SWリプレイ
第五話「ファーストインパクト」



キャラクター紹介
ハークス  歩行式魔力の塔。砲台から残弾無視で古代語魔法を吐き出します。
ジン  ドワーフでラーダ神官。こんななりでも実力は高司祭級
ウィン  すでに身も心も剣闘士。対戦相手を探して徘徊…って危ないな
パリス  戦士を自称する盗賊。クリティカル出せない敵に欲求不満!?。


GM 前回の経験点てすが、実際タイマン勝負したウィンとパリス以外がラスボス分しか入らない予定なんですが、まあ、めんどくさいので一律一緒にします。

パリス まあ、10点20点じゃあねぇ。

ジン うし、コレでボクもプリースト6レベル。<ホーリーライト>が消費2で使えるようになった。
コレでお化けも怖くない。(笑)

ハークス お化け(=ゴースト)なら<イクソシズム>使いなさい。覚えたんだから。(笑)



GM さて、ドゥーデント沖の補給所へ向かった一行ですが・・・

一同 ?

GM 
レオニード君おおはしゃぎ。

(一同笑)

レオニード 
「果て無き水平線。駆け巡る潮風。波による衝撃。海〜〜〜!!すばらしい母なる海よ〜〜〜!!!」

ウィン 海始めてなの?

レオニード 「否!!遠見の水晶や精密無比な幻影で知ってはいる。だが…だが!!この全身を包む海の存在感!!!潮風に沸き立つ高揚感。」

ハークス いいから落ち着け(笑)

レオニード
「…なんか気分が悪くなってきた。」

ハークス 
はしゃぎすぎだぁぁぁ!!!

パリス 
車に乗ったイヌか貴様は!!

(再度笑)

GM さて、そんなこんなで6日ほどたちました。君らは何してる?

パリス ぼ〜っとする。

ジン 船酔いしてケルケロしてる。

ハークス じゃあ、俺は酔い止め薬をセージ技能で作成。

ウィン 
船乗りとガチバトル!!

(爆笑)

パリス 
お前は何してるんだああああああ!!!

ウィン 船乗り酒場のケンカは日常。きっと猛者の一人や二人。

GM 6レベルファイターとケンカできる化け物なんて船乗りなんていないよ。6レベルファイターはトロールとタイマンできちゃう人なんだよ!?

ウィン 
トロール・・・いいね。

パリス 
よくねえええええええええ!!!!

ジン ミノタウロスとの一騎打ち以来なんかスイッチはいってない?

ウィン 
あの高揚感をもう一度(笑)

ジン 
すでに身も心も剣闘士(笑)

GM まあ、そんな今年ながら6日になるが、「船が見えるぞ〜」という声が聞こえる。

パリス ほうほう。甲板に上がってみてみるか。

GM まだ水平線に豆粒のように何かが見える程度だ。

船長 「…まずいな。」

ジン ?どうしたの?

船長 「あの船はこっちに一直線に向かってきている。この海域に海賊が出るとは聞いた事はないぞ。」

ウィン 海賊に間違いないの?

船長 「航路の移動でわざわざ進路を変えて他の船へ向かうのは海賊船か遭難船くらいなものだ。」

ウィン いや良くぞ来た。武器用意してくる。

ハークス 
まてまてまてまて。いま難破船の可能性もあるって言ったろ。いきなり襲い掛かるな。どっちが海賊だ。(笑)

GM では、徐々に近づいてくる船に、船長は何度か旗信号を送ったりしてるが、反応はないようだ。船長は険しい顔をするね。

船長「海戦用意!!」

ウィン まってました!!板金鎧着てくるね。

ハークス まて、船上戦闘でそんな物着て、もし落ちたら浮かんでこれないぞ。

ウィン 大丈夫『水上歩行の靴』はくから。

GM は?……そういえば、そんな物渡してたっけ?(第二部第3話参照)

ウィン 
一騎駆け(笑)

パリス 
おお、抜け駆けか!?

ウィン 
ふっふっふ。一騎駆けは戦場の華。いざ!!

ハークス まてって。支援魔法駆けるから、魔法の効果が尽きない程度まで近づくの待てって。

GM 甲板には水兵が武器を盛って続々集まってくるね。15〜20人くらいだ。

船長 「むむ・・・」

ハークス ?どうした?

船長 「海賊船にバリスタが装備されている。そしてこちらにはない。被害を覚悟しなければならんな。」

GM バリスタって射程500mくらいあるんだよね〜。

ハークス んじゃ、<ダークネス>で隠そう。海賊船とこの船の間に遮蔽物のように闇を作れば命中は難しかろう。効果範囲は・・・10mか。5回も使えば見えなくなるだろう。

GM それだとこっちも見えないよ。

ハークス フライトチキン(使い魔のフクロウ)を飛ばして上から監視するよ。ダークネスはバリスタつぶしだ。白兵戦なら、おれ達が海賊後ときに負けやしない。

GM (海賊終わったな)


さて、こうして始まった海戦ですが。GM的には、海賊のバリスタとPCの弓矢で、削りあう戦法「冒険者レベルが戦力の決定的な差でない事を教えてやる」作戦だったのですが、PCの知略にあっさりと転覆しました。(レベルによるダメージ差はバリスタの打撃点で補い。ダメージは船体への攻撃なのでPCの生命力とは無関係〜とか思っていました)

戦闘シーン5-1「怒涛の一騎駆け」


GM では、気がついた親玉は君たちに襲いかかろうとする。もちろん縛られているのでできないのだが、まるでそうしなければならない理由でもあるのかあきらめる様子はない。早々に他の船員に取り押さえられるのだが、今度は突然苦しみだす。

パリス なんだ?

GM 客室から覗いていたレオニードが、何かに気がついたかのように近づいてくるよ。

レオニード 「どうやらその男は<ギアス>の魔法にかかっているようだ。ちょっと、どいてくれ…」

GM と呪文を唱え始める。

ハークス ギアスって高レベルの解除呪文じゃなきゃ解除できないんじゃなかったっけ?

GM うむ。<ディスペルオーダー>だが、レオニード君は10レベルまでの古代語魔法を習得しているので問題なし。レオニードの魔法がきくと親玉は苦しむのをやめる。

親玉「…痛くなくなった?これは、いったい・・・」

パリス なにがあった?

親玉「4日前にアジトで寝ていたら、突然変な男が現れて、この船を沈めなければお前の体に激痛が走るだろうといわれたんだ。ためしに逆らたら、ものすごい痛みがして、もう後は・・・」

パリス 「変な男?」

親玉「わからない。体中に刺青をした蛮族の男のようだった。そうだ、片目だ。片方の目がえぐられた跡があった。」

パリス このあたりで刺青をしている蛮族がいるとしたら?

GM まあ、この近辺で一番多いのはドゥーデントだろうね。君たちが向かう補給所のある周辺の島々にも漁村はあるし、そう言ったところで刺青の風習があるかもしれない。

パリス 手がかりにはならないか。

ジン ねえ。この船がいつここを通るかとか片目の男は知ってたの?

親玉「ああ、船が出港した日と目的地を教えてもらった。後は逆算して割り出した。」

ジン アジトは、どこら辺にあるの?距離的な話ね。

GM なんで?

ジン ボク等が出港したのが6日前でしょ。片目の男は2日で海賊のアジトに来たことになるじゃない。どうやってきたと思う?

ハークス なるほど。

GM 君たちが向かう補給所よりも、もう少しドゥーデントよりの小島だね。ここからさらに2〜3日の距離だ。

パリス つまり1週間の距離がある情報を片目は2日でどうやって知ったかだな。ドゥーデントの住人ならなおさらどうやってわかったんだろう。

ハークス ちなみに、この船に他に重要人物とか変な荷物とか載ってないよね。

GM うむ。ロマールからの一般的な商品だけだよ。特別な客と行ったら君達くらいなものだ。

パリス ま、補給所で情報でも集めるか。



GM 船長は海賊の生き残りを船倉に放り込むね。では、その後は平穏無事に航海は続き、ドゥーデント沖の補給所に到着しました。

ハークス では、酒場を探しますか。

GM 了解。なお、今乗ってきた船は、ここで2、3日停泊して修理をするらしいよ。

ハークス おっけいおっけい。たらふく魚を食らうとしよう。

パリス 
目的が違うだろ。(笑)

GM 酒場に到着します。まだ時間が時間のせいか、それほどお客はいません。30人くらい入れる店内に5,6人の客が見えます。カウンターにはヒゲ顔の男がおり、君たちのほうを見ている。

ハークス オレの食事を4人前。

GM 
その計算間違ってない?(笑)

ジン 
ボクは2人前。

パリス ・・・で、オレとウィンが一人前?どっちが前衛のエネルギー摂取量?

(一同笑)

GM 親父は無言のまま注文どうりの食事を出すよ。

パリス じゃ、それに合わせて聞いてみよう。ドゥーデントについて聞きたい。

GM その言葉を聞くと親父はギロッとにらむ。

酒場の親父 「大して話すことはないな。」

パリス ドゥーデントに渡る方法を探しているんだ。

酒場の親父 「ない。ロマールのせいでな。」

パリス あちゃ。ここも駄目か。

ハークス なんとかいく方法はないか?

酒場の親父 「船で渡るなり方法はないでもない。が、許可のないものはドゥーデントの巨人に殺されるのが落ちだ。」

パリス 無駄足かぁ。なんとか、守護者の巨人と話したいのだが…

酒場の親父 「ドゥーデント海岸線に漁村がある。漁に出ているドウーデントの民に手紙を託す事も出来るが、無駄だと思ったほうがいい。ドゥーデントの王が半島の封鎖を決めたのだ。それに反対する者はドゥーデントにはいない。」

パリス 手紙か〜

GM ちなみに、巨人語ね。

ハークス しまった、会話しかとってねぇ。

ジン 大丈夫だよ。レオニードがいる。

GM うむ。レオニードなら知ってるな。

酒場の親父 「出すなら早くしたほうがいいぞ。季節外れの嵐が起こりつつある。」

ジン タイムリミットはジワジワきてるようだね。

GM 漁師に頼むならいくらかお金上げてね。


でも、考えてみると、ドゥーデントは通貨が流通していない為、貨幣は無意味である。


ハークス 200ガメルも渡せばいいだろう。

GM あいあい。返事が来るまでこのまま待つの?

ハークス 船はいつ出発?

GM 遅くても4日後だね。海賊の被害の修復もあるし。

ハークス 船が出るまでは待とう。と言うか待つしかないな。

パリス 果報は寝て待てか。

GM (そうは問屋が落ちません)では夜です。君たちの部屋がノックされます。

パリス だれだ?

GM この補給所に住む漁師の青年です。

青年 「あんた達、ドゥーデントに渡りたいんだろ。何とかできるかもしれないぜ。」

ジン 何でそんなこと知ってるの?

青年 「今日、酒場で話してたじゃないか。」

ハークス 何であんたがそんなこと教えてくれるんだ?

青年 「実は、オレの友人が困っていて…あんたたちは海賊だって退治できる凄腕の冒険者なんだろ。助けてほしいんだ。」

ウィン 困ってるって何があったの?

青年 「それはオレにも詳しくは分からない。彼女たちに聞いてくれ。」

パリス 彼女?達?

GM どうする?

ハークス まあ、いくとするよ。ちゃんと武装してね。

ウィン プレートメイル着るよ。

GM あいあい。では、青年は君達を村を出ると、海岸沿いの洞窟に案内する。潮の満ち引きで中まで海水に浸かったりするタイプの典型的な洞窟だ。

ハークス ほほう。ありがちな洞窟ですか。

ジン ドワーフの闇視で中をのぞくね。

GM がらんとしたホールだ。満潮のせいか中まで海水が着ている。陸地と海水が1:3って所だ。

ジン 誰もいないよ。

青年 「彼女たちは隠れているんですよ。今呼びますので中に入ってください。ここでは人目が…」

パリス あ〜。アレか・・・

ハークス あ〜あ〜(気が付いた)それならまあ、いいか。

GM ういうい。君たちが洞窟に入ると、水面から怪物が現れる。<モンスター鑑定>して。

ハークス 「5」『12』

GM マーメイドだね。3体のマーメイドが上がってくる。青年はそのうち一人に話しかける。

青年 「連れてきたよ。」

マーメイドA 「ええ、ありがとう。そしておやすみなさい。眠りの精霊よ。彼の瞳に砂をまけ。安らかなる眠りへいざなう為に・・・<スリープ>」

青年 「え?…ZZZZ」

ハークス なんだいったい?

マーメイド 「申し訳ありません。われわれの存在は人間に知られるわけにはいかないのです。このまま明日の朝にでも起こします。そうすれば夢という事になるでしょう。」

パリス んで、何がしたいの?

マーメイド 「先日の皆様の海賊との一戦を我等の一人が見ていたのです。すばらしい腕を持つ者達であると。その腕を見込んでお願いがあるのです。」

ハークス ふむ、とはいえ、オレ達もそう暇なわけではないのだよ。

マーメイド 「先の青年の話で、皆様はドゥーデントの巨人と話し合う方法を探しておられるとか。我々なら、何とかすることが出来ます。」

パリス 何で、マーメイドがドゥーデントの巨人と知り合いなの?

マーメイド 「それは・・・申し訳ありません。引き受けていただかぬ限り、これ以上は・・・しかし、けして悪意や害意のある話ではありません。」

ジン どうしよう。

ハークス まあ、他に方法があるわけでもなし。いいんじゃないの。

ジン 船に報告しておく?

ハークス いや、マーメイドの事自体秘密にしなければならないのだし、何も言わずに行こう。どうせ冒険者だ。いなくなったらいなくなったで、奴らも出向するさ。どうせ同行するのはこの補給所までの話しだし。

GM では、マーメイドは君たちに<ウォーターブリージング>の魔法をかけてくれる。

マーメイド 「コレで水中も呼吸が出来ます。」

GM どうも依頼人は沖からさらに出たところらしい。

ウィン …プレートメイルは着ててもいい?

ハークス 無理だろ(笑)

ウィン うう、水中は鬼門だよう。

GM 大丈夫。マーメイドが奇妙な怪物を連れてくる。

ハークス <怪物知識>「5」『12』

GM ヒッポカンポスです。マーメイド達が騎乗するのに使う海洋騎乗生物です。君たちはそれに乗せられて、島から離れます。島からある程度はなれて深い海溝が見える場所まで出ると、海溝から人型の生物が浮上してくる。

ハークス <怪物知識>「3」『10』にしかならん。

GM それではわからんね。身長20m近い巨人だ。
その姿を見ると、マーメイドは深々と頭を下げる。

ジン 
どうやって?

GM え…

(一同笑)

GM 
こ、腰を折るってじゃないのかなぁ…いいんだよ、なんか敬意を表してるんだよ。

ジン はいはい(笑)

GM 巨人は君たちに<ディクリーズウォータープレッシャー>の魔法をかける。

巨人 「始めまして。陸に住む者よ。私はドゥーデントの海巨人『大波にたゆたう者』と呼ばれている。」

パリス シージャイアント!?

GM いるかいないかわからない場合はGMの判断にゆだねられるのだ。GMがいるといったらいるのだよ。さて、大波にたゆたう者は本題に入る。

大波にたゆたう者 「人間よ。私を助けてほしい。」

ウィン どうしたの?

大波にたゆたう者 
「実は私のペットが珊瑚礁を散歩中、突如、地震がおきて閉じ込められたようなのだ。」

(一同笑)

ハークス 
何で、こいつら(=NPC)はこんな下らない依頼しかしてこないんだ。(笑)

大波にたゆたう者 「なんとか、力技でペットが抜け出せる程度の隙間を作ったのだがいくら呼びかけても帰ってこない。手を伸ばしたらカまれる始末。」

パリス 噛まれる?

GM 咬まれる。

ウィン 何を飼ってるの?

大波にたゆたう者 「ホオジロザメのスライサーファング(鋭い牙)君だ。」

(一同笑)

ハークス なんでイルカとか無害な生物を飼おうと思わないかな。(笑)

大波にたゆたう者 
「長い人生ピリリとスパイス。」

ハークス 
今すぐまじめに生きている上位種に謝れ。(笑)

パリス 魔法使え魔法。

大波にたゆたう者 「私も上位巨人の一人、精霊王を使役する事とて可能だが…<トンネル>の魔法では珊瑚礁には穴が開かんのだ。」

ウィン 珊瑚は生き物だもんね。(笑)

GM と、巨人は一つの魔晶石を取り出す。

大波にたゆたう者 「これは、地震で崩れた拍子に、洞窟の奥から転がり出たものでな。」

ハークス 何点の魔晶石?

GM 2点。

大波にたゆたう者 「それは魔法使い達の使っていたもの。つまりは、あの洞窟は魔法使いの遺跡に通じている可能性が高いのだ。そして、この近くに別の入り口がある。おそらくそこが正規の出入り口だと思われるのだが、君達に依頼したいのは、そこから入って愛ペットを眠らせるなり気絶させるなりしてほしいのだ。」

パリス 自分でしろよ。

大波にたゆたう者 「ソレができないのだ。」

ハークス なんで?

大波にたゆたう者 「そこは魔法使いの研究室なんだ。」

パリス それで?危ないとか?

大波にたゆたう者 
「いいか、カストゥールの魔法使いは人間なんだ。」

ハークス そりゃそうだろう。

大波にたゆたう者 
「………」

一同 ………










大波にたゆたう者 
「…私は人型に見えてもエラ呼吸なんだ。」

(一同爆笑)

パリス 
アホかかあああああああああああああ!!!

大波にたゆたう者 
「しかたないだろ。いくら上位種にも限界はあるんだよ。できないことはできないんだよ」

ハークス それこそ、魔法を使え魔法を!

大波にたゆたう者 「残念なことに大気中で呼吸する魔法はないのだ。」

GM (自信満々)嘘だと思うならルールブックを探してみるがいい。

パリス そりゃないだろうよ。(笑)

ハークス それならマーメイドにでも行かせろよ。あれは水陸両用だろ。

マーメイド 「そうなのですが、問題がありまして。」

ウィン 強力なモンスターでもいるの?

マーメイド 
「いいえ。あそこに近づくと我々は体に不調をきたすのです。今では禁忌の場所となっています。」

パリス 呪いか何かか?

マーメイド「おそらく、遺跡から流れる廃液で汚染されているようなのです。」

ハークス 
廃液?なにかの製造工場なのか?

マーメイド 「いえ、おそらく生活排水かと。」

ハークス 「何で、それで体が悪くなるんだよ。」

マーメイド 「…」

一同 …













マーメイド(照れながら)
「…淡水なんです。」

(一同大爆笑)


ハークス 
照れるなあああああああああああ!!!


パリス 
お前らオレ達の事おちょくってるのかああああああああ!!!


マーメイド 
「何言ってるんです!!大変なんですよ。浸透圧の関係とか!!!」


ハークス 
知らねええよおおおおおおおお!!!


(爆笑継続)

GM マーマンは海の人だ。つまりに海水魚なのは間違いない。


※Swサポートによると、マーマンは海水淡水関係ないそうです。とはいえ、セッション当時はまだサポートが発売前であったため、マーマンは海水魚として話が進みます。(一応今回のシナリオの伏線になっているので・・・)


ハークス 「ウォーターブリージング」で肺呼吸で抜ければいいじゃん。

マーメイド 「はい、われわれも緊急事態ゆえに、そういった対処をしたのですが・・・」

ジン あ、したんだ。

マーメイド 
「カストゥールの遺跡には手も足も出なくて・・・」

ジン 
罠とか?

マーメイド 
「いえ。入ると分かるのですが、あの遺跡は入るとホールになっており、そこから長い上り階段で奥に行きます。

ジン ほうほう。

マーメイド 「・・・」









ジン ・・・それで?

マーメイド 
「…のぼり階段なんです」

パリス 
ああ!!マーマンの下半身は魚だあああああああああああ!!!

(一同沈黙語に爆笑)

ハークス 
上れねぇのかよ!!

マーメイド
 「陸の人にはわからないとは思いますが、腕力だけで階段をのぼるのは大変なんですよ。挑戦した若いマーマンが何人も重傷になっているです。」

ハークス 
再び言うが知らねぇよおおおおおおおおお!!!

(爆笑継続)

ウィン 本当に遺跡に対して手も足も出てないね。

ジン 
誰がうまいこと言えといった(笑)

大波にたゆたう者「そういうわけで万策尽きてな。陸にはこういった古代遺跡を専門とする者たちがいるということで、助けを求めたのだ。」

パリス 策が尽きた理由が情けない。(笑)

大波にたゆたう者「話を聞くに、君たちはドゥーデントに入りたいとの事だ。私の力で何とかできるかもしれない。」

ジン 予期せぬ展開だね。(笑)

パリス 
ああ、望んでいた話だが、望んですらいない展開だ。(笑)

ウィン ま、目的達成できるならいいんじゃない。で、いつから出てこないの?

大波にたゆたう者「もう10日余りになると思われる。」

ジン 餓死とかしないの?

大波にたゆたう者「開いた穴から魚を送り込んでいるので飢え死にすることはないと思うのだが。」

ハークス それじゃあ、時間もないしさっさと行くか。



GM うい。ではマーマンや『大波にたゆたう者』の案内で遺跡の入り口へと進む。

大波にたゆたう者 「この上だ。くれぐれもスライサーファング君を殺さないように。12代にわたって私を慰めてくれたペットなんだ。」

ウィン 12代目スライサーファング君か。

ハークス 善処はします。

GM 君たちが上がると空気のある空間に出ます。円形の部屋のようだ。どうも、床の一部が陥没してこの出入り口が出来たみたいだ。周囲の壁は剥がれ落ち、元の状態壁はほとんど残されていない。マーマンの情報どおり奥には上り階段があり、そこから、水が止まることなく流れてくる。

パリス 水はどれくらいの量?

GM たいした量ではないね。水道出しっぱなし位。

パリス 階段で滑らないように注意して進もう。

GM と、その前に。

レオニード 「私はどうしたものか・・・」

ジン そういえばいたね。

レオニード 「ちゃんとベティちゃん(ジャック・オー・ランタン)もいるぞ。」

パリス 帰れ。

レオニード 
「なんてひどい。私の新居探しを忘れたのか?」

パリス 
お前こそ世界滅亡の危機なの忘れてるなああああ!!

(一同笑)

ハークス というか、ここの遺跡はどうよ?海中だから、『大波にたゆたう者』やマーマンに許可を取れば、誰もこれない静かな所だぞ。

パリス そういえば、アンデットだし酸素不足も心配ないな。

レオニード 「ふむ…その発想は悪くないな。」

ウィン ベティちゃんに何かあっても、マーマンのバードならいそうだしね。

パリス …なんだか、余計な仕事増やしてないか?

ハークス 
落ち着け。これから先の厄介ごとが減るんだ。いい事だ。

レオニード 「では、私はこのホールで待とう。よろしく頼むよ。」

パリス 
何かすっごい納得いかねぇ。

ハークス 落ち着け。コレが永遠の別れだと思えば寛大な心がもてるだろ(笑)

GM では、君たちが階段を上がります。上から水が流れて滑りやすくなっていますが、マーマンでもない限りそれほど大事でもありません。

ハークス マーマンの鱗とか引っかかっていたりして。

ジン 怨嗟の声がホーントとなって・・・

ウィン すでに犠牲者が出ている魔の階段!?



GM 君たちが階段を上りきると、そこは水浸しの部屋です。

ハークス どっかで水道壊れてるんだな。

ジン 水道代すごそう。

GM この部屋は円形のホールです。君たちが上ってきた階段とは別に、上り階段がひとつ。君たちの上ってきたのとは別に下り階段が1つ。それと、扉がひとつある。上り階段からは水が流れ落ちてきている。

ハークス 水源は上か…

パリス もうひとつの下り階段のほうも水浸し?

GM ところが水浸しではない。よくみると、上からの階段の両脇には溝が彫っており、上から流れる水はこの溝を伝って下に流ている。そのみずはこの部屋の床下を通って、もう一つの下り階段に彫った溝に流れ込んでいるのだ。

ハークス 床下流水??冷却効果でも狙ったのか?

GM だが、天井の一部が崩れてきて床を壊したせいで、この部屋は水浸しになってしまったようだ。

ジン ふむ、意図的に水を流していたのか。

ハークス まあ、進もう。上も下もなんかボスがいそうなので、まず扉だな。

パリス 扉を調べるね。<罠感知>「10」『18』。

GM 罠はないと思ったね。鍵もかかってはいない。

パリス 用心しながらあけよう。

GM では、あかないね。どうも魔法の鍵がかかっているようだ。

ハークス <アンロック>「7」『13』

GM 残念。鍵は開かないね。

ジン となると、上と下だね。どうする?

ハークス 水の行き先が気になる。この先にもう一つの出入り口があるかもしれない。



GM では、下に下りるのね。先ほどと同じくらい長い階段です。降りると先ほどと同じホールになっています。部屋の中にはいくつものビーカーや作業台があり、どうやら実験室のようだ。君達が下りてきた階段を除けば、奥に続く通路が一本あるだけだね

ジン 水は?

GM みると、この部屋の片隅に排水溝があり、水はそこに流れているね。とはいえ、微妙な高低差によってか、床は足首まで水浸しだ。

パリス このGMの性格からすると、この奥に実験動物がいると思われる。

ハークス しかも、足元水で回避にペナルティーとかいいそうだ

GM 
ニヤリ。

ウィン 
いいね〜。実験動物。強そうだ。(笑)

ハークス 
実績ついてきて自信もつけたかこの戦士(笑)

ジン それじゃあ、奥に行くね。



GM はいはい。通路をすすむと、再びホールに出る。そのホールは他とは異なり、真ん中で床が途切れ、そこから先は水面になっている。

ジン ほうほう。そこにサメでもいるのかな?

GM 中をのぞくと、すんだ水の向こうに1匹のサメがいるね。でも、それだけじゃない。水中にはびっしりと丸い物体が連なっている。

ハークス 丸い物体?卵?

GM(内心:おお、いい感してるね)水中の球体は、君たちが見ている中でベロンと開く。そして、中からタコに似たヒトデに似た怪物が飛び出してくる。

ジン エイリアン!?

ハークス <モンスター識別>「7」『14』

GM ハンガーレッグだ。1LVモンスターだが、他の生物に寄生して操ることが出来るらしい。

ウィン 何匹?

GM 出てきたのは水面近くの3匹だ。


1LVモンスターと6レベルパーティー。もちろん、かなうはずありません。
戦闘シーン5-2「実験動物と私」


GM では、ハンガーレッグを倒して一息入れていると、水面が騒がしくなります。

ハークス 水中に会った卵ってどれくらいあった?

GM 10や20じゃきかないね。50とか60とか・・3桁?

ハークス やっぱりか、逃げろ!!

パリス でも何処まで逃げられる?ダンジョン内だぞ。

ハークス 1ゾロでもない限り致命的ではないけど、延々と続いたらいつかダメになる。外でマーマンたちに助けを求めよう。
海巨人もいるし…ああああああああ、オレの敏捷度8だああああ!!(笑)

GM では、部屋に5m程度入っていると考えて、20mの通路を次の部屋まで走ってください。次が15mの実験室。その先は20mの上り階段です。

ジン 全力ダッシュで死にそうだね。

ハークス 俊敏性には自信はないが、持久力には自信があるぜ。

GM (ハンガーレッグの移動力が6だから大丈夫だけどね)

ハークス 全力移動で24mだから・・・1Rで研究室へ…階段上がって3Rか。

GM はいはい。階段を上ろうとしたところで、ピチャピチャという音がおってこなくなる。

パリス なんだ?

ジン ???みてみる?

ハークス いや、やめよう。まず安全なところへ非難だ。まさか、古代遺跡でエイリアンやるとは思わなかった。

GM では階段を上りきったところで音は完全にしなくなりました。

ジン うん?後ろ見てみてもいい?ナイトビジョンもあるし。

GM まあ、遺跡全体に光源は永続化してるけどね。階段にはハンガーレッグの影はないね。

パリス そして油断したところを上からピトッ!!(笑)

GM ないない。

ハークス 残った道は上への階段か。



GM 水がこんこんと流れて出ている階段だね。そこを上ると、再び半球状のホールです。ここはさっきと違い、部屋の半分が水になっています。

ハークス は?

GM 部屋の中央できれいに区切られて、その向こう側が天井まで水で満たされています。なかなか幻想的な部屋です。中央に半円形の噴水があり、そこには半身を水中に浸した水龍を模した像があり、その口から水が噴水に流れている。噴水から延びる溝を伝って階段のほうへ流れてきている。

ジン 他に道はないの?

GM いや、君達が入ってきたのと反対側に、扉がある。

パリス 特に探せるようなものはないか。噴水の中とか。

GM 噴水の中の水はとても澄んでいる。中には特に何もない。他にあるものといえば、噴水の周りにいくつかのテーブルやベンチがある。

ハークス 扉の先に行くか。

パリス 罠発見「4」…『11』

GM 罠はないと思ったね。ここには鍵がかかっている。

パリス 開錠『15』

GM 鍵がはずれた。扉の向こうは下り階段だ。

ジン こっちには水は流れてないの?

GM 流れていないね。

パリス それじゃ降りるとしよう。



GM ここも円形のホールです。テーブルに椅子。壁には戸棚が備え付けられている。君達が降りてきた階段を除けば、壁についた扉が一個あるだけだ。

ジン 戸棚に何かあるかも。調べよう。

パリス (口笛吹きつつ)しらべればぁ〜(笑)

ジン 
ボクは神官だよ。(笑)

パリス 
オレは戦士だ。(笑)

ハークス 
違うだろ(笑)

パリス いったいいつになったら戦士になることやら。調べます。<探索>「5」『13』

GM どれだけ経ってもお前はシーフだよ。(笑)戸棚の中には食器関係が並んでいる。もって変えればそこそこの値段で売れるけど、重くなりそうだ。

ハークス 状況的に換金できないもんな〜

ウィン レオニードさんに有効活用してもらいましょう。

パリス 魔晶石すらないのか・・・って、食器戸棚に貨幣置いておくやつはいないな。


※ 魔晶石は古代王国カストゥールでは通過として流通していました…という割には、そうザクザク出てこない。多分「掛け」や「ツケ」による一斉決算だったのだろう。


パリス 扉も調べる。<罠感知>『16』

GM 罠もかかってないと思ったし鍵もかかってないね。

パリス 開ける。

GM その先はどうやら書斎兼寝室らしいね。ベッドに戸棚に洋服ダンス。いくつかの木箱が並べてある。部屋の半分くらいの壁は本棚となっていて何冊もの本が並んでいるし、そこには筆記用の机が置かれている。本のうち何冊かはベッドの枕元に積まれている。

ジン 
積み本!?

パリス 
そして、なかには萌え挿絵ばかりの本が…

GM お前らはカストゥールの魔法使いなめてるだろ。(笑)


※ 娯楽を絵にして楽しむ文化は日本でも江戸時代の滑稽本・洒落本などで登場します。それまでは紙も本も(ついでに書き込めるだけの知識も)大変稀少でした。なお、エロイ絵の春画は平安時代からあったそうです。エロゲーが出来てギャルゲーが出来るのと一緒です。エロ〜イ。


ハークス 本棚を調べてみるか。どんなのがある。

GM 一応セージ技能+知力ボーナスで判定して。

ハークス 「5」『12』

GM 下位古代語も知っているし分かるけど、多くは付与魔術や創造魔術に関する書物だね。君は運良く遺失魔法<ディクリーズウェイト>と<ハードロック>を見つけたよ。

ハークス ほほう。すぐ使えるようになる?

GM ルール的は特に記載がないけど、ちゃんと勉強しないとダメなので、このシナリオではダメって事にしておいて。次のシナリオまでの数日で頑張って勉強したのだと思ってください。

ハークス はいはい。

パリス それじゃ、棚とかタンスを調べてみるか。罠発見「7」『15』

GM 罠はないと思ったね。

パリス 開ける。

GM <危機感知>をお願いします。

パリス おお!?

GM では、洋服ダンスがグニャリとゆがむと襲い掛かってきます。同時に、書き物ようの机と椅子と棚が同じように襲いかかります。

ハークス イミテーターか(笑)

ジン いやな思い出を(笑)…ベットは?

GM 今回はベットは動かないね。ついでにハークスは<怪物判定>してからそういう事を言うように(笑)


というわけで、特殊攻撃(『絡みつき』『魔法攻撃』『ブレス攻撃』)を付与させたイミテーターとの戦闘ですが、ダイス眼が振るわなかったせいか泥沼戦闘でした。
戦闘シーン5-3「動いた瞬間大惨事の防衛装置」


GM では、イミテーターは動かなくなります。そこら中に洋服の切れ端やら、棚の中身が散乱している。

パリス あ〜あ。もったいない。

ハークス 何か価値あるものだけ選別するか。<センスマジック>で、魔法の品だけ選別しよう。「9」で魔法発動。

パリス <探索>で価値のありそうなものを引っ張り出してもいい?『』。

GM いいよ。では、小物をなどを破片や洋服の下からピッパリ出しつつ、魔法を使うと、2着の洋服と1個の指輪。こぶし大の宝珠を1個と、魔晶石2つが反応する。魔晶石は10点と6点です。

ハークス ほほう。魔晶石はなかなかの上物。鑑定してみるか。服が『17』『18』指輪が12』。宝石『17』

GM 服は分かったけどコレはカストゥール王国時代の寝巻きだ。そして付与された魔法は、寒さに耐性がつくのと暑さに耐性がつくものだ。抵抗判定に+4。のボーナスがある。

ハークス …それ、耐性の意味がちがわねえか?(笑)

GM 指輪は分からないね。宝玉は『
セイ・ロッガーンの宝玉』だとわかった。

ウィン 正露丸?

GM セイ・ロッガーンだ。コレを患部に当てれば、病気の回復判定に+4のボーナスがつくありがたいアイテムだ。万病に効く。

ウィン 
正露丸じゃん。(笑)

GM 一人で遺跡で研究する時には重要なんだぞ。魔法使いだって病気になるんだ。看病してくれる人がいない時の頼れる味方。

パリス 
しらねぇよ(笑)

GM 虫歯に詰めれば痛みが引くのだ。

ウィン こぶし大の宝玉を虫歯に詰めるの?(笑)

GM 
虫歯の痛みは大変なのだ。(笑)

パリス そっちじゃねぇ(笑)

ハークス まあ、手に入る物は手に入れておこう。この部屋の他に道はある?

GM 君達が入ってきた扉の反対側に扉が一つある。君達が入ってきて魔法の鍵がかかってあかないドアと同じだ。

ハークス (地図を見つつ)ああ、位置的にそこにつながっているな。開かないよね。

GM ハードロックの魔法がかかっているようだね。

パリス 合言葉書いたものとかはなかったのか。

ジン 日記とかね。

GM …あ、あった。

パリス あるのかよ!!(笑)

GM 探索していたんだよね。書き物用机の上にあった日記帳が見つかる。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
現在、水中都市計画が進む中、資材運搬の問題点が物議をかもし出している。
海洋生物は大きくなればなるほど活動範囲も広くなり、支配するまでの労力があまりにも膨大だ。
そこで私はハンガーレックという寄生生物に注目した。
巨大水生生物にこれを寄生させることができれば、この問題は一挙に解決する。
私の研究意欲は天を焦がすほど燃え上がった。


〜〜〜数日後〜〜〜
水中用ハンガーレックの改良を始める。
何度かのっとられそうになったが、頭部を守るガード(ハンガーレッグガードと命名)を作成。ハンガーレックのニュルニュル触手さえ我慢すればもう安全だ。とはいえ、蒸れる為に長時間の使用は頭皮にダメージが出そうだ。
ヴァストナージが遊びに来てくれた。向こうは向こうで大変らしい。ハンガーレックの生命力がどうとか効いてきたが、寄生生物の生命力は高くない。寄生主となる大型海獣のほうが生命力は大きいかどうかといったら、なにか納得したようだ。


〜〜〜数週間後〜〜〜
水中用ハンガーレック完成。ちょっと手を加えて水陸両用にしてみた。汎用性が高いほうがいいに決まっている。
しかし、完成した水中用ハンガーレックを海に放したところ、数分で死んでしまった。
調べてみると、海に生息する生物と、川や泉に生息する生物とでは同じ水中呼吸ではないらしい。ためしに、海洋生物を川の水に入れておいたところやはり死亡した。
つまり、水に塩分が入っているか否かで、まったく別種の改造が必要になるというのだ。超ショック。
しかし、その程度のことで私だが挫けなかった。不屈の精神こそ成功を生むと昔の偉い人も言っていた。見せてやろう我が才能の力を。
ヴァストナージにハンガーレックを分けてやる。が、あまりうまくはいかなかったらしい。

〜〜〜数週間後〜〜〜
海水用の完成はもうすぐそこだ。
最近は、親戚や同門からの小言もうるさくなってきている。そんなに公共の役に立つのがすばらしいと言うなら、自分でがやればいいのに。
海水仕様になったせいか、ハンガーレックの生きが良い。1,2匹逃げたのを放置したら、先日、不死の秘術に成功したになったばかりのレオニードが牙をむいて襲い掛かかってきて驚いた。ゴーレムに巻きつかせて動けなくしてからハンガーレックを取り外したが、来客が襲われるのは問題だ。転移の門でどこか行かれても困る。
海水用の呼吸器官に変えたために、思わぬ弱点が出来たのでそれを活用しよう。水を引いておいてよかった。

レオニードが来たのは私の父とヴァストナージの師の関係が悪化している件についてだ。ヴァストナージがこのまま我々と付き合っていけば、最悪破門されるかもしれないらしい。
ヴァストナージ自身はそれでもかまわないといっているが、そうなったら私の研究室と資金を提供しようと思う。レオニードは家事など手伝うと言っている。不死の秘儀に成功した以上もっと上を目指せといったら「オレには時間がある。この時間は思い出作りに使いたいんだ。思い出が必要になった時に研究を始めるよ」との事。
レオはいい奴だ。

〜〜〜数日後〜〜〜
今日門主より連絡があり、フリーオンへ行けと言われる。各門派から魔術師を集めての一大プロジェクトに参加しろとの事だ。兄の差し金だろうか。魔法王になったのは父であって私は関係ないのだから、私は私の好きにさせてほしいものだ。
せっかく海水使用が完成し、あとは支配するだけだったのにもったいない。転移の門を作って、暇な時に来るとしよう。

付与魔術師 サクファイス

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


パリス なるほど…

ハークス そして見覚えのある名前も見つけた。

ジン 
後で教えてやらないとね。ま、引越し先にはいいところじゃない。

ウィン そして合言葉はなかった(笑)

ハークス そういえばそうだな。何の為に探したんだよ。

GM いろいろためになる情報が書いてあるだろ。

ハークス まあな。つまり、あのハンガーレッグは淡水には弱いって事だろ。だから、さっきの階段の所も追ってこなかったと。

パリス あの実験室の排水溝に蓋をすれば、いずれ水没するだろう。

ウィン サメのいるところまで浸水すると、サメも死亡&淡水汚染拡大。

ジン ううむ。後者はいいけど前者はちょっと問題だな。

GM (後者のほうが問題はでかいと思われるが…)

ハークス 何か解決方法はないかな?日記にあった『ハンガーレックガード』とか。

GM ここの本棚には淡水・海水生物の蔵書もそろっている。

ハークス ほほう。調べてみれば何か分かるかな?

GM <セージ技能>+知力ボーナスで判定して。

ジン <インスピレーション>!!

GM チッ。では、分かったことだけど、サメは淡水にもある程度抵抗力を持つそうだ。

パリス ふむ。では実験室の排水溝を塞いで見るか。



GM では、実験室の排水溝を塞ぎました…1時間後。

ジン 水は溜まった?

GM 全然。溜まっているのだろうけど…程度。

パリス 何か、一気に水をためる方法はないかな?

ジン 壊れたところを直してみる?クラフトマンスキルは誰も持ってないけど。

ハークス 一番上の階に半分水没した所があるな。あの水一気に開放できないかな?

パリス 調べてみないと分からないけど、オレ達の入ってきた階段を何とか塞がないとそっちにも水が漏れるぜ。

ハークス あそこにドアとかつけられないかな。

GM 調べてみると、つけられる構造だったようだよ。おそらく長い間の水が流れたせいで、腐ってボロボロになって外れたらしい。扉を固定させる蝶番もボロボロだね。

パリス むう。ダメか・・・

ハークス いやまて。後ろから押さえたらどうだろう。<ストーンサーバント>で抑えてもらう。少しは違うだろう。

ジン <ロック>の魔法とかどう?あれって、鍵かけてなくても扉開かないでしょ。固定に役に立つかもよ。

ハークス <ハードロック>なら扉の耐久力も鉄並みだ…あ、まだオレ使えねえや。でも、レオニードなら使えるか。

GM レオニードは使えるよ。

ハークス この際、ストーンサーバントもレオニードに任せるか。精神力もったいないし。疲れるのやだし。

GM 
なにげに酷い事いってる。(笑)

ジン ついでに、この遺跡の事も教えてもらおう。



レオニード「なるほどやっぱりサクファイスの研究所か。」

ジン 
知ってたんかい!!(笑)

レオニード「見覚えがあったので、この部屋を調べていたのだが。ここには転移の門を設置していた部屋らしいのだ。流れる水の磨耗のせいですでに機能は失われているがね。何とか分かるところを調べたのだよ。」

ハークス 最上階の水の開放方法とか知らないかな?

レオニード「ううむ。親友とはいえ解除まではわからないな。最悪<パーフェクトキャンセレーション>で強制解除する事は出来ると思うぞ。」

ハークス うし、それじゃあ。それでお願いするか。ついでに<ストーンサーバント>の魔法も。

レオニード「ふむ。サクファイスの魔法を解除するには私も全力を出さねばならん。余計なところで力を使いたくないのだ。その辺は自分でやってはくれないか?簡単な魔法だろ。」

ハークス ちっ。楽できると思ったのに。え〜っと。<ストーンサーバント>2回に<ロック>1回か。



GM では、最上階に着きます。と、

レオニード「お、サクファイスめ。ゴーレムをこんなところに配置したのか。」

GM と、噴水の龍を見て感心しますね。

ウィン ゴーレム?

レオニード「サクファイスの護衛のゴーレムだよ。むかし、ここで怪物にのっとられた時に、私を止めたのがあの水龍ゴーレムだ。アイツは凝り性でな。」

ハークス もしかして、魔法解除したら襲い掛かってこないか?

レオニード「襲ってくる確率は高いな。ここに入っても襲い掛かってこないのだから、あの水の壁を解除された時の防犯用なのだろう。」

ウィン 戦闘だね。

レオニード 「大丈夫だよ。私はアレが襲い掛かって来ない様にする合言葉を知っている。」

ウィン
 ちぇ〜。

パリス 
そこ、残念がらない。(笑)

ハークス 魔法なしとはいえ、ノーライフキングとガチンコできるゴーレムだぞ。

ウィン 
もったいない(笑)

パリス 
なににだ!?(笑)

ハークス 一応、合言葉を聞いておこう。

レオニード 「『数奇なる3賢者の名によって牙を納めよ』だ。」

ハークス オッケイ。

パリス 何か裏があると思われる。まあ、皆離れておこう。最悪、レオニードはエサだ。

GM それじゃはじめるよ。レオニードは水の壁に近づくと、呪文の詠唱に入る。

レオニード 「万物の根源、万能を記すマナ。言の葉もちて森羅を記すは至高なる汝の技なるかな。汝の記す万象に終わりはなく、それ故に汝は自ら終わりを記さん。今こそマナは定めし万象を、あるべき森羅に導かん。<パーフェクトキャンセレション>!!」

GM 一瞬の沈黙の後、レオニードの魔力が勝ったのだろう、水の壁が解除された。そして、大量の水が落ちてきた。

パリス あ。

ジン そういえば、そうなるよね。

ハークス すっかり忘れていたな。

GM まあ、君達は水に流されないか<冒険者レベル>+生命力ボーナスで判定してください。離れてるから目標値は−4して12だ。

パリス 「7」『15』

ウィン 「5」『13』セーフ。

ジン  「8」『15』だね。

ハークス 『14』で大丈夫。そんなに酷くなかったな。

GM では、君達が耐える横を「あ〜〜〜れ〜〜〜〜〜」とレオーニードが流れていくのが見えた。

(一同笑)

パリス そういう落ちか。そして動き出すゴーレム。

GM もちろん。動き出すね。

ハークス 
だが、大丈夫。合言葉は聞いている。『数奇なる3賢者の名によって牙を納めよ』だ!!

水龍ゴーレム 
「コマンドワードと発言者が一致しません。外敵と判断。排除します。」

(一同爆笑)

ジン 
そういえば、こんなの前にもあったああああああ!!!(第二部第一話参照)

ハークス 
なんか無駄に高機能すぎいいいいいいい!!!(笑)


というわけでボス戦です。クリティカル無効。硬い。早い。と、このパーティーの弱点をついたような敵ですが、そのせいか長期戦になっただけでした。もっと特殊攻撃を多用すれば変わった結末になったかもしれないが…GMが忘れていました。
戦闘シーン5-4「ブレス攻撃を忘れていたのは内緒」


ハークス 何とか倒せたな。

ウィン うい〜。危なかった。

ジン 下のエイリアンはどうなった?

ハークス 見に行こう。

GM 実験室までの階段の途中まで水が満ちているね。そこには台風後の川のように流されてきたハンガーレックがプカ〜と浮いている。

ウィン スライサーファングは見えないのね。それじゃ、水中呼吸の指輪つけて潜るわ。板金鎧もぬいではいる。

ハークス 一応、<ライト><プロテクション><ストレングス>をかけておこう。使い魔の精神力で(笑)

GM では、実験室にはサメの姿はなく。その先の部屋にプカ〜と浮かぶスライサーファングと、その即頭部から、触手が引っかかってぷかぷか浮いている。

パリス ああ、そうかサメが寄生されてるから飼い主の言うこと聞かなかったのか。底までは見れなかったもんな。

ウィン サメは生きてる?

GM 呼吸音はしないからな・・・ま、エルフだし<センスオーラ>もあるし、生きてはいるよ。

ウィン どうしよう。

パリス 巨人が腕を突っ込んだ穴があるから、そこから這い出したら?サメを引っ張り出そうというくらい広くはあるんだろ。

GM うん。人が一人泳いで通れる程度の穴が開いている。

ウィン じゃあ、そとから泳いで出てみよう。巨人はいる?

GM 
いるよ。ハンカチ咥えてハラハラ見ている。

(一同笑)

パリス 
水中でハンカチかよ。

GM 
分かったじゃあコンブ。

ハークス 
(ツッコミ)コンブかよ!!

(一同爆笑)

大波にたゆたう者「おお、陸の者。スライサーファングはどうであった?」

ウィン あ〜…生きているけど、どうしよう。手を伸ばせば届く?

GM 残念ながら届かないね。

パリス ロープで引っ張って手の届く範囲のところに持っていけばいいんじゃない。

GM はいはい。引っ張り出すと

大波にたゆたう者「おおおおスライイイイイ〜〜〜!!心配したよ〜」

GM と、頬擦りを開始。当のサメはピクピク痙攣してるけど、やがて気がついたのか元気に泳ぎ始める。

ハークス 
コレがイルカかなんかなら感動的なシーンだが、捕食動物じゃぁな…

GM 君達にも、マーマンが入ってきて<ウォーターブリージング>の魔法を掛けてくれるよ。

パリス それじゃ合流するか。

GM 君達が合流すると、大波にたゆたう者は目に涙を浮かべて感謝するよ。

ウィン どうやって?

GM ?

ジン 
海中で・・・

ハークス 
目に涙…

(一同笑)

GM 
ハッ(気がついた)いいんだよ!!なんかモーレツに感謝してるんだよ。

大波にたゆたう者 「陸の者よ。君達には感謝の言葉もない。当初の予定通り、我が守人の名によって貴殿等を、客人と認めよう。

ジン そうだ、あと、この遺跡にレオニードが住んでいいか聞いてみる。

大波にたゆたう者 「あの御仁を?もちろん歓迎だ。博識な者のようだから、この近海の毒(淡水)を清める方法を知っているかもしれん。」

パリス そんなの、あの溝直せばいいだけじゃん。

レオニード 「そんなのお安い御用ですよ。はっはっはっは」

大波にたゆたう者「おお、すでにこの難問解決の面星を!?なかなか只者ではありませんな。」

ジン モンスターレベル15だもんね。(笑)

ハークス でもいいのかね?古代王国のノーライフキングを近くに住まわせて。

GM 大丈夫なのだよ。

大波にたゆたう者 「はっはっはっはっは。何を言うかと思えば、カストゥール王国と敵対したのは
500年以上も昔の事だぞ。あれ以後攻めてこないところを見ると、きっと彼らも心を入れ替えたのだろう。」

ジン 
うわ、時代に超取り残されている。(笑)

大波にたゆたう者
ましてや、500年以上の歳月が経っている以上、その当事者が生き残っているはずがない。子孫には何の罪もないぞ。

ジン 
めっちゃ当時の生存者なんですが。(笑)

GM 
大丈夫。書物に残さない海の生き物は伝承頼り。となると、ノーライフキングなんて超難易度モンスター知ってるわけがない。だから、彼が500年生きているなんて想像もしない。(笑)


※サポートにのっていましたが、マーマン達はカストゥール王国との交易も行っており友好的な関係を結んでいました。なので、(死霊魔術の奥義ですから極めて少ないでしょうが)知っている可能性があります。とはいえ、ドゥーデント配下のマーマンは、カストゥールと交渉していない(設定)なので、やっぱり知らないでしょう。


ハークス まあ、ツッコミどころ満載だが。これでドウーデントにいけるわけか。

大波にたゆたう者「うむ。守人が客人と認めた以上、もしお前に刃を向けるものが現れた場合、掟に従って私が相手になる!!」

パリス 
…地上出れないんじゃなかったっけ?

GM 
vsモハメド・アリ戦のアン○ニオ猪木風に、海中から「かかってこいや!!こらぁ!!」

ハークス&パリス 
意味ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!

(一同爆笑)

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