「休憩時間の取り方」


弟子 「プレイが長くなると、疲れてくるのですが、勢いに水を刺されるわけにもゆかず休憩が取れません。」という『H.pon』さんの質問です

GM うむ。説くに長い距離を移動してきて会場についたPCなどは、ついた早々セッションなんて事態になると気分はトライアスロンだからな。

弟子 休憩時間ですか…あんまり聞きませんね。

GM まあな、が、長いセッションになるとどうしても休憩を取らないといけなくなる。ここで、質問のように勢いに水を差さないように休憩を取るのに必要なのは「区切り」だ。

弟子 区切り?

GM いくつか区切りの例をあげてやろう。

1:セッションの終了
 1シナリオ12時間などでもないかぎり、シナリオは3〜4時間で終わる。
シナリオ終了後には楽しいレベルアップ作業が待っているだろう。で、この後に休憩を入れる。実に簡単明確な『区切り』というわけだな。
2:キャラ作成後
 コンベンションなどでよく見られる方法だ。10時か11時ごろに始まってキャラ作成が2時間。12時、1時ごろに
昼食をかねて休憩時間をいれる。シナリオが始まっていないのだから当然勢いなんてものもなく、水をさされる事もない。
3:戦闘後
 ダンジョンなどの見張りを倒し、さぁこれからダンジョンに入ろうという状態。もしくは1,2度の戦闘が終わり、本格的に調査を開始だという状態だ。
シナリオでもちょうど中盤を抜け、いよいよシナリオも佳境にはいる場面なので休憩にはちょうどいい時間だろう。この休憩のよいところは、例えば忘れがちな洞窟前の足跡探索や、それまでの情報の分析などにPCが気を回す余裕が出来る事だ。
 
『情報を集め・戦闘・戦闘・探索・ラスボス戦闘』では情報を分析する余裕がない。PCが敵を追い詰める作戦を思いつくかもしれないし、見落としていた事にきがつくかもしれない。そのためには本格的に佳境にはいる前がベストといえよう。
4:情報収集中
シティシナリオだと、ダンジョンのような戦闘後の区切れがないので休憩が取りずらい。が、大丈夫だ。シティシナリオでは情報収集がメインだ。当然その情報を分析して次の行動を決めねばならない時があるだろう。ここで休憩を取れる『区切り』は2つ。
一つは『行きき詰まった時』 GMから「ちょっと休憩時間にしようか」とでも行ってPCの思考をリフレッシュ。そして、再開と同時にGMが「ちょっと情報を再検討してみよう」といって、今まで得た情報を整理するのだ。シナリオを作ったGMなら、PCがなぜ行き詰まっているのか、何処の情報を見落としているのかは理解しているだろう。(GMは休憩中にその辺を考えるて置く必要がある)整理中にそのピントをさりげなく強調するのだ。もちろんPCが自発的に見つけられればそれにこした事はないがね。
二つ目が『真相一歩手前』での休憩だ。決定的な情報を教えてくれるNPC。事態の真相を話してくれるNPCだ。つまりはそいつの話を聞けば、その後イモ蔓式にシナリオが進んでいくポイントがあるだろう。その手前で休憩時間を取る。 実際一番勢いが乗るのは真相を掴んで最終局面に突入する時だ。その前で勢いに水をさされてもすぐに流れを取り戻すぞ。



GM まぁ、休憩時間を取る『区切り』というのはこんなものかな

弟子 でも結構曖昧ですね。

GM 仕方あるまい。シナリオの数は一つではない。当然ここと特定できるものでもない。ワシが言えるのはあくまで『目安』だ。それが何処か考えるのは各GMのする事だ。

弟子 各GMが考えるって事は…つまりこのページの必要性はないという事だね。

GM 光になれ!!!!!

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