内科・小児科・漢方・栄養療法　まゆき会　菊池クリニックのヘルスコントロール通信

１．ローカーボ（low-carbohydrate diet）とは、『低炭水化物食（糖質制限食）』のこと

米国では1970年代に、ロバート・アトキンス医師が提唱した『アトキンス式の低炭水化物・高脂質ダイエット』が流行した。（2003年ころ再流行）

日本では、京都の高雄病院の江部康二医師が2001年ころより始めた『糖質制限』が有名である。北里大学の山田悟医師が提唱している、『ロカボ＝ゆるやかな糖質制限』もこの中に入る。

「糖質制限」では、いわゆる「主食（ご飯、パン、麺、イモ類）」を減らして、おかず中心でタンパク質と脂質の割合を増やした食事をする。つまり、肉類、魚介類、卵、大豆製品の4種類の主菜と葉物野菜や海藻類、きのこ類などを食べる。この食事では、身体のエネルギー源は糖質から脂質に切り替わる。

農耕以前の人間本来の食事に近いともいえる。

（日本の食事摂取基準では、糖質の目安を300g前後としている。サッポロビールの調査では、4割の人がこの目安量を超えている。この人たちは、超ハイカーボ食である。糖尿病やメタボリック症候群の人にとっては、140g〜300gでも十分ハイカーボ食ともいえる）