ソバは子実にルチンを含んでいる唯一の穀物。ルチンは毛細血管を強くし、ビタミンCの酸化防止剤としての利用も検討されている物質でもある。ルチンはフラボノールグリコシドと言われるものです。そばの葉にも含まれていることが確認されたようです。ソバはタデ科の植物で唯一の穀物。害虫を忌避する効果もあり、吸肥力が強いため土壌の残肥を吸収させる輪作がくまれていた。外国でもスカベンジャー(掃除屋)と呼ばれている。ネパールのある地域では、そばの葉をサラダにしたり、茎や葉を乾燥して粉にしたものでスープを作って食べているそうです。 

キタワセソバ   (夏型)  早熟多収で、北海道全域に適応 
牡丹ソバ     (夏型)  北海道農試で育成されたもの北海道全域に適応

階上早生     (夏型)  青森農試で育成されたもの北東北向き

岩手早生     (夏型)  岩手農試で選抜固定され春・夏両方に使用

常陸秋そば    (秋型)  茨城農試で在来種から選抜南東北、北関東適応

金砂郷在来    (秋型)  北関東向き

信濃1号     (中間型) 昭和10年長野農試で育成されたもの

信州大そば    (中間型) 信州大学で育成やや晩生 関東以南向き

祖谷在来     (秋型)  四国阿波の祖谷地方在来

高知在来     (秋型)  高知農試で選抜、四国南部向き。小粒極晩生

みやぎおおつぶ  (秋型)  宮城大学で育成大粒晩生。九州全域、四国南部向き

鹿屋在来     (秋型)  九州南部向き。中間型に近い秋ソバ

現在の蕎麦事情

それでは、ここで日本各地の有望品種の紹介をします。

当店の蕎麦粉や乾麺のご紹介等で、多少は書いてはいるのですが、少し詳しく書いてみます。
民主党時代の農業補助金のおかげで、蕎麦への転作が増え昨年は、国産蕎麦がダブつきおました。
上記の他にも、山形県産・会津県産・栃木県産・福井県産在来等各県に在来種がありそれぞれ特徴があります。
当店では、 9月中旬から 石狩沼田産キタワセ
       11月中旬から 会津在来種
       12月(未定)  茨城産常陸秋蕎麦
       年明けから   福井在来種
                           順調に収穫できれば販売して行きます。

 例年の傾向として、味、香り、色の比較は

    キタワセ   これを基本として比べます。
            今年は良い出来です。台風の影響があったのはずですが美味しいです。

    会津在来  味:濃い 色:黒目 香り:良 コシ:少し強い 打ちやすい
            「会津のかおり」と言う新品種もありますが、今年も在来を仕入れます。

    常陸秋蕎麦 味:同じ 色:やや薄い 香り:同じ
            大粒のせいか色が薄めの黄緑色です。キレイです。

    福井在来  味:濃い 色:緑濃い 香り:強い コシ:強く水分に注意
            
    
その他、各商社もキタワセの種を北米で栽培したワシントン(名称)やオーストラリアで常陸秋蕎麦の栽培をしています。ただ、輸送などで色・香りは少し国産に比べると落ちますが、土地質のせいか、粘りが強くコシが出ます。  夏蕎麦も結構栽培されています。