悪意の回路(2017.6.6)
□ 産経ニュース 2017.6.6     半導体などの電子部品に組み込まれた「悪意の回路(ハードウエア・トロイ)」を検知するため、   政府と早稲田大学が人工知能(AI)を使った検知技術の開発に着手することが5日、分かった。   悪意の回路は特定の条件で機器の動作を止めたり、情報を外部に送信したりするなど、サイバー攻撃に使われる恐れがある。   モノのインターネット(IoT)の普及に伴い、被害が拡大する恐れがあるとして、政府は対策を急ぐ構えだ。   全文 □ マルウエアー、トロイの木馬   「悪意のあるソフトウェア」の総称として「マルウェア」という単語が使われますが、   これは【悪意がある】(malicious)と【ソフトウェア】(software)を組み合わせた造語であり、   トロイの木馬はこのマルウェアの一種です。   トロイの木馬は好ましいまたは悪質ではないプログラムであるかのように見せかけるのがその特徴の一つです。   ギリシア神話で中に兵士が入った木馬をトロイアの街に招き入れたように、ユーザーにそれを危険と思わないで   招き入れさせることが偽装の目的です。   □ 悪意の回路(半導体)   悪意の回路が組み込まれた電子部品は、外からソフトウエア―で操作される入口になり、被害が発生します。 □ 記事の中で紹介されているように、   現在、国内では大規模な被害は確認されていない。   だが、英紙デーリー・テレグラフ(電子版)によると、英情報機関が検証した結果、中国メーカーが生産した半導体部品の中に、   攻撃者が遠隔操作で機器にアクセスできる悪意の回路が発見されたという。
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