〜プロローグ〜
それはどこにでもある英雄譚と、残された現実問題
フェイダン地方アイヤール
年輪王国とよばれるこの大国の東の端。宿敵である蛮族の国ディルフラムと隣接する最前線の領土。
そこに、一人の英雄がいた。
名を、フレオリック=アシャブ。
冒険者として腕を磨き、蛮族を退け、城壁を築き<青雀領>という領土を作り上げ、アイヤールの貴族となった。
彼は手に入れた領土を守るために、戦い続け、やがて強大な敵と合間見えることとなる。
”流血祭司”の異名をとるダークトロール ボルコと、その配下たち。
壊滅必死の強大な蛮族の軍勢に、領主は腹心たちと共に、決死の突撃を行い。そして、激戦の末、ダークトトールのボルコと相打ちに終わる。
こうして、一人の英雄は英雄譚の住人となった。
ただ一人の息子を残して。
息子の名はエルリッヒ=アシャブ。親しいものは彼をエリックと呼ぶ。
彼は、父親の戦死と、壊滅した領土の継承により、遊学中の<紫壁領>から呼び戻された。
彼は優秀な生徒ではなかったが、親しい友人を持つ事ができた。
その友人達は、彼を見捨てることはできなかった。
この、新しい英雄譚はここから始まる。
GM と、いうわけで、キャンペーンをはじめます。PCはアイヤール帝国の最東端。アルザ側の南にある半月形の領土<青雀領>アシャブの新米領主の友人として、壊滅状態にある辺境領を守るためにがんばってもらいます。とはいえ、君たちは無名の冒険者です。冒険者として名を上げ、立派な英雄となってください。
PC1 おお、まじめな内容だ。
GM 今回は、私のキャンペーンが始めてのPCの為に、まじめに作りました。
PC3 このGMの場合は、あまり本気にしない方がいいと分かっています。(笑)
PC2 で、本当のところは?
GM …
一同 …
GM …最近の私は、ちょっと嘘つきである。
(一同爆笑)