水鳥の声はして
  いまだ覚めず岸の家


烏(からす)啼きて木に高く
  人は畑に麦を踏む
げに小春日ののどけしや
  かえり咲きの花も見ゆ

11.雪

文部省唱歌  編曲 源田 俊一郎

雪やこんこ霰(あられ)やこんこ
  降っては降ってはずんずん積る
山も野原も綿帽子かぶり
  枯木残らず花が咲く


雪やこんこ霰やこんこ
  降っても降ってもまだ降りやまぬ
犬は喜び庭駈けまわり
  猫は火燵で丸くなる

12.故 郷

作詞 高野 辰之  作曲 岡野 貞一  編曲 源田 俊一郎

如何にいます父母
恙(つつが)なしや友がき
雨に風につけても
思いいずる故郷


こころざしをはたして
いつの日にか帰らん
山はあおき故郷
水は清き故郷