歴史は語る。
この世を一つの支配者が支配したことはないと。
歴史は知る
一人の人間が絶対の支配者でありえなかったことを。
しかし歴史は知る
己が紡ぐ事が永久に過去の出来事でしかないことを…
GM 第21作戦司令室だ。君のほかには幹部イーグルしかしない。
レム 第21作戦指令室…21ッこも作戦室作ってどうするんだろう?まあいっか。で、そこってどんな感じなの?
GM うむ、大きなモニターとなにに使うかわからない機械とメーターで壁を生めている部屋だ。隅に埃をかぶった旧式のパソコンとかか積み上げられている。
レム …まるで会社の物置みたいだね。
GM 何処の倉庫もいっぱいだそうだ…って、そんなことはどうでもいい。さて幹部イーグルが口を開く。
イーグル さて、お前の配属先だが…
レム ドキドキドキ…
イーグル 先の作戦実行能力を比較してみた結果……
レム ドキドキドキドキ…
イーグル まだ決まってない。
レム ドッカーーーン。なんですっちょえ〜〜!!(錯乱していてセリフが変)
イーグル ま、そう興奮するな。実際的にお前の先の結果は若手の中でトップと言ってもいい。登用当初はまたくの無名がだぞ。結果、配属させてくれと言う要望が数多くてな。こういう組織なので、みな妥協することが容易ではないのだ。
レム (怒ってる)うう〜〜〜〜〜。
イーグル 実際お前の能力は後方支援向きかと思ったが、先の作戦で前線指揮の能力ももうしぶんないことが判明したのだ。ま、おかげでさらに配属先が複雑になったがな。
でだ、最終的な判断をお前自身に任せる。ということで結論がついた。
レム え…て言うと…
イーグル お前が行きたい部署は何処だ?
レム パンパカパーーン。神よ〜…って神は死んだから、ありがとう運命。ハレルヤ〜。
PL1 ハレルヤはマズイだろ。悪の結社で(笑)
PL2 でも、なんて言う気かね?「女幹部の居る所に配属させてください」は素晴らしく変態チックだぞ。
レム う…そう言えば憧れの『あの人』の部署何処だか知らない…
イーグル どうした?何処に行きたいんだ?
レム あの〜。結社内の部署を見学させてくれたりは…
イーグル 部署内か…まあ、自分にあった所を探せるかな。ザコッチ1号2号!!
PL1/ザコッチ1号 チョリソ〜
PL2/ザコッチ2号 またザコッチか。チョリソ〜
イーグル ザコッチ。今日1日お前がレムの案内をしろ。
ザコッチ2号 チョリソ〜(訳:オレに何を案内しろと?戦闘員養成所でもつれていくのか?)
イーグル …わかった。まず研究室に行き、そこで新たな怪人リストをもらって配置に出向いてくれ。
レム 配置?
イーグル そうだ、我等が秘密結社ナンバーズは実行部隊だけでもその用途に別れて3つ存在している。もちろん彼等の作戦に合わせた特殊な怪人もいるが。基本的に、実行部隊で怪人の有効利用をするというのが現状だ。そのために、それぞれに怪人を配置する必要がある。
レム なんて計画性のない…
イーグル 現場主体といって欲しいな。現場主体と…さあ、さっさと見に行って来い。特に第一実行部隊はじっくり見るべきだろう。重要な所だ。もうお前の行きたい所は決まったな。そうに違いない。うむ、そうだろう第一実行部隊がいい。
レム …イーグルさんの部署って?
ザコッチ1号 チョリソ〜(訳:間違いなく、第一実行部隊だよ。)
レム やっぱり……
――――――――研究室――――――――――――
GM 研究室です、人間が3人くらい入れるくらいの容器に培養液が満たされ、中に様々な怪人が浮かんでる。その周りを白衣を着て丸眼鏡をかけた男達が言ったり着たりしてなにかレポート用紙に書き込んでいる。
レム ここまでお約束どうりだと、無気味に思う以前に親近感が沸くね。きっとここの偉い人は博士で無意味に脳味噌をガラス張りにしているでしょ。
GM ギクッ。実にそのとうりだ。脳味噌を強化ガラスにおさめ下半身がキャタピラの老人が君達に気がついてやってくる。
脳をガラスに入れてる男 「こりゃ、ここは部外者立ち入り禁止じゃぞ」
レム 自分はイーグル様に言われて怪人配属リストを受け取りに来ましたレムであります。それとぜひ、この研究室を見学させていただきたいと存じます。
脳をガラスに入れている男「なんと、お主がレムか脳。ほほ、この頭に、スーパー分析術と噂される脳が入っておるのか。どれ一つ解剖させてくれんか脳。」
レム ちゃんと閉じてくれるんでしょうね。
脳をガラスに入れた男 「ワシとペアルックでよければ。」
レム まだ髪がありますから遠慮します。
脳をガラスにいれた男 「もったいない脳。まあいい、見学を許可する。ワシがここの責任者で幹部の一人Drブレインなんじゃ脳」
ザコッチ2号 チョリソ〜(訳:「〜じゃのう」の「のう」は「脳」か)(笑)
ブレイン 「そうなんじゃ脳。」
レム 脳の博士か何かなの?
ブレイン 「正確には違うんじゃが脳。まあ、体を改造しても脳の命令がそこに到達しなければ実際は動かんのじゃ脳。触手を動かす脳は手や足とは違うから脳。いわゆる一番大切な所なんじゃ脳」
レム はあ…・
ブレイン 「ここは、そのための研究をする所なんじゃ脳。怪人合成。機械合成。巨大怪獣創造。その他特殊な能力の付与となっておるんじゃ脳。」
ザコッチ2号 チョリソ〜 (訳:巨大怪獣!?)
ブレイン 「作成しておるのはここではないが脳。ちゃんとつくっておるよ。破壊活動は第2実行部隊の仕事じゃから脳。詳しいことは第2実行部隊に聞くといいんじゃ脳。」
レム 第2って一体どういう所なんだ?
ザコッチ2号 チョリソ〜(訳:行けば分かるって)
ブレイン 「それと、お主等幹部の今日かもここで行っておるんじゃ脳。ま、言ってしまえばこの組織の中枢じゃ脳。脳ゆえに中枢。なんてな。ほっほっほ」
レム はい、さようなら。
ブレイン 「なに?うけなかった?いけてる?いけてる?いけてないよ〜」
レム ………ではリストもらって次の所に行きます。
――――――――第一実行部隊――――――――
GM 第一実行部に来ました、中は体育館くらい広く、その中に100人ほどのザコッチや怪人、恐らく幹部候補生だろう人間が色々やっている。まるで会社の営業部のようだ。
レム こんにちは〜。怪人配置に来ました〜。ハンコくださ〜い。
ザコッチ1号 チョリソ〜(訳:怪人は宅配便の荷物かなんかか?)
ザコッチ2号 チョリソ〜(訳:壊れ物って意味じゃねえの)
ザコッチ1号 チョリソ〜(訳:それならオレらが壊れ物トップ1だよ)
イーグル 「オオ、来たかレム。ここが秘密結社ナンバーズの花形。最も多く活躍し、最も多く功績を残している第一実行部隊だ。」
ザコッチ2号 チョリソ〜(訳:そして一番作戦に失敗していて…)
ザコッチ1号 チョリソ〜(訳:一番殉職率の高い…)
ザコッチ'ズ チョリソ〜(訳:ザコッチ内俗称「地獄の1丁目」)
レム ふ〜ん。でいつも何をやっているんですか?
イーグル 「第一実行部隊は、その規模から陸・海・空の3つに別れる。基本的に陸が主力だな。任務は様々だ。それゆえ可能性は無限。未来性も大きい。まさに最高の部署だとおもわんか?」
レム まだ他の所見てませんから比較できません。
イーグル 「他の所なんぞ見る価値はない。第一実行部隊はいいぞ〜。最新の武装を使い放題。」
ザコッチ1号 チョリソ〜(訳:試作品なので暴発確率も上り放題)
イーグル 「次々と与えられる強力な怪人を縦横無尽に駆使して任務を遂行する達成感!!」
ザコッチ2号 チョリソ〜(訳:突如現れる正義の味方に怪人を倒される敗北感。)
イーグル 「もっとも早く手柄を立てて、功績もらってランクアップ。」
ザコッチ1号 チョリソ〜(訳:もっとも早くに殺されて…)
ザコッチ2号 チョリソ〜(訳:任務成功は幹部の手柄。任務失敗は部下のせい)
イーグル 「ファイアーーーー!!」(火を吐いてザコッチ攻撃)
ザコッチ'ズ チョリソ〜(焼死)
イーグル 「どうだ、このように強くなれるのも、最も多く実践を経験できる第一実行部隊だけだぞ。」
レム まあ、考えておきます。ここに「あの人」はいないのね。
GM いないね。女性の幹部候補生が数人いるけど、皆違うね。
レム じゃあそこら辺のザコッチを2名引きぬいて連れていきます。では失礼します。
ザコッチ'ズ チョリソ〜
イーグル 「お前ならきっと強くなれる。我が舞台には強い幹部が必要なのだ。待っているぞ。絶対ここに来るのだ。いや来い。来なくてはならない。来てくれたら凄い物あげちゃうぞ〜。だ〜か〜ら〜…」
レム 評価マイナス1。
―――――――――第二実行部隊―――――――――――
GM 第二実行部の扉を開けると、そこは小さな小部屋だ。中央にデスクが一つ。そこに、一人の男が座っている。
レム 第一と比べると寂しいね。
GM デスクには大きなパソコンと、電話が二機。それと色々なファイルが並んでいる。他には壁にある小型冷蔵庫とその上のコーヒーメーカーくらいしかない。君達がドアを開けるとデスクに座っている背広姿の男性がモニターから目を離して君を見る。見ると顔の半分が機械だ。
半分機械の男「ここになんの用だね?」
レム 「あ、研究室から配置の怪人リストを持ってきました。それと、自分の新しい配置先を決めるに当たって、色々と説明して欲しいのですが。」
半分機械の男 「ほう、きみが今噂のレム君か。いいだろう、デスクから離れるわけにはいかんから、ここでよければ説明しよう。私は第二実行部隊総括司令官ホークだ。」
レム 始めまして。ここが第二実行部隊と言うことですが、他の人はどうしているんですか?
ホーク 「他…ああ、もちろんいるよ、全部で8名の現場指揮官と多数の部下がいる。今も皆が作戦行動中だ。」
レム 作戦ってどう言うのやるんですか?巨大怪獣がどうとか言っていましたが…
ザコッチ1号 チョリソ〜(訳:この幹部も実は巨大怪獣?)
ホーク 「我々第二部隊は大規模破壊活動を主な任務としている。巨大怪獣はその一つだ。」
ザコッチ2号 チョリソ〜(訳:おお、破壊活動。いいね〜。ゴジラ製造マッスィ〜ンとかか?)
ホーク 「残念なことに、怪獣を製造するのはその大きさから全て秘密基地になっている。ちなみに怪獣出現の時に基地自体壊れることが多く使い捨ての秘密基地だ。おかげで、街のど真ん中に怪獣を出現させることが出きる。」
レム じゃあそれでさっさと都庁でも襲えばいいじゃん。
ホーク そうなのだがな…見ろ。
GM と壁を指すと壁に様々な怪獣の写真がスクラチになって飾ってある。内10分の9が黒い帯でくくられている。
レム 結構やられてるんだね。
GM さらにその下には、赤と銀のカラーリングをしたビニールっぽい光を放つ肌の人型の存在がポーズをつけて立っている。市販のポストカードのようだ。ちなみに。破りかけてたり、ダーツの刺さった後がある。
ザコッチ1号 チョリソ〜(訳:あ、あれは…)
ホーク 我々第二実行部隊は広範囲大規模破壊を目的とした部隊だ。正義の味方の一部にはそう言った怪獣を専門に退治する奴らがいる。
レム お約束だね。
ホーク しかも、奴らは汚いことに、緻密な作戦で正義の味方を倒しても奴の兄弟とか言うのが現れてやっぱり阻止されるのだ。実に卑怯極まりない。
一同 (爆笑)
ホーク ゆえに、我が第二実行部隊では作戦立案能力と迅速な実行力をもつ優秀な人材を求めておる。君の先の結果は十分期待するにあたいするものだ。ぜひ我が第二実行部隊に来て欲しい。
レム はあ、ちなみに聞きますが、一つの作戦実行にかかる時間というのはどれくらいなのですか?
ホーク うむ、我が部隊の作戦には二つの特色がある。一つは巨大怪獣を暴れさせ、大規模な直接破壊をするケース。これは怪獣の捜索から生成まで。長期にわたることもあり。だいたい1ヶ月から1年ほどの期間が必要だ。もう一つケースは同型の怪人を多数取り揃え、特殊能力を使ったテロに走るケース。ただし、これはホントに稀なケースだ。こちらは作戦立案がされてから計画にかかるため、実行期間は不明だが、立案してから3〜5年の長期になる事もある。
レム はあ、分かりました。では失礼します。
ホーク うむ、君の力が役立ってくれることを願うぞ。
レム 第二作戦室を出る。
ザコッチ2号 チョリソ〜(訳:あまり乗り気じゃないね。)
レム 一番まともそうなんだけど、ちょっと地味〜
ザコッチ1号 チョリソ〜(訳:この不況時なんて贅沢な!!)
ザコッチ2号 チョリソ〜(訳:ちっちっち、何せこの方は期待の新人様よ。多少の無理はとおるのさ)
ザコッチ1号 チョリソ〜(訳:いいな〜。無理がとおるなんて・・・)
ザコッチ2号 チョリソ〜(訳:どうせ俺達は無理させられて捨てられる方だからな・・・・)
―――――――第3実行部隊――――
GM さて、最後が第3実行部隊だ。
レム あれ?これしか部署はないの?
GM あるにはあるが、他の部署は資金や裏出資会社の経営等の経済を司る「経営部」と全体を総括する「最高司令作戦部。」しかない。最高指令作戦部は幹部達の行動を把握する為のもので君等には今の所関係ない。
レム なるほど。
GM 第3実行部隊は、他の部署から大きく離れた所に存在している。
レム なんでだろう?
GM さてね。はっきり言うとここまでは新校舎。第3があるのは旧校舎といった雰囲気だ。
ザコッチ2号 チョリソ〜(訳:倉庫とか物置のとなりに教室があるようなものか。)
レム この実行部隊の重要度が分かるね。
GM さて、途中にある角を曲がり、第3実行部の扉が見えたとたん。突如、第3実行部の扉が内側からはじけとぶ。
一同 !?
GM ワンテンポずれて転がるように出てくる女幹部が一人。そしてレムにはその姿に見覚えがあった。
レム !!!!!
GM 女幹部は君達に気がつくことなく、素早く立ちあがると、壊れた扉の向こうに数本のナイフのような物を投げる。何本かが肉に刺さるような音が聞こえるが、それを確認するまもなく、黒い影が女幹部に飛びかかった。
ザコッチ2号 チョリソ〜(訳:正義の味方か!?)
ザコッチ1号 チョリソ〜(訳:いきなり基地壊滅の危機か!?)
レム そんなことはどうでもいい。助けるぞ!!
ザコッチ1号 チョリソ〜(訳:「どっちを?」とは言いませんよ。)
ザコッチ2号 チョリソ〜(訳:愚問だよな〜。まあ、俺達にはどっとも驚異的に強い奴でしかないんだけどね。)
GM 女幹部を襲っているのは猫科の怪人だ。50cmくらい伸びた爪で切りかかって来るのを女幹部はアームガードで食い止めている。
レム 怪人が?何故?猫か……ムムムム
ザコッチ1号 チョリソ〜(訳:お、でるぞ脅威のスーパー分析術。)
ザコッチ2号 チョリソ〜(訳:ある意味必殺技だよな。)
GM をを、それいい。決定、今からレム君の必殺技として「スーパー分析術」決定。
レム それってどういう。必殺技なの?
GM 分析力判定で、成功すると相手の能力・弱点がわかるの。
レム わ〜い。それは便利。
GM ちなみに、難易度は出会った回数と情報。
ザコッチ1号 チョリソ〜(訳:うっわ〜。地味〜)
レム まあ、いいや。早速 使ってみよう。「スーパー分析術!!」ピロリロリン〜♪
GM 難易度は基本が元味方で‐30%…『外見から特徴が想像できる』で‐20%だ。
レム 『18』成功。
GM ピッピロリロ『名前:ワニキャット。タイプ:近接攻撃型(好戦的)。備考:ワニの攻撃力と猫の俊敏生を持つ怪人。夜目が効き尻尾の攻撃が強い。特殊能力はない 弱点:鱗がないため防御力は低く、低温に弱い。』
レム 低温…持ってないな。よし、通常攻撃しかないな。行くぞザコッチ'ズ。突撃〜
ザコッチ1号 チョリソ〜(訳:トホホ。所詮はオレ達やられ役〜)
さて、この戦闘。はっきり言えばすぐに終わった。レベルアップ時に近接戦能力の強化に当たっていたレムは劣勢に立たされながらも、よく耐え。後方狙撃型の女幹部の態勢を立て直す時間を稼いだのだ。結果、ザコッチ一人の犠牲ですんだ。
レム ふう。ギリギリ倒せたな。
GM 君がそうやって安堵の息を漏らすと。後から女幹部に声をかけられる。
女幹部 「ありがとう。君のおかげで助かった。制御が利かなくて暴れていたのだ。感謝する。」
レム い、いいえ。お役に立てれて光栄です。
女幹部 「見ない顔だが…荷物をとりに来たのか?この先には倉庫はないぞ。倉庫は下の階だ。」
レム いえ。実は第3実行部隊の配属をお願いに来たのであります。
ザコッチ2号 チョリソ〜(訳:見学ではなく配属か、もう決まってるね。)
故ザコッチ1号 チョリソ〜(訳:条件が一つだからな。迷う必要なしさ)
女幹部 「配属?…ああ、君が噂の新人、レム君か。戦闘で取り乱したのかな?配属ではなく見学だろ。きたまえ、少し散らかっているが、中で話そう。」
レム な……名前を覚えてもらった…(感動)
ザコッチ2号 チョリソ〜(訳:うぶだね〜)
故ザコッチ1号 チョリソ〜(訳:ノーマル分析術〜『名前:レム 弱点:憧れの人』ってか)
GM 第3実行部に入ると中は壮絶だね。棚は倒れ机は真っ二つ。その上にあったであろう書類があたりに散らばっている。見ると、壊れた棚に埋もれるように誰かの足が見える。間だピクピクしてる。その足に女幹部が声をかける。
女幹部 「ジイ。無事か?」
GM 呼ばれるとそれは、むっくりと棚の残骸から体を起こす。見るとでっかい甲羅を背負った老人だ。
ジイ 「やれやれ、びっくりするほど早かったですなあ。」
ザコッチ1号 チョリソ〜(訳:そんな早かったか?)
故ザコッチ2号 チョリソ〜(訳:早い方だったと思うよ。)
ジイ 「はいはい、大丈夫ですよ〜。ファル様もお怪我はなく?」
レム ファル様?
女幹部 「私の名だ。ファルコン。略してファルだ。」
レム ファル様か…ボクの記憶中枢の絶対に消えない最重要ファイルに刻み付けたぞ。(笑)
故ザコッチ2号 チョリソ〜(訳:じゃあ俺達は、次のシナリオには消えている一時ファイルにでも刻まれてるのか…)
ザコッチ1号 チョリソ〜(訳:任務終了時に削除ってか〜)
ジイ 「はて?この者は誰ですかな?さっきの怪人にしてはえらく縮みましたのう。」
レム ファル様か…
ザコッチ1号 チョリソ〜(訳:あちゃ〜。いっちゃってるよ…)
故ザコッチ2号 チョリソ〜(訳:精神だけオレと同じ世界に行ってるね)
ファル 「いや、例の新人だ。今、助けてもらった所だ。ここに見学に来たらしい。ジイ。少し掃除していてくれ。」
ジイ 「ハイハイ。お気をつけて〜」
GM という、まだ一応無事なソファーの方に君を迎える。
レム もうなんでも命令してください。僕の嫌いなミミズのお風呂にだって飛びこみます。
ザコッチ1号 チョリソ〜(訳:どうやらミミズが嫌いらしい。)
故ザコッチ2号 チョリソ〜(訳:絶対自分が何を言ったのかも分かってないよ。この人)
ファル 「?まあいい。さて、ここ第3実行部隊は新規の、もしくは改良された怪人の能力データを収集する所だ。特殊な能力を有するものを使用した条件の作戦を主にとりおこなう。もっとも大抵は特殊能力の犠牲としてとんでもない欠点を持っている者が多く、かなり癖のある部署といえるぞ。」
レム …っは!?えっと、はい。自分は統率力には自信があります!!
ザコッチ1号 チョリソ〜(訳:そうでもないぞ。作戦立案能力には自信持ってもいいけどさ。)
ファル 「そうか。だが、自信があるなら第一実行部隊の方がいいぞ。第3実行部隊は基本的に重要度の低い任務しかないからな。」
レム え?
ファル 「いずれ分かることだから言っておこう。この部署はほとんどお荷物状態だ。怪人のデータは基本的にシュミレートで80%は出る。そがしい時期なら、わざわざここで調べずにそのまま配属されるのが普通だ。言ってしまえば橋にも棒にもかからない怪人をなんとか使用・処理するのが、今の第3実行部隊の任務だ。」
レム そうなんですか…
ファル 「昔、ここから裏切り者の怪人が現れて大きな被害が出てな。それ以来、徐々に規模を縮小されていって、今ではこのざまだ。私自身6大幹部の一人だが、実行部隊指揮も兼任せざるをえない立場だよ。」
レム ………
ファル 「君の能力なら他の所でも高く評価してくれるだろう。さっき私を助けてくれた時の手際、噂だけではないようだ。自分に出きることを最大限に行う。見事だった。」
GM そう言うと、君の肩に手を置いていいます。
ファル 「頑張りたまえ。」
GM そういうと、掃除しているジイと共に部屋のかたずけをはじめる。
レム ………
ザコッチ1号 チョリソ〜(訳:どうしますレム様…)
レム ボク、決めた。
故ザコッチ2号 チョリソ〜(訳:は?)
レム ボク頑張って、ここを重要な部署にして見せる。
ザコッチ1号 チョリソ〜(訳:やれやれ…)
故ザコッチ2号 チョリソ〜(訳:ま、予想はしてたけどな)
レム あの〜掃除手伝ってもいいですか〜。
ザコッチ1号 チョリソ〜(訳:さて僕もコキ使われるとしますか…)
故ザコッチ2号 チョリソ〜(訳:オレもそろそろ成仏しよう。じゃあな。)
この日。周りから見ればどうと言うことはない1日だった。平和な1日といってもいい。何も劇的なことは起こらず。大きな紛争もなかった。
だが歴史は知る。この日こそ、後の世に重要な意味を持つ1日であったと。