「アドリブシナリオのコツ」
弟子 「PCがシナリオと違う方に進んで、アドリブでシナリオ作らなきゃならなくなったの〜どうしよう。」という『蒼流飛翔』さんからの質問です。もうセッションが終わってるんで真っ白になっている事でしょう。
GM まぁ、その場はなんとか頼みこんで本筋に戻ってもらったらしいがな。
弟子 でも、こう言う経験ってよくありますよね。
GM まあな、なまじPCがちゃんと考えて別方向に進んだ場合が一番GMにとって辛いパターンだ。で、そこで出てくるのが『アドリブシナリオ』よ!!
弟子 なんにも考えないで即興で作ったシナリオですね。
GM 違う。『最小限の準備で行うシナリオ』の事だ。たいていが、シナリオをしながらこの『最低限の準備』をするので、「なにも準備しない」ように見られるがな。
弟子 最低限の準備って?
GM ようは『目的』があって『行程』があって『舞台』がある事。
弟子 ……よくわかんないや。
GM まあ悪者退治なら『悪者』がいて『被害にあってる者』がいて『悪者のアジト』があるって事だ。これだけ決まれば『被害にあってる者からの依頼で悪者をアジトで退治する』という最低限の状況が出来るだろう。
弟子 まあね。時代劇みたいだ。
GM そのとうりだ。アドリブシナリオはひねった事や複雑な事をしても混乱するだけだぞ。単純明快。パターンの踏襲。簡単に手がかりを見つけサクサク進めるのがベストだ。SFCのテレビゲーム『ソードワールドSFC』などのシナリオを参考にするといい。アレは1シナリオ分のストーリーは実に単純明快だ。迷宮の広大さをTRPGに持って行ったらPCが泣くがな。
弟子 経験談?
GM …まあその話は別にして。次ぎにダンジョンなどの迷宮だが、これは実は簡単だ。適当に作ってもバレやしないからな。だいたいの時間を見て「部屋の数を5つくらいにしよう」とでも決めればOKだ。通路なんて適当に引っ張ってもバレやしない。どうせいつものシナリオでも通路の配置まで計算ずくで作成する事なんてザラだからな。
弟子 結構いいかげんだね。
GM マスターはバレさえしなければ手を抜いてもいいのだよ。公式のリプレイじゃあるまいしな。さて、最後に敵データだが、自作するのは得策ではない。既存のデータを使用する事を進めよう。もしくは、こんな事になっても言いようにサンプルの敵キャラで作っておくのも進めるぞ。
弟子 師匠は作った経験は?
GM 皆無…ゲフンゲフン。基本的にアドリブシナリオは戦闘メインになるはずだ。情報収集でのアドリブシナリオというのはかなりの経験者でもないかぎり成功せんので注意だ。まぁ、時代劇程度でよいのならパターンの踏襲で簡単だからね。
弟子 入浴シーンですか?
GM TRPGじゃ!!!!!!(弟子が光になる)