気楽に・・・・English・・・・・・・Page 300
  

1/2/99     アメリカ的、これぞ日本的

    テキサスの川又さんからの情報


新年明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いいたします。
  
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以前から貯めてきた航空会社のマイレッジが年末で期限切れになることを知り、
無料航空券と無料宿泊券を請求してニューヨークに行ってきました。メトロポ
リタン美術館とニューヨーク市内観光、とても思い出深いクリスマスとなりま
した。
“思い出深い旅になった”のにはもうひとつ理由があります。それは今回の無
料航空券と無料宿泊券の請求を通じてまさしくアメリカ的、これぞ日本的、ふ
たつの好対照を体験できたからです。

旅行準備は、必要な無料航空券と宿泊券は某マイレッジ戦略で有名なアメリカ
のA社、残り2泊分の宿泊券は日本の老舗航空会社J社の各々に請求すること
から始まりました。
 
1ケ月前、A社に航空券と宿泊券を請求、会員番号、住所、本人からの請求かど
うかの確認のため、生年月日、郵便番号を告げる。電話の向こうから、コンピュ
ーターターミナルを見ながら的確でそつのない質問、マイレッジは国内航空券2
枚分は問題ないですね、でもホテル2泊分には少し足りないです、まずは航空券
のほうから予約を入れてしまいしょう。出発日はいつですか?その日ですと直行
便はいっぱいなので経由便になりますね、帰りは直行で大丈夫です。席は窓際が
いいですか?、航空券は郵送しますかそれともFAXでいいですか?
ホテルはマイレッジが足りないので、特別キャンペーン中の“BUY ONE 
GET ONE NIGHT FREE”を使ってはいかがですか、一泊分の
ホテル代を払うと次の1泊が無料になります。コンピューター上ではxxホテル
と**ホテルチェーンで利用できるとなっています、これにしましょう。それで
は宿泊券と航空券3週間以内に郵送します。

“You are all set、 Have a nice trip”
 
たった5分で終了、簡単なもんだ、さすがコンピュータ化が進んでいる社会、
認証、予約確認、キャンペーン状況、そして発券にいたるまでターミナルへの入
出力だけで無駄がない。
 
日本のJ社に宿泊券の請求、ホテルの空き状況を確認して30分後に連絡します、
え、向こうのホテルに電話かけてそれからなの?!、、 
30分後、予約が取れました、それでは正式な申し込み用紙に必要事項とサイン
を記入して郵送またはFAXで私ども宛てに送ってください。
え、確認できてるのに、また紙に書いて送らなくちゃいけないの、面倒だなあ。
 

3週間後
J社から連絡があり、わたし宛てに郵送した宿泊券が送り返されてきまいました、
理由はわたしに似た名前の人が郵便局に’送り主に返送’の手続きをしているか
らのようです、FedExで再度宿泊券を送ります。その際わたしが郵便局にク
レームが出せるようにオリジナルの郵便封筒も同封しますとのこと。
 
それじゃA社に手配した航空券も同じように返送されてるはず、しかしA社から
はなんの連絡もない、しかたがないのでこちらから連絡して再度FEDEXで送
ってもらえるよう手配。
 
翌日
J社から FedEx が届く、ホテル宿泊券と今後の参考にとファミリー会員案内
書が同封されていた。
 
2日後
A社からFedExで航空券が届く。 が、あれ?? 宿泊券が入ってなーい。
早速A社に連絡すると男性のオペレーターが航空券はマイレッジサービスだが宿
泊券はカスタマーサービスの担当なので確認しておきますとの返事。
 
2日後
A社カスタマーサービスからは何の連絡もないので再度確認の電話を入れる、き
れいな英語でゆっくり親切に話をしてくれるおねえさんが、12月17日に宿泊
券をFEDEXと郵送の両方で送る、とコンピューターには入力されていますが
、、と歯切れの悪い返事。 出発は22日なんだけどなあ、、、悪い予感。
 
出発前日
案の定まだ届かない。連絡すると”もう前日なのでどうしようもない”とテキサ
ス訛りのおねーさんまるで他人事、そりゃアナタとワタシは他人だから別に特別
扱いしてくれなくてもいいけど、こっちは先月から手配してるんだよね、あした
だよ出発は、ア.シ.タ!
 
あったまにきた!!、じゃスパーバイザーにつないで。
10分ほど待たされて、”はいスーパーバイザーのxxです、そうですか、じゃ
あなたが滞在するホテルに直接 FedEx 送りましょう。”。
そう、その手があったよね、捜せば解決策は見つかるもんだ、さすがあなたはス
ーパーバイザー!、じゃ、ひとあし先に行って待ってますよー、宿泊券。
 
宿泊2日目
フロントから連絡があり、FedEx がA社から届いたとのこと、早速封筒を明
けてみると、宿泊券! それも、2枚も! うんうん、悪いと思って気を使って
1枚サービスしてくれたってわけね。さすが太っ腹。やればできるじゃん!
長かったなあ、ここまでくる道のりは、、、今晩はいい夢見れそうだ。
 
そして明朝チェックアウト
え? なに これってこのホテルじゃ使えないの?、
そうなんですほらここに書いてあるでしょう“パーティシペイテドホテル”って、
うちはここに書いてあるのと同じチェーンだけどパーティシペイテドじゃないん
ですよ、つまりこのA社の企画とうちのホテルはなーんの関係も無いんですよ。 
だからこの券は”絶対”使えません。とフロント担当者。。。。
 

あーあ、いろいろあったけど楽しい旅行だった。
帰宅した我々を待っていてくれたのは、ドアにはさまれたA社からのもう一枚の
宿泊券でした。


FedEx               : (Federal Express)

 宅配業でUPS(ユナイテド、ポスタル、サービス)とならぶアメリカの2大企業、
(UPSはもともとはイギリス資本かもしれませんが)、5年ぐらい前から日本へも
 進出しています。進出時、日米貨物便航空交渉の旗頭として日本政府とやりあった
 ことでも有名。
 
 1990年代の、アメリカの20ベスト成功企業の上位にランクされ、コンピュー
 ターライズド−ロジスティック、インターネット−シッピング等先進の情報技術を
 活用し新しい宅配業を築き上げました、人を大切にし、社員は皆生き生きと働いて
 いるそうです。 役人への賄賂で業績を伸ばしているような古典的な企業とはちょ
 っと違いますね。
  
 私の考えでは、いまアメリカでもっとも信頼


パーティシペイテド : participated,   
            Participated hotel である企画などに参加・加盟したホテル
             ここでは、Free Ticket が利用できるキャンペーンに参加して
            いるホテル
 
     
 


明けましておめでとうございます。
今年は川又さんからの投稿でスタートです。300ページ目になります。

日本企業もアメリカの良い点はすぐに Fan-in (とり入れる)必要に
迫られていますがどの程度出来るか大いに疑問です。

日本の時代になるには日本の良い面をのばし、他国の良い面をとり入れ
が必須です。
これは、簡単なことです。ただ、やる気と実行力だけの問題です。


 
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