Other Softwares
- Vmaker
- ASCIIが発売元で、開発元がユニオンブロス産業株式会社となっています。価格は買い値が¥27,600で定価は¥39,000でした。ちょっと怪しげなソフトですが要は、BMP/PCX/TIFのビットマップデータをベクトル化して、メタファイル(WMF)やEPS/DXF/CANDYのベクトルデータに変換してくれるものです。
- ベクトル変換モードで3種類のアルゴリズムを採用していて、細線モード、輪郭モードそしてこのソフトの売りになってるシンクロナスモードがある。シンクロナスモードとは設定した線幅以上の領域を輪郭モードで、それ以下の場合は細線モードで認識するようにしたもので、線幅に多少の凸凹があってもきれいに認識できる。真偽のほどは、若干の疑問がありますが?
- ポリゴンプロッセッサ機能というのがあって、囲まれた図形領域を多角形として認識して、その結合を優先すると書いてありまして、ようは「田」のような「口」に囲まれた内側に接する「十」のような線分があると、これを4個の「口」に分割してくれるというものです。使いようによっては便利な機能です。
- 曲線を認識して、スプライン曲線に変換してくれる。この機能により、曲線部分のデータ量を大幅に減らす事が出来る。但し、スプライン曲線をサポートしてるアプリケーションが必要だが。
- 重ねあわせ機能付きのベクトルデータ編集機能を持ってる。原図を、グレーで表示しベクトルをブラックで表示し、原図の状態を参考にしながら編集できるので修正が楽になる。この機能はとても便利で、まず一発で思ったような認識をしてくれないので、修正する時にこれが有るのと無いのでは雲泥の差である。余談だが、YAMAHAの Score Reader という楽譜の認識ソフトも同様の機能があり、認識結果と原図をうまい具合に重ねて編集できる。こちらは、差分を赤く表示してくれるので、一目瞭然だ。
Version UP
- Vmakerがやっとバージョンアップされました。Vmaker Ver2.0(定価\39,000)とVmaker Professional Ver1.0(定価\98,000)がリリースされWindows95/NTに対応し、32ビットアプリケーションとなった次第です。私はVmaker Professional Ver1.0に優待販売価格\39,140でに乗り換えました。
- カッティング用のデータに対応し、一筆書きのデータ作成が出来るようになりました。生成できるベクトルデータは直線、ポリライン、スプライン、円弧認識が出来るようになりカーブの多いデータをベクトル化する際に有効で、ベクトル化後に原点の座標系の変更、出力時の倍率指定もでき編集効率が良くなった。
- 完全32ビット化で高速処理が可能になりTWAIN32規格に対応したスキャナインターフェースを持つようになった。
- 円弧の認識が可能になった。
- ルーラー表示機能が搭載され表示されているデータの実寸が表示されるので線幅設定などが分かり易くなった。
- またVmaker Professional Ver1.0では最大原稿サイズA4(600dpi)、最大交点数の制限なし、最大線数の制限なし、最大線長10mとVer2.0に比べて制限が緩和されている。
- ABC Graphics Suite
- MICROGRAFX社の有名なドローとピクチャーのパッケージソフトで、定価¥58,000キャンペーン価格¥48,000ですが実売は¥38,000位で手に入るようです。私は、MICROGRAFX PowerPack からのバージョンアップで¥23,690(税込み)でした。
- Windows95 に対応する為のバージョンアップですが、ただのバージョンアップではなく MS Office との連携を強化したものです。中身は盛り沢山で、ドローが Designer 6.0 ペイントが Picture Publisher 6.0 グラフとスケジューリングが ABC FlowCharter 6.0/ABC SnapGraphics 2.0J クリップアート管理が ABC Media Manager そして3Dグラフィックスに Instant 3D おまけにフォントが欧文を280書体と和文20書体をくっ付け、あげくに30000以上のクリップアートやピクチャーを収めたCD3枚組みという超大作です。パッケージソフトの神髄を感じさせる、久々に血を沸かせるソフトです。ただし難点がありまして、マニュアルが無いに等しいいのです。ヘルプを読めば大体の事は書いてあるのですが、それにしても使い難く、すべての機能を把握することは難しい事です。
- サポートしているファイルフォーマットが多い(55種類以上と書いてある)
- 各アプリケーションを起動してみると分かりますが、一瞬 MS Word かなと勘違いするくらい画面デザインが似ている。逆の機能もありまして、MS Word や Excel の Tool Bar に自分のアプリケーションを登録してしまう。OLE2に対応していて、データのはめ込みが簡単に出来る。
- Picture Publisher はインターレースGIFや透明GIFに対応している。これは、ホームページの作成にシェアウェアのソフトを使わないですむので、とてもうれしい機能です。他に、ドローのデータを読み込む事が出来るので、図表を簡単にGIF(インターレース化)出来てしまう。無制限の undo 機能(MICROGRAFXの昔からの売り)もピクチャーの作成には嬉しいですね。オブジェクトレイヤ機能も付いて、重ねあわせが楽に出来るのも有難い。
- Designer は最初に感じたのが、描画が非常に高速化されているのに驚きました。32bit化の威力でしょうね。その外に、プレゼンテーション機能が追加されたようで、企業で使う場合は威力を発揮するでしょうが、一般人は特に必要ないでしょう。そして、驚く事にオートトレース機能と言うのが付いたようで、まだ試してませんが、なんとビットマップデータをベクトル化できるらしいのです。この機能がどの程度なのか疑問ですが、もし上の Vmaker 並みの機能があるとしたら泣いてしまいます。
<追記>
大変失礼しました。未確認ではありますが、前のバージョンでもオートトレース機能があったようです。でもあまり使える機能では無いようで Vmaker は偉いということになりました。
- Instant 3D これは、OEMのようで Visual Software Inc. の製品です。Visual Software Inc. と言えば 3D グラフィックスの世界の私の使っているソフトの紹介で出てきます Visual Reality 2.0 の開発元ではないですか、画面構成なんかはてんで変わってるので、最初は気が付かなかったのですがレンダリングさせた時に、動きが Visual Reality 2.0 にそっくりなので、もしやと思いヘルプでバージョン情報を見たら何と同じ会社だったんですね。日本でこんな形でお会いするとは思いませんでしたよ。内容は Asymetrix の 3D F/X のように馬鹿チョンの3Dソフトのようですが、操作性は 3D F/X に分があるようです。ただ、最初から用意されてるオブジェクトの数はかなりのもので、3D F/X をかなり意識してるなと感じさせられます。ライティングなんかは、3D F/X よりも解かり易いアイコンになっていて、アイコンのサイズを大と小の2段階に変えられるところなんかも泣かせます。おまけがありまして、先ほどのバージョン情報を表示するとジャンなんて音がするんですね。昔なんかのソフトでこんなのがありましたが、いきなり音が出るとどきっとしますよ。
- ABC FlowChater は有名なソフトでこれ一本だけでも結構売れたみたいですね。あっちこっちで、賞を貰っているようで、それなりに評価が高いソフトのようです。確か、単品扱いで売っていたような気がしますが、日本ではあまりうれなかったようです。まあ日本ではあまり用途がありませんでしたからね。でも、ASCIIの Visio が結構売れて、最近日本でもこの手のソフトが売れるようになってきたみたいで、そうするとこのソフトの評価が上がるかもしれませんね。Visio がこのソフトを真似て作ってるので、何ともいえませんが、軽いソフトと言う感じがして好感が持てました。
- ABC SnapGraphics はビジネスダイアグラミングソフトと称してまして、唯一16bitのソフトです。内容は、日程表を作るソフトらしく、操作が良く分からないので、後で報告します。
- ABC Media Manager これは、使い方が良く分からなかったのですが、アプリケーションに対してクリップアートなどを、自分のアルバムからドラッグ・アンド・ドロップするソフトのようです。
- LightWave 3D Ver5.5
- 一年ぶりのバージョンアップです。今回のバージョンアップ料も高いですが、商品版はなんと¥288,000(日本語版)と超お高くなってますが、バージョンアップとして考えると¥69,090はちょっと高いという気がします。でも、製品と同じパッケージですので、この値段で買えたと思えば安いのかな?(と言って自分を納得させるしかない)。ちなみに私のは日本語バージョンです。
- さて前評判の高い今回のバージョンアップで何処が変わったのでしょうか。インストールして立ち上げて最初に感動したのが、メニューが日本語になっている(日本語バージョンだから当たり前ってか、でも今までも日本語バージョンであったが英語のメニューだった)。だけど、メインのメニューだけでサブメニューは英語のままであった(ガクッ!)。もちろん、日本語版とはいえ、メニューを英語で表示するインストールも可能で、好みで使い分けることもできる所は嬉しい。ガクッとしたけど、デザインが私好みで少し嬉しい。今までモノトーンのメニューであったが、今回からカラー化されて見やすくなった気がするし、色使いが私好みのハーフトーンで上品に仕上がっている。これは今回からサポートされた、ワークステーション版の発売に伴いX-Windows 風のデザインを意識したことが、原因ではないでしょうか?
- それから気になったのが、ライセンスキーで最初にインストールすると、2週間のライセンスキーでのみ使用できるだけで、恒久的に使用するには、登録はがきで永久ライセンスキーを入手しなくてはならない。毎回立ち上げる度に、「あなたのライセンスキーは後XX日有効です。正式なキーを得るためには...」なるダイアログボックスが開いて、ライセンスキーを取得するように促される。ちなみに現時点で、正式なライセンスキーはまだ届いていない。裏世界では LightWave3D のコピーがはびこっているので、セキュリティーブロックだけではコピーを防げないのではないかと、邪推してしまうのであった。でも、これはイタチの追いかけっこでいつかは破られてしまうものである。正式ユーザーだけ、割の合わない複雑なコピー防止システムに翻弄されてしまうのである。人気ソフトはそれが運命なのであろうか? でも、それが商品の価格に反映するとなると腹立たしい。
- 5.0から5.5への変更は、数字だけ見るとマイナーチェンジのようでありますが、上の方に述べたように、メニュー画面の大幅な変更があり、マイナーとは侮れない内容になってます。幾つか気になる点を以下に掲げてみます。
- Open GL表示でのテクスチャーサポートが追加され、Open GL だけでもテクスチャーイメージを把握することができるようになった。
- フィジーな影を落とすリニアライト、エリアライトの追加、ヴォリュームライト、フォグを作り出す Steamer プラグインとなっていて、フォグがついにサポートされました。この辺のサポートは、ちょっと遅いのではないですか。
- リアルな空を作り出す SkyTracer なるものが追加され、空の表現が楽になったようです。
- 複雑なモーフィングをコントロールする MorphGizmo プラグインがついて、人間の顔の表情を変えられるようになった。
- MetaNURBS の三角ポリゴンのサポート
- ショートカットキーのカスタマイズができるようになり、好きなショートカットキーが作れるのです。ショートカットキーは LightWave 3D において非常に重要で、これを知らないと面倒であり、操作できない内容のものもあるようです。
- Direct 3D ヴューワーと、.xファイルの出力とありますが、これは別プログラムとして Utility として付属しているものです。オブジェクトを Direct 3D で表示し、ファイルに落とせるようになっています。
- 4 CPU までのマルチプロセッサーに対応してくれてます。レンダリングのスピードをかなり補強してくれるのではないでしょうか。
- Render GL に対応しましたが、InterGraph のクソ高いボード(欲しいな)を差さないと使えません。これを差すとレイトレーシングレベルのレンダリングがハードで実行でき、レンダリング時間を極端に短縮できます。どこかでもっと安くしてくれないかな。
- MetaNURBSやポリゴンを切り刻む Knife ツールが追加されたとなっていますが、これでより表現力が上がるのではないでしょうか。
- とにかく操作性が、向上したと思う。以前のバージョンに比べて、細かいところが整理され扱いやすくなっている。Ver 4 と Ver 5 では操作性に関しては大きな変更がなかったが、今回のバージョンはとにかく扱いやすくなっている。これは、ユーザーによっては異論があるところでしょう。慣れた操作系から、新しい操作系に抵抗を感じる人と、私のように順応できる人間とに別れると思います。私は、いろいろなソフトを使っているので、操作系に関して順応力が高いので、こだわりをあまり持ちません。使いやすければ、大きく変更していただいても、さほど苦痛には感じません。ただし、改悪はいけませんけどね。この辺が Ver 5 をしばらく並売する理由なのではないでしょうか。