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沙羅曼蛇
― ATTACK OF
VIPER MIX ―
【ストーリー】
美しい輝きを放つ水の惑星ラティス。
そこには、昔から語り継がれている炎の予言があった。
……千光年の彼方より、炎の海に生まれ棲む巨大な竜が目覚めし時、
狂気のフォースが迫り来て、天地は闇に飲み込まれ、やがて光は打ち砕ける。
……巨大な勢力で侵略を続けるバクテリアン星団・サラマンダ軍の侵攻がここ、惑星ラティスに始まった。
サラマンダ軍の猛攻にラティス軍は成すすべもなかった。
惑星ラティスの王子は、自らの名を付けた時空戦闘機「ロードブリティッシュ号」で自ら戦闘に挑んだが、
満身創痍で脱出し、かつてバクテリアン星団を打ち破ったと言われる惑星グラディウスに救援を求めた。
知らせを受けたグラディウス軍の勇者は、ロードブリティッシュ号を伴って、
強大な支配力を持つサラマンダ軍の母星へ飛び立った。
超時空戦闘機ビックバイパー発進!!
※本文ママ
【基礎知識】
良い子のシューターはもれなくプレイしているだろう名作STG。
『グラディウス』が大ヒットしたもんで、続編を作るつもりが紆余曲折して
『沙羅曼蛇』となって発売された。
噂では縦STGにするか横STGにするかで揉めたらしいけど・・・
面白ければどっちでもいいよ!(;゚Д゚)
というか、結局縦横交互に入ってたし。
それと、色々と勘違いしている人が多いのも『沙羅曼蛇』の特徴。
これは発売されたハードが多くて、移植するたび何かいじるもんだから
ユーザーも混乱していたんだと思う。
例えば、パワーアップについて。
アーケード版はパワーユニットを直接取るのに対して
FCとMSXはカプセルでパワーアップする初代グラディウス方式だった。
他には、音楽やステージ構成まで違うケースもあった。
これは、変化球OKなプレイヤーは喜んだかもしれないけど、
完全移植派のプレイヤーは「う〜ん・・・」になっていたと思う。
あと、タイトルにも色々あって。
海外版はタイトルが『ライフフォース』となっていたんだけど、
後に日本でも『日本版・ライフフォース』が発売されて、それがまた
海外版と内容が違う。
結果的に『ライフフォース』は2作品あることに・・・。
やりすぎ。(´д`;)
あと、ローマ字では『SALAMANDER(サラマンダー)』と記載されているけど
漢字では『沙羅曼蛇(サラマンダ)』となっていて、最近の『プリンターをプリンタと呼ぶ』風潮を
先取りしていた様子。
さすがコナミ。
きっと、猪木のアレも「1・2・3・ダ!」と若干キレ気味になるんだろう。
他に特徴といえば、当時には珍しい派手な演出。
英語の合成音声で色々としゃべるのもカッコイイ!
そして
グラフィック面はもちろん、やはりステレオサウンド対応が一番の衝撃。
おかげで専用筺体でしか遊べなかったから、筺体の前にはいつも長蛇の列が!
・・・あ〜、長蛇の列を沙羅曼蛇に見立てたのか、なるほど。
うまくないわ!ヽ(`Д´)ノ
いや、しかし・・・
確かに、沙羅曼蛇という割には最後までそれらしき敵はいなかった。
※FC版には一応出たけど。
まぁ、これは沙羅曼蛇軍ということになっていたからそれでいいのかもしれない。
それにこの件に関しては『頭脳戦艦ガル』様という大先輩がいらっしゃる。
あと、この名曲の数々を作った東野美紀氏は、その当時アルバイトだったらしい。
元ナムコの細江慎治氏といい、昔のゲーム会社のバイトはレベルが高いなぁ。
【FC移植版】
たぶん、一番の売りというかインパクトはカートリッジの形状だと思う。
そう、なんと内臓(?)が見えるスケルトンタイプで作られていたわけで。
内部の基板なんて見る機会がなかったから、とても新鮮だった記憶がある。
そして、パッケージイラストの沙羅曼蛇らしき生き物は
最後のボス(ビッグアイ)の周りをくるくる回るお仕事で登場!
AC版では結局でなかったから感無量。(´―`)
ちなみにAC版は『ビッグアイ』ではなく『ゼロスフォース』と呼ばれていて、
『グラディウスV』では、まさかのザコ扱いに・・・南無。(´-ω-`)
とりあえず、みんなで『ヴァー』三唱しておこう。
ヴァーーーー!!
ヴァー・・
ウルセェ! (#゚Д゚)⊃ Σ )゚Д゚) ゲフゥ
まぁ、クリアしたことのない人にはさっぱりわからないネタだった。
元ネタは各自調べること!(´―`)
あとは、ステージが大幅に変更されていて、1面をクリアするといきなりAC版の4面へ突入。
ステージ4と5は完全にオリジナルとなっていて、ボスもAC版とは違う。
中でもステージ5のボスは意味不明だった・・・。
※『ツタンカーム』というらしい。
誰かつっこんでやれよ。(´д`;)
まぁ、ステージ4は沙羅曼蛇特有の少々グロテスクな生物感を意識したのか
人の体内のような雰囲気のステージで結構好きだった。
赤血球みたいなものが飛んでいたり、肋骨っぽい背景があったり。
そして、ボスも・・・
・・・目がッ、目がぁぁぁ!!
笑えるんだよ、なんか。(´・ω・`)
ちなみに、体内に潜るSTGといえば『X-マルチプライ(アイレム)』が有名だから
興味のある人はそっちもオススメ。
あと、エンディングにも特徴があって
コンティニュー回数(最大3回)によって挿絵が変わる仕組みだった。
コンティニュー1〜2回でビックバイパー、3回でヘルメット。
そして、ノーコンティニューでパイロットが現れる。
2Pのロードブリティッシュは王子だから、
これは1Pのビックバイパーのパイロットなんだろうけど。
もし、ロン毛の王子だったらなんかイヤだな・・・。(´ω`;)
【みんな大好きゴーレムくん】
沙羅曼蛇といえば『ゴーレム』といっても過言(だよ!)ではない。
さて『ゴーレム』とはなんだろう。
善良な一般人(?)の頭には「額にemethと書いて〜」のアレが浮かぶだろうけど、違う。
まるっきり違います。
※大切なことだから2回(ry
ここで言う『ゴーレム』とは1面のボスのことで、簡単に説明すると以下のようになる。
脳みそ+目玉のおやじ+触手 = ゴーレム
これが意外と狭い空間で戦わされるから、初回プレイの圧迫感がスゴイ。
ヤツの周りを旋回しながら戦わないとアッと言う間に天国。
しかも、なんか微妙にカクカクしながら近づいてくるから余計にコワイ。
・・・ハッ
昨今のJホラー映画に見られるカクカク近づいてくる演出はここからきたのかも。
※きていません。
それじゃ、順に『ゴーレム』の歴史を辿ってみよう。
〜 沙羅曼蛇 〜
初代のゴーレム。
これが一番有名だと思う。
〜 究極戦隊ダダンダーン 〜
同社の格闘アクションゲームのボスとして登場。
アーマーを装備して目からレーザーまで出せるように!
〜 沙羅曼蛇2 〜
餌
〜 遊戯王 レイジングバトル 〜
詳細は不明だけど、同社の有名カードゲームの中にもその姿を確認。
ちょっと目が多いんだけど、気のせいか。
〜 脳開発研究所 クルクルラボ 〜
同社の『マジックアカデミー』チームによって作られた脳トレ系ゲームにも出演。
確かに脳ではあるけど・・・思い切ったなぁ。
まぁ、一番気になるのはそこじゃなくて
オマエ、目はひとつだろう。
メガネに見栄を張るなよ。(´・ω・`)
【総評】
STGの中でも名作として上位に輝くタイトルのひとつだと思う。
システム、演出、サウンド、どれをとっても当時では最高峰のものばかり。
ラストの脱出なんて今でも興奮が蘇る出来栄え。(´―`)
STG好き以外にもぜひプレイしてほしい。
Destroy them all !!
これがすべてだ!
〜 あとがき 〜 今回はコナミの名作STG『沙羅曼蛇』から1面〜BOSSのテーマをアレンジしてみた。 前回に引き続きちょっとやりすぎ感は否めないけど、元々この曲はオケっぽい 雰囲気があったから、このオケっぽさを主体にシンセ音を混ぜたスタイルは 案外合ってるんじゃないかなぁ、と思う。(´―`) それじゃ、気分を出すためにも制作時のイメージ進行を書いておこうかな。 0:00 コイン音 0:02 作戦開始〜生命体と化した惑星ラティスの内部へ侵攻 1:07 周囲の雰囲気が一変、細胞で覆われた壁が進路を塞いでいる 1:13 細胞の壁を破壊しながら前進、先の見えない不気味な空気が漂う 1:41 静寂 1:43 突如として巨大な熱源反応、ゴーレム強襲 2:58 爆音 ・・・と、こんな感じ。 ぜひとも自分がビックバイパーのパイロットになった気持ちで聴いてほしい。 圧倒的な敵と対峙する緊迫感、立ち向かうのはたった2機の戦闘機。 STGはこの設定が多いけど、これはいくつになっても燃える設定だと思う。 ただ、最近こういうの減ってきたなぁ・・・。(´-ω-`) そうそう、この沙羅曼蛇は現在PSPやWiiのDLで遊べるはずだから、 興味のある人はぜひプレイしてみてほしい。(´―`) 2014.6.18 RAYSLAY |
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