SWリプレイ 第5話
「お前等に正義はない」


ハークス 古代語魔法を操れる事が不思議でならない魔術師。
ジン 神聖魔法を操れる事に疑問を抱かせる神官ドワーフ。
ウィン エルフであることが手違いとしか思えない戦士。
パリス  シーフである必要がないシーフ。


GM さて、君達は『ユニコーンの森』の
恐るべき陰謀を知力でもって勝利し、無事にラムリアース国生還しました。

ジン 恐るべき陰謀…誰がたくらんだの(笑)

ハークス 暗黒神官というより、エルフのほうが恐ろしい…(笑)

GM おかしいなぁ。前のシナリオどう読み返しても十分まともなシナリオなのに…

ハークス シナリオの大筋は、まともなシナリオだったよ。

ジン NPCの個性が豊か過ぎるんだね。

パリス そんな事より前回の経験点くれ。シーフ技能を上げるぞ。

ウィン ファイター技能がやっと3だ。

GM 前回は、マスターすら予期せぬ、すばらしい対処法を思いついたんでボーナスを入れて1500点の経験点の上げよう。モンスターの経験点は…23点だ。

パリス よしよしシーフ技能3レベル。戦闘力アップだ。

ジン パリス。それシーフ技能の本来の目的と違うよ(笑)

ウィン ファイター技能も3レベル。

ジン ボクもプリースト技能3レベル。これで毒も怖くない。

ウィン でも、このパーティーで毒に感染したのってジンしかいない(笑)

ジン これから、
みんなもバリバリ毒に侵されるのよ(笑)

ハークス 神官が仲間の災害を望むなよ(笑)…ソーサラー技能は上がらないね。セージは…上げる必要ないや。

GM なに!?モンスター鑑定や抵抗力だって上がるんだぞ。

ハークス 別にセージ技能保持者3人もいるし。抵抗力っていったって、オレもともと生命力と精神力のボーナス3だから、3レベルの仲間と変わんないんだよ。ダメージ減少増えても、生命力22が危機になる事ないし(笑)

GM 許せねえ魔法使いだな。

パリス そういやこの前、富士見ファンタジの小説に、ジンそっくりのキャラが主人公やってる小説があった。

ジン ほえ?ボク?

パリス これ。(「そして隊長は倒れてる」著:川崎 康宏(富士見書房 出版)の挿絵を見せる)

一同 (笑)



GM さて、場所の確認からだ。どうせ誰も覚えていないだろうけど、君たちのは冒険の拠点。ラムリアース国の西方の交易都市ルーエンにいる。

パリス 「ペガサスの翼亭」だったっけ?

GM そうそう。ラムリアース首都の「ユニコーンの角亭」の二号店だ。

ハークス たしか本人経営の道楽商売だった気がする。

GM 言われてみればそのとおりの道楽商売だな。支払いにはシビアだけど。

ジン そうだ、前回の報酬を換金しよう。なんかもらったよね

ハークス ああ、ネックレスだったな。

ウィン いくらぐらいなんだろうね。

GM まあ、適当に鑑定すると5000ガメルくらいの品だね。

パリス …普通の人の一年分の生活費以上の品か。(笑)

ジン そういわれると結構高価に思えるね。

ハークス そうだな。でも4人で分けると1月程度の宿泊費だな。

ジン そう考えると、さもしくなるね。

パリス まあ、さっさと売り飛ばすか。

ウィン 別に持ってても意味ないしね。

ジン 交渉して高く売ろう。

GM ほうほう、
ではマーチャント(宝石商)の技能を持ってる人が交渉してくれ

一同 (沈黙後爆笑)

ハークス ……シーフ技能とかじゃだめなのか!?

GM フッ。シーフ技能の「宝物鑑定」で正確な価格を出す事は可能だが、それと、高く売りつけるのとは違う。足元を見られる事はないというだけだ。

パリス じゃあ、ギルド直営の古売屋に売るとか…

GM あいにく、裏にまわす必要のない商品を高く買う必要はないよ。それとも、君一人の仕事としてギルドに報告されて『特別ギルド税』とか払う?


 いっておきますが、一般技能のない彼ら(冒険者)は、高レベルになろうとそういった方面は「ずぶの素人」です。一流の冒険者は一流の職人ではありません。10レベルパーティーも、いざ交渉面に関して言えば0レベル商人です。3レベルの一人前商人には0レベルファイターが3レベルファイターと戦うぐらいのダイス運が必要になります。一般技能って大切ですね。


パリス …遠慮しておく。

GM まあ、君等の粘りもあって、3000ガメルで売れた事としようか。

ジン 5000…売値だから半額なのね(泣)

GM さて、それでは報酬を分配してくださいな。考えてみれば、今まで短期間に連続して冒険してたんだよね。

ジン たぶん最初のシナリオから一月たってないよ。

パリス ハークス。報酬は一人いくらだ?どれくらい持つ?

ハークス 
 一人…750ガメル。半分以上は生活費の共同財産にほしいから400ガメル引いて…一人350ガメルだ。これで2765ガメルあるから…17日の生活費。半月はもつ。

GM と、言うわけで、
アレから2週間たちました。宿代+生活費の40×14の一人560ガメル。全員で2240ガメルを減らしてください。(笑)

(一同爆笑)

ハークス 
お前は鬼かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

ジン 即行で報酬が消えた(笑)

ウィン 速かったね。

GM 大丈夫。キャラクターは2週間もの長き間、働きもせず怠惰に暮らしていたからそうは思わない。(笑)

パリス うれしくねぇ…

ハークス 共同財産残り525ガメル…



GM さて、ジン。

ジン (菓子パンを食べてる)ほえ?

GM …食べ終わってからでいいや。キミはラーダ神殿から呼び出されます。

ジン モグモグ…はいはい。で、なに?

GM うむ…ところでジンはどんな格好で神殿に行くのかな?

ジン 
もちろん。完全武装(笑)

ハークス 知識神なめてんな。

GM いやなに、想定どうりだよ。では、キミはラーダ神殿のマーイン高司祭に呼ばれます。貴族の出自で結構頭もいい30代後半の男で敬虔なラーダの神官です。

ジン じゃあ、さっさと行こう。バーーーンと扉開けて。た〜のも〜〜〜(笑)

ハークス 懲りてねぇな。

GM はっはっは。よいよい、想定済みだ。と、扉を開けてジンが入ってると、中にいた高司祭の
右ストレートが炸裂!!

ジン ハグゥ!!(笑)

マーイン高司祭 
「愚か者!!理性と知識を司るラーダ神官が、そのような格好でうろつくなど言語道断!!暴力に頼る己を少しは恥じんか!!」

ハークス・パリス 
その右ストレートは暴力ではなくてなんだぁぁぁぁ!!!

ジン 今の右ストレートも立派な暴力だよ〜

マーイン高司祭 「さて、話を戻そう。」

パリス 無視された!?

ハークス さらりと流されたぞ。流石高司祭。

ジン ちっとも尊敬できないね。

ハークス 安心しろ。お前自体ちっとも尊敬されない(笑)

マーイン高司祭 「最近、お前が冒険者として行動していると聞いてな。少し力を借りようと考えているのだ。」

ジン それは仕事の依頼と呼ばれるものの事で?

マーイン高司祭 「そうだ。古代遺跡の探索に力を貸してもらいたい。」

ジン 
報酬は?

ハークス ソッコーで無礼な口聞いてるな。

パリス 「残業してくれる?」「特別手当はいくら?」くらい無礼だ。社会人なめてんな。

ジン 冒険者ですから。社会からはみ出してます。(笑)

ハークス・パリス 言われてみればそのとうりだ。(笑)

マーイン高司祭 「報酬は一人1000ガメル諸経費はこっち持ち。古代遺跡なので、蔵書や魔法のアイテム等があると思うが、これはラーダ神殿の物とする。使用は私の判断をあおいでからだ。」

ジン う〜ん…しょぼい。パス

マーイン高司祭 「これはジンに対してはラーダ神殿からの、
『使命』であるわけで、全力で使命を達成してもらいたい。」

ジン …失敗したら?

マーイン高司祭 「あんまりいいことはないと思うぞ。」(笑)

ジン ……一応仲間に聞いてみます。

マーイン高司祭 「全・力で。説得に当たってくれ」

ジン 
………というわけで、ボクのため生活費のため、ラーダ神殿の仕事を引き受けてください。

(一同爆笑) 

ハークス 生活費のためだ。皆、頑張ろう。(笑)

パリス うむ。生活費のためなら仕方ない。(笑)

ジン ボクっていったい…



GM というわけで、キミ達はラーダ神殿にいます。マーイン高司祭が事情を話してくれます。

マーイン高司祭 「遺跡と言ってもそんなに大きい物ではないらしい。そもそも、知り合いの貴族が解読を依頼した古文書にたまたまその記述があっただけなのだ。古代王国時代の隠し神殿。それもラーダの神殿であるらしい。」

ウィン ??ラーダって隠れなきゃならないような邪教なの?

パリス 古代王国時代は神を信じる事が禁止されてたんだ。まあ、江戸時代のキリシタンみたいなものだよ。

ウィン ふ〜ん…

GM (知ってる人がいると楽だ…)

マーイン高司祭「今だ発見されていなければ魔法王国時代のラーダ神殿の貴重な資料だ。だが同時に危険でもある。それゆえ、キミ達に護衛をお願いするのだよ。」

ハークス じゃあ報酬をもっと出してくれ。

GM 結構罰当たりな発言だな(笑)

ハークス 何を言う。ラーダ神のために命をかけるのだ。寛大なラーダ神なら、働きに見合う評価をしてくれるだろう。それを正当に評価できないなんて事が、高司祭様にあってはならないと言っているのだよ。ホッホッホ(←黄門笑い)

マーイン高司祭 「……仕方ない。じゃあ、見つけた物で価値が低い物を報酬に上乗せしよう。ただし、そのアイテムはラーダ神殿に優先権がある。もちろん君たちの意見も考慮する。」

ハークス …つまり、ラーダ神に関係ない物なら、報酬にしてもいい問事だな。

マーイン高司祭 「もちろん。だが価値にもよるぞ。あくまで報酬への上乗せじゃ」

ハークス ヘイヘイ…

ウィン 魔法剣とかならいいんだね。聖剣とかじゃなければ。

パリス ラーダ神だからな…魔法の武具はあまり期待しないでおこう。

ジン それじゃあ。ボクは今回「冒険者」という事でよろしく。なんせ皆は冒険者仲間ですから。つまり、ボクの分の報酬もよろしく(笑)

マーイン高司祭 「ぬぐ…まあいいじゃろう…」



GM さて、1日半ほど旅をして、ヤスガルン山脈のふもとにある小さな森に到着しました。ここまでは馬車でしたがここから徒歩で森の中に入ります。

ジン ほいほ〜い。で?どれくらいで遺跡につくの?

GM 
さあ?マ−イン高司祭もここから先は詳しい道を知らないから。(笑)

ハークス おい!!!

マーイン高司祭「大体このあたりだ。キャンプを張って探そう。」

GM というわけで、レンジャー技能の捜索で判定してくれ。1日3回。徹夜で4回判定ができる。目標値は「16」。

パリス ブッ。こっちの修正はレンジャー技能レベル+知力ボーナスで「4」だぞ。11なんて出るか!!

GM 大丈夫。一回判定するごとに、目標値は1下がります。

ウィン ということは…2日も探せば見つかるって訳ね。(彼女もレンジャー技能を所持している。)

GM そういうこと、一応森に入るのは昼なんで、昼からの二回判定してください。ゾロ目を出すとイベントですので申告忘れずに。


オープンフィールドアドベンチャーって面倒臭いんですよね。GMがどんなに考えても、PCがそれを無視しちゃう事ってあります。そんな時、こういったチャートを使った簡易的オープンアドベンチャーって楽ですよ。イベントももちろんランダム。しかもこれは使いまわし可。
もちろん今回のシナリオは、遺跡を見つける時間も非常に重要になってきますよ…フフフ…


パリス 
じゃあ振るぞ〜…「3」「3」でいきなりゾロ目で失敗。

ウィン 
こっちも「2」「2」でゾロ目失敗。

GM …(これは予想しなかった…まぁ、いいや。ランダム表二回っと…モンスターと木こりさんか…襲われてる事にしちゃえ。)君たちが森を探索してると謎の悲鳴が聞こえてきた。

謎の声「ひょえ〜〜〜。た〜すけて〜」

ウィン 「ひょえ〜」か…これは謎な言葉だ。何処の種族だろう?何語?(笑)

GM 共通語…風味の西方語かな。田舎の木こりさんだし(笑)見るとマタギみたいな格好の中年男が奇怪な怪物に教われている。

ハークス マタギ?

ジン こんなやつだよ…(絵を書き始める…が、もこもこした尻尾のついた帽子しか書けてない)…えっと…あれ?後どうだっけ?

ハークス 
それって、新しいポケモン?(笑)

パリス 何が何に襲われているんだ?(笑)


 戦闘を始めてみればアッサリ終わる。考えてみれば3レベルパーティーに2レベルモンスター一匹でどう対処しろって言うんだろう。
シーン5−1「マタギ人生最大のピンチ」


GM お、やっと成功か。(二日目の昼か…予想どうりだな。)では君達は遺跡の前についた。おそらく、蓋であったろう巨石が横にずれ。地下への階段が見える。

ハークス 蓋が横にずれてるの?なんで?

パリス <足跡探索>…げ。『8』

GM うむ。足跡がのこっているね。まだ新しい。今日の朝のものだ。数などは良く分からない。

ウィン じゃあ。アタシも<足跡探索>…「9」で「13」

GM じゃあ、ウィンにはそれがゴブリンの足跡である事がわかった。それとは別に靴の跡を見つける。

ジン あれ?ゴブリンって靴はかないの?

GM うむ。彼らははだしだ。(断言)

パリス なんせ靴を耳にはめる種族だから(『シナリオ集1:ゴージャッスなゴブリン』参照)

ジン それは傑作だ(笑)

ハークス となると、既に先客。それも妖魔連れか…さっさと入ったほうがいいな。

ジン なんで、こんなタイミングで来たんだろ?

GM (そこには重大な秘密が…)

ハークス な〜にいつもの事さ…明かりはまたオレが持つぞ。ランタンをつける。精霊使いがいないから楽だな。(笑)

ウィン 一応、あたしは戦士だから。(笑)

ジン 一応なんだよね(笑)

パリス マスター。その洞窟何人くらい入れる?

GM 2〜3人が並んで戦えるくらい。

パリス よし、じゃあ。オレとウィンが前列。ジンとハークスと高司祭が後列。ジンは何かあったときすぐ出れるようにする。

ジン おう。


 もちろんこのシナリオで一番面倒な場面です。時間に会わせてボスキャラの場所が違います。遅すぎると財宝を持っていかれてバッドエンド。早いと迷宮入る前にボスとの戦闘。一番いいのは期待値どうりに見つけた場合。まぁ、遺跡入る前にボス戦になったら、少しぐらい報酬をおまけする予定なんですけどね。


GM ではその隊列で階段を下りますね。階段は石つくりで長年の老化にも耐えて立派な物です。

ジン 流石ラーダ様の神殿。つくりが違う。

ハークス 隠れ神殿をボロで作ったら地震で一発だろうが(笑)

GM キミ達が階段を降りると、やがて部屋に出ます。壁、天井に至るまで、すべて石作りです。見ると、階段の正面に扉が一つあります。扉には金属のレリーフがはめ込まれており、そこには下位古代語で何書かれている。

ウィン以外全員 よめま〜す。

GM はいはい。そこにはこう書かれています。

『知識を司る星王の力。星王の加護は破壊の力にあらず。知恵を持て成すは和合の理。和を持つものよ理解をもって安らかに歩め。和の意味を知らざる者よ、力をもって恐怖を退けよ。』

ジン なにこれ?

ハークス さあ。

パリス いずれわかるでしょ。じゃあ、扉の罠を調べるね…って、
なんだか能動的にシーフ技能使ったの初めてって気がするなぁ(爆笑)

GM 
どうせ、罠なんて出しませんでしたよぉぉぉぉぉぉ!!!!!

パリス えっと…罠探知が「10」で『15』。

GM 罠も鍵もない気がする。

パリス 開く。

GM 扉の先はまっすぐの通路だ。相当誰も通ってないのか埃が積もっている。もちろん埃には足跡がついているよ。

ハークス 足跡?ああ、さっきの出入り口のやつか。じゃあ、さっさと歩いたほうがいいな。

パリス 帰りの足跡はないのね?

GM ないよ。今のところ行きだけ。

パリス じゃあ罠はないな。

ジン どういう事?

パリス 足跡があるって事は、誰かがこの通路を歩いたって事だ。つまり、この通路に罠があったら、そいつらがくらっているってわけだ。

ウィン 向こうは頭の悪いゴブリンだもんね。(笑)

パリス 言われないでも罠に引掛かる。(笑)

ジン 
なるほど、ゴブリンにはそういう使い方があったのね。

ハークス 違うだろ!!!!!

(一同爆笑)

GM さて、通路を進むとまた部屋につく。部屋は壁画で埋め尽くされている。一応正面にレリーフ付の扉があるよ。

パリス 壁画?

ジン レリーフ?

GM …壁画から解決しようか。壁画はどうも創世神話の序盤のところみたいだ。始原の巨人の躯から、6大神が誕生するところを描いている。で、レリーフだけど…
「エルフ語」読み書きできる人いる?

ハークス …オレのセージはドワーフ語の会話と読み書きに消えた。

一同 …(数秒の沈黙)…

パリス (ポツリと)…ウィン…君はエルフでしょ?

ウィン 
あ、そっか。セージ技能ないんで関係ないと思ってた。(笑)

ハークス 
種族のプライドをもてぇぇぇぇぇぇぇ!!!

(一同爆笑)

パリス いや、そういう意味ではお前もドワーフとしてのプライドを…(笑)

ハークス オレは人間だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

ジン 
(妖怪人間の口調)早くドワーフになりた〜〜〜〜〜い(笑)

ハークス ちっがぁぁぁぁぁぁぁぁぁう!!!!

(再度爆笑)

GM 話を戻そう。レリーフにはエルフ語で『星王生誕せし場所に汝の手をかざせ』とあるね。

ハークス ほんじゃあ。始原の巨人の頭の部分に手をかざしてみよう。

GM するとだ、手をかざしたところは「ヴン」という音とともに通路になる。

ジン ほうほう。となると、この最初にあった扉はなんだろう?

パリス はて、何でしょう?

ウィン 大丈夫。謎を解いた方の扉が正解だって決まっているんだから、さっさと先に行くべし。その先にきっと倒すべき敵がいる。

ジン 別にここに魔物退治に来てる訳じゃないんだよウィン。

ハークス そうそう。生活費を稼ぐためにきているんだ(笑)

ジン ……あながち、外れてないけどね…



GM (通路をMAPに書き足しながら)さて、通路を抜けるとまた部屋になっている。ここも、さっきと同じように壁画で埋め尽くされていて、レリーフのかかった扉があるだけだ。

ジン レリーフは何語?

GM 『リザードマン語』

ハークス 知らん!!

パリス サッパラピ〜のプ〜(笑)

GM ちょっと説明させてね。壁画のほうは神々による世界の創造が描かれているようだ。妖精界、精霊界、物質界ををつくり、それぞれの神が様々な種族の生物を作っている。

ハークス ほうほう。で、ラーダ神は何してる?

GM その他大勢の神と一緒になにかしてる。

ハークス ダメダメだ。手がかりにならねえな

ジン ???なにが?

ハークス さっきの解答から、この壁画のどっかを触れば正解の道が開かれるのはわかるだろ。ってことはラーダ神が何しているかでレリーフのメッセージを推測できないかなと思ったのさ。

ジン そんなの適当にラーダ神の絵をペタペタ触ったら?

ハークス あ、そっか。じゃあラーダ神をの絵をペタペタ触ってみよう。

GM ハークス。生命力抵抗して。目標値12(爆笑)

ハークス しまったぁぁぁぁ!!壁画には接触性の毒が塗られている!!…「9」で『13』成功。あぶねぇ。ジン。お前のせいだ。(笑)

ジン ハークス兄者が勝手に触ったんじゃん。(笑)

パリス 罠感知もさせないでな。(笑)

ハークス いやいや、ジンのせいだ。オレはそう主張する。

ジン 
それってジャイアニズム?助けて〜ウィンえもん(爆笑)

ウィン (わざとダミ声)仕方ないなぁジン太くんは…ジャジャ〜〜ン♪
『パ〜リ〜ス』これの攻撃でいじめっ子ともオサラバだ。

パリス 
『強ぉぉぉ打ぁぁぁぁ』!!!!

(一同爆笑)

ハークス 
いじめっ子がこの世からオサバラしてしまう!!(笑)

GM じゃあ、このまま扉を開けるでいいのね?さて、扉を開けるとそこには通路ではなく大き目の部屋だ。中にはゴブリンの死体と見たこともない怪物の死体が転がっている。

一同 ???????

GM 一応セージの怪物の知識をやって。

ハークス 「6」で『10』

ジン 「5」の…『8』

パリス 「4」だから『7』

ウィン 何そのダメダメなサイコロの目は?

GM さっぱりわからないねぇ…なんだかわかんない。

ジン 高司祭様は?

GM …おお、忘れていた。高司祭様は…「7」で『14』か知ってるね。

マーイン高司祭 「これはガーゴイルだな。よく古代遺跡で番人をしているという。」

ハークス …何?マーイン高司祭セージレベル4以上?

GM 5レベルです。プリースト・セージ共に5レベル。

ジン なんで?!

GM お前は高司祭をなめてるのか?5レベルくらいないと呪いだって解けないぞ。

ジン そうか、偉い人だったのね。

GM 
……お前は高司祭をなんだと思っているのだ?……あれ?高司祭よく見ると『リザードマン語』の読み書きを持ってるぞ(笑)

(一同爆笑)

ハークス 
遅いわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

GM まあいいか、どうする。先に進む?

パリス ゴブリンの死体っていつ頃のやつ?

GM ついさっき死にたてのホヤホヤ。まだ血が乾いてすらいない。

パリス ……って事ははち合う可能性極大って事か。

GM そうなのだよ(笑)

パリス じゃあ、さっさと先に進もう。

ウィン レリーフはまず高司祭に読ませてから、私らが読む。これでいいね。

一同 おう。

GM (フッフッフ。そう簡単にいきますかな。)



GM 部屋を抜けるとまた壁画の部屋だ。神々の戦争を書いている絵だね。光と闇の神が争っているのを、ラーダ神とおぼしき神が止めようとしている。

パリス ほいほい。で、レリーフは?

GM ない。

パリス ないの?

GM うむ。変わりにこんな声が響いた

謎の声 「ゴブゴブ。ゴブブゴブゴブッブウ」

ウィン 何語かは聞かないわ。

パリス そういえばゴブリン語なんてものもあったよなぁ

GM 当然マーイン高司祭はそんな言語全然わかりません。

ジン つまり、この扉を開けろって事ね。それとも誰か毒のついてる壁を触る?<キュアーポイズン>ならあるよ。

ハークス きれいサッパリ完全無欠に拒否するよ。

パリス ほいほい、じゃあ罠感知…また「10」だ。『15』

GM 罠はないと思ったよ。

ジン じゃあ中に入ろう。

GM 扉の中は簡素な部屋です。中央に石のとぐろがあり、その上に一体の石造が置いてある。石造はさっき見たガーゴイルだ。

ハークス とぐろ?

GM うむ。石のロープをソフトクリーム状に巻いた奴。

ハークス なんじゃそりゃ?

GM ふっふっふ。オロジナルモンスターさ。

パリス モンスターだってよ。

ハークス 何だ敵か。

GM 
しまったぁぁぁぁぁ…動くまでオブジェと思って油断させるつもりだったのに。

ジン 
GMが油断してしまいました。(笑)

(一同爆笑)


 さてやっとこさ遺跡のガーディアンとの戦闘。が、なんて言うかこのパーティー打撃力が低すぎる。命中回避が高い分、ポカポカ当たるが防御力を貫けない。長い戦闘の末、倒した時、誰一人ダメージをくらっていなかったと言うことが…
シーン5−2 「苦戦したパーフェクトゲーム」


GM はい、敵は全滅しました。

パリス 順調順調。おっと、ジンに生命力を回復してもらっておくか。いつ、ゴブリン連れの先行者にかち合うかわからないからな。

ジン ほいほい。

パリス 扉を開ける。

GM では、矢が飛んでくるんでレンジャーの<危機感知>して。

パリス しまった。罠調べるの忘れた。

ハークス 
パリス…お前にシーフの才能ないよ。(笑)

パリス うるさい。その才能ない奴にお前たちは命預けているんだ。「5」で『9』。

GM パリスは弓矢に気が付きもしなかった。カスッと当たって…1ゾロ!?どうやら矢じりが錆付いてボロボロだったようだ。ダメージなし。

パリス はっはっは。罠なんてなかったのだよ。(笑)

ジン ちがうよ腐りかけた矢が飛んでくる罠だったんだよ。(笑)

ハークス どっちにしても、盗賊として誇れることじゃねえよ(笑)

GM 扉を抜けると…おっと、じゃあ皆さん<不意打ちチェック>だ。レンジャー技能+知力ボーナス。なければヒラ目ね。

パリス またまた「10」で『14』。今日はついてるねぇ…シーフ以外(笑)

ウィン 「9」の『13』

ジン 6ゾロ

ハークス 「8」

GM みんなダイス目爆発してるな…こっちも「9」だ。『11』ならお互い不意打ちはないな。扉の先は広い通路になっている明かりの届く範囲だけだから、細長い部屋かな?まあいいや、左右にそれぞれ二つづつ扉がついている。部屋の中にはゴブリンが3体。君らの侵入に気が付いて武器を構えたところだ。

パリス 
よ〜し。ゴブリン程度、レベルアップした私の敵ではない。ここで活躍して、シーフの面目躍如だ!!

一同 
それはシーフの活躍の仕方じゃなぁぁぁぁぁぁい!!!!!!(爆笑)


ただのゴブリンとの戦闘と思いきや、ホブゴブリンや暗黒魔法使いの登場によりいやに長くなった戦闘。の割りに、全快生命力をクリティカルで一撃死させるパーティー前衛陣。なんて言うか、かなりギャンブラーな戦闘方法であった。
シーン5−3 「長かったけど一撃滅殺……瞬殺ではないよ」


GM で、奥の右側に逃げた暗黒魔術師はどうする?

パリス もちろん追う。クックック面目躍如〜。(笑)

ジン だからそれっは違うって。(笑)

ウィン 扉を開けて後を追うね。バーーンと!!

GM 中を見ると、さっきの暗黒魔術師が一人の女性の首に刃物を押し付けている。

暗黒魔術師「動くな。この女の命がどうなってもいいのか!!」

ハークス 
(即答)うん。そんな誰かもわからないような人の命どうでもいいぞ。(笑)

ジン ハークス兄者非情!!

GM すると、その女性を見てマーイン高司祭の表情が変わる。

ウィン 知り合い?

GM そうみたいだ。彼女のほうもマーイン高司祭の方を見て表情を変える。

人質の女性「マーイン!?何で貴様がここにいる!!」

マーイン高司祭「はっはっは。お前の地図を見たんだよ」

ジン あれ???なんか微妙にこの会話っておかしくない?依頼された地図を見てここに来たんだよね。

ハークス 人質が何で意外そうな顔をするんだ?

GM と、まあそんなことを考えてていいのかな?暗黒魔術師は刃物を押し付けて再度怒鳴ります。

暗黒魔術師「この女の命が惜しくないのか。命が惜しければ…(話を続けようとする途中で)」

ハークス (さえぎる)お前も命が惜しくないのか?

暗黒魔術師「は?」

ハークス 
そんな名前も知らない奴がどうなろうと知らん。もちろん目の前で殺されたらいい気はしないがな。だから、人質を放せ。そうすればお前を見逃してやる。

暗黒司祭「なに?」

ハークス それとも、そいつを殺してオレ達も殺せる自信でもあるのか?あいにく、オレの精神力はまだ半分あるぞ。(笑)

パリス 嫌な説得だなそれて(笑)

GM (ゲッ。どうしよう。この人質をネタにこの神殿の祭器を持ってこさせる予定だったのに…)

ハークス 
言っておくが、オレは暗黒司祭の脅しには屈しないぞ。そしてその人質の貴族もだ。「ノーブレスオブリージ(高貴の義務)」。邪悪な陰謀に、命が惜しいからと荷担する命が高貴なはずない。つまり、まったく関係ない一般人の命と、それ以上の多数を不幸にする暗黒神の忌まわしき陰謀とを天秤にかければオレ達がどちらをとるか、もはや自明の理。人質一人の命を取って、派手に散ってみるか?

ウィン それ、人質の確認も意思も関係ないじゃん(笑)

暗黒魔術師 「…やってやろうか?」

ハークス ほっほう。ファラリスの教義は「命散らして見せますか」か?命を助ける方法をちゃ〜〜ん提示しているのに、死に急ぐか?それとも、お前は命よりその女を殺すほうがいいか?ファラリスではなくカーディスの神官か?

暗黒魔術師 「ぐぬぬぬぬ…」

パリス 
(優しい声)なぁ。プライドなんて捨てちまえよ。世間体なんてモノに縛られるのはファラリスの教義にも外れるぞ。お前は教義に遵守したんだ。そう、ファラリス神官として胸を晴れる立派な行いじゃないか。『汝のなしたいことをなすがよい』誰だって命は惜しい。オレだって任務達成と命なら命を取る。ちっとも恥ずかしいことじゃないさ。

ジン ハークス兄者がムチで、パリスがアメ。

ウィン アメとムチが見事に役割分担をこなしている…

GM (こりゃ脅迫は無理だな。まあいいや、この後ライバルとしてでも出すとしよう。魔術師だしうってつけだな。)

暗黒魔術師 「命は助けてくれるのだな」

ハークス 
もちろんだ。約束する。

パリス 
こっちにはラーダの高司祭がいるのだ。信用していいぞ。

暗黒魔術師 「…分かった。」

GM というと、女性を放します。

パリス じゃあ、その人を後ろにかばって…
ポツリと「馬鹿だね」

ハークス 同じようにニヤリと笑って
「馬鹿だな」

(一同爆笑)

GM 
ちょっと待てぇぇぇぇぇぇ!!

パリス 剣を構える。チャキン!!

GM 約束したろ?

ハークス 
オレがそれを守らなければならない義務はない。(爆笑)

GM ラーダ高司祭が止めるぞ!!

パリス はっはっは。これは詐欺ではなく策略だ。引っかかったほうが悪いのだよ。ラーダの教え「知略を用いて暴力を抑える」。結果、死ぬべき暴力を半分にしたのだ。(自信満々)

GM そこで暴力を全部なくそうよ。

パリス 
ふっ。ここがただの遺跡ならそれもよかった。が、ここはラーダ神の神聖な神殿。そこに異教徒…いや、邪教徒がゴブリンなんて汚らわしい生き物を連れて来た以上。これは許されざる悪。そう、これは聖戦だ!!

GM いつからお前がラーダ神官になった勝手に聖戦とか決めるな。

ハークス 
もはや問答無用。パリスとウィンに<ファイアーウエポン>。さぁ悪を討つのだ!!

GM 
どっちが悪だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

(一同爆笑)


 さて、何があったか一言で述べれば、頚動脈が三つくらい斬られるような(クリティカル攻撃)により瞬殺。なんて言うかパリス。暗殺者として面目躍如しても盗賊にはなれないよ…
シーン5−4 「この一撃は無敵なり!!」


パリス さ〜て。詳しい事情を話しますか。

GM (話をもどそう。ラストのオチをここでやって、後はゆっくり探索してもらおう。)

ちなみに、マーイン高司祭はさわやかに笑って事情を話す気がないようだ。人質の女性「フラン・ニグリスト」嬢はそれが気に食わないのか食って掛かる。

フラン 「マーインなんで貴様がここにいる。さっき貴様の従者(=PC)が、地図とか言っていたが、何でそれを知っているんだ?」

パリス あれ?

マーイン高司祭 「はっはっは。それはラーダ神殿の面子にかかわることでね。解答をひかえさせてもらおう。」

フラン 「それだ。貴様はいつもそうやって、解読の詳しい内容を教えない。だから今回もお前に内密に他の司祭に解読を依頼したんだ。」

ジン あれ?貴族に依頼された古文書の解読っていってなかった?

ハークス じゃああれは嘘!?

マーイン高司祭 「失礼なことを言うな。
ラーダ神殿に依頼された古文書の解読だ。誰も私個人とは言ってない。

(一同爆笑)

ウィン 言われてみればそうとも取れる。(笑)

マーイン高司祭「第一、私は法は犯してないぞ。神殿内のニクサム司祭にラーダ神殿の事で話をする必要があり、彼の部屋で話していた所、急な来客で彼が部屋を出て
、暇つぶしに見ていた部屋の机の上の解読途中の古文書が目に止まっただけだ。

ハークス ちょっと待て!!それっていいのか?

マーイン高司祭「犯罪ではない。写しを取ったり、古文書を盗んだわけではない。
私は目に止まったところをたまたま覚えてしまっただけだ。その証拠に、この遺跡の正確な場所までは分からなかった。これは未解読だたがゆえだ。つまり、ニクサム司祭の機密保持の能力を問われても私の犯罪性は皆無だ。」

パリス 
確信犯か!!(笑)

マーイン高司祭 「まあ、つまるところ
。私はたまたま覚えていた知識でもって古代遺跡の発掘に来ただけの事だよ。なんで覚えていたのかは…まぁ、ラーダ神の加護かなぁ。はっはっは〜」

GM 君達はフラン嬢の
「プチン」という何かが切れる音を聞いた。

(一同爆笑)

GM …さて、それから何があったかは略すが、
マーイン高司祭の生命力が3点減ったと言っておこう。(笑)

ジン じゃあ、古代遺跡の探索を続けていいのね。

GM うむ、ささやかな交渉の末、遺跡内の財宝はラーダ神殿とニグリスト家で折半。ちなみに、君達の報酬はラーダ神殿からの報酬と同額出るという事だ。その代わりフラン嬢の安全も考えて行動すること。

ウィン さっきモノの見事に彼女の安全無視して行動したもんね。(笑)

パリス では早速、この部屋から探索しようか…

GM その前にこの部屋の説明をさせてね。死体が一つころがている。(笑)

ハークス だけかい!!

ジン 
じゃあ死体を漁る。

ハークス 待て神官!!!!(爆笑)

GM うそうそ。書斎のようだ。閲覧用の机が一つと、壁に並んだ本棚がある。本棚にはいくつもの下位古代語で書かれた本が納まっている。所々に「神聖語」で書かれた聖典まである。

パリス …その辺は100%ラーダ神殿行きだな。二、三冊高司祭に鑑定してもらうか。

GM NPCをコキ使うね。えっと…聖典のいくつかはラーダ神の神聖魔法の効果を高めるマジックアイテムだ『癒しの書:キュアウーンズ』『破呪の書:リムーブカース』など、これを持って(片手に装備)その魔法をかけると魔力に+1の効果だ。それと「聖歌」これはプリースト技能をバード技能にして「呪歌レクイエム」が歌える特殊アイテムだ。全部ラーダ神官の神聖魔法にしか効果がない。

ジン う…「癒しの書」くれない?

マーイン高司祭 「かまわないが、追加報酬はそれだけだぞ。」

ハークス う〜む。悩むな…って、財宝はこれだけじゃない。他にもあるだろうからそれから悩もう。

パリス よし、じゃあ。閲覧机を調べよう。「6」の『11』

GM …えっと、罠は…

 ここから先、略奪…探索シーンはあまり面白くないので省略します。古代遺跡の4つの部屋「書斎(上述の部屋)」「寝室(ゴブリンに荒らされていた)」「壊れた旅の扉(転移装置)の部屋」「物置」を探索して、以下の財宝を手に入れた。
<財宝一覧>

「ポーション各種」 消耗品ゆえPCの食指は動かず(『姿隠し』など脅された時の対抗措置用だった…)
「魔晶石」     13点から20点まで各種
「本T」      (上述)+『ターンアンデット』『サニティ』他
「本U」      遺失魔法「ディクリーズウエイト」「インクリーズウェイト」
「本V」      「怪物知識」「物品鑑定」「薬草知識」「占星術」の判定に+1される本各種。

「水晶」      <ライト>が付与された水晶玉(下位古代語で発動。消費精神力は0。ただし拡大はできない。)

「炎の杖」      30点の内包精神力で、「ティンダー」「ファイヤーウエポン」「ファイアーボール」の魔法が使える。使用するにはソーサラー技能が必要。消費精神力は使い手の基本消費精神力をソーサラー技能で割った数(端数切り上げ)。使用するにはソーサラー技能が必要。魔力は使用者の魔力を使う。

「護身のダガー」  刃を抜いた時(装備時)のみ、ダメージ減少が+1される。必要筋力(3)の+1ダガー(クリティカルは減らない+1魔法剣)

「その他一般用品」  保存性の利いた羊皮紙。長い年月たっても使えたインク。何の羽根だか分からない羽根ペン。超高級インク吸い紙。古代王国人の使用していた洋服。古代王国時代の簡素なベッド。などなど


GM それじゃまあ、どれ取るかは後の話で、最後の扉を開けよう。

ジン ああ、
あの高司祭が「ここは最後じゃなきゃいやだ〜」って駄々こねた奴ね。(笑)

パリス ウルトラマンの怪獣ダダをこねる……ククク…(一人ウケ)

ハークス それはもういいっちゅうねん。(苦笑)

GM 駄々をこねたのはマスターです。(笑)だって、イヤじゃん。テレビゲームのRPGでラスボス倒した後、世界中のダンジョンの取り残した宝物漁るみたいになって。もうなんていうか興ざめ?

ウィン はいはい。じゃあ、パリス罠調べて。

パリス おっけい。「4」で『9』はぁ(ため息)……もうオレはシーフだめだ。ファイターに転向する。(笑)

ハークス もう十分ファイターやってるよ。うちの主戦力。(笑)

GM 罠はないと思ったね。でも開かない。

パリス はい?

GM で、ガチャガチャやっていると。扉に手形が浮かんでくる。そこの脇には「汝が神の加護を示せ」と書いてある。

ジン 加護?加護ってどうやるの?<ライト>かな?

ハークス 落ち着けって<ライト>は古代語魔法だろ。神聖魔法をなんか掛けろって事じゃないか。この手のマークのところに手を置いてさ。

ジン じゃあ、ここはラーダ神の加護厚い(?)高司祭にお願いしよう。

ハークス (?)が微妙なアクセントだねぇ(笑)

GM さっきから、財宝の鑑定から、回復までずいぶんジン君楽してるねぇ。

ジン (お菓子を食べながら)「立ってるものは上(上司の略)でも使え〜」

GM へいへい。さて高司祭の残精神力が、これだけだから…達成値に+5が限界だな。

ハークス 何!?達成値を求めるのか!?

GM はっはっは。当然。
こっちの目標値以下だと扉が開かない。結果ミッション失敗で経験値が減るのだ。

一同 
何ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!

パリス あ、じゃあ魔晶石使ってもらおう。どうせいっぱいあるんだから。

ハークス おお、それグッドアイデア〜13点の奴を使おう。達成値+12(笑)どうせ一番いいのは残るし。

GM 
ブシッ(机に倒れこむ)。速攻計算ミスが…

(一同爆笑)

GM ……いいよ、はいはい。もう開きましたとも。信心も加護も関係なく。ふ〜〜んだ(ふて腐れた声)

(再度爆笑)

ハークス で、その先はどうなってるの?

GM (おっと、クライマックスだ盛り上げなきゃ)うん。扉を抜けるとその先は大理石を削った荘厳な玄室だ。中央に祭壇があり。そこに1冊の本がおかれている。

リス 神聖な気を放つ本?

GM うむ。なんか後光が差しているような本。

パリス 祭器か…

ジン 祭器って?

パリス …おい神官…まあいい、説明してやろう。魔法のアイテムというのは魔法のかかったアイテムだ。このときの魔法は大抵古代語魔法だな。

ジン うん。

パリス 祭器って言うのは、神様が創ったスゴイマジックアイテムだ。古代語魔法なんて足元にも及ばないくらいスゴイ物なのだ。なんせ、古代語魔法でどんなに頑張ったって所詮は人間の作るものだから。神様にはかなわねえよって感じ。(笑)

ハークス その割りには「支配の王錫」は神をも支配できるんだよな…

GM そ〜ゆ〜余計な事はイイの。さて、君達が玄室にはいると、祭壇の前に一人の男が浮かび上がります。

男 「そこに居るのが誰だかは分からぬ。我は幻の存在。古に滅びし姿をうつしているだけの事。恐れずに聞いて欲しい」

パリス 幻覚だな。罠ではないようだ。

ウィン 全然信用できないよ(笑)

男 「私は神をも弾圧する古代王国の慢心に衰退の影を見た。近い将来カストゥール王国は滅びるだろう。多くの混乱が全土を覆い。多くの災厄が様々な不幸を呼ぶ事となる。
 私はココに一冊の本を残した。開けば分かるが中には何も書かれてはいない。
 いかな後世にもこの内容を余すことなく伝える祭器『知識の書』。この書物に書かれた事は必ず多くの者の目にとまり、彼らの知識となる祭器だ。
 しかし、私はこの書物になにも記す事はしない。この時代の知識が後の時代で大きな力なのかも知れない。だが、果たしてそれが本当に後世に残す知識か?『魔力の塔の製造』『魔神召還の儀式』『付与魔法の奥義書』。たしかにこれらは大きな力だ。だがそれはカストゥール王国の傲慢な歴史を繰り返すだけにはなるまいか?
 もしこれを手に取り記そうとする者がいるなら考えて欲しい。本当にそれが後世に残すべき知識であるかを。もしかしたら、この本に記すべき事こそ、ラーダ神の言う『真の知識』なのかも知れない…」

GM というと、男の幻影は薄らいで消える。

ハークス …おお〜。考えたねマスター。

GM どシリアスでしょ。寝る時間を惜しんで適当に考えたにしては上出来。(笑)

パリス もっと有意義に惜しめよ。(笑)

ジン いや、感動した。GMって真面目な事考えられたんだね(笑)

GM 巨大なお世話だ。

ウィン 他にはなにもないのね。

GM ん?あぁ、この玄室にはもう何もないよ。

ウィン じゃあ、この本持ってさっさと帰ろうか。

ジン じゃあ本を取って…

GM いや、本はマーイン高司祭がさっさと取りに行ってるね。

マーイン高司祭 
「はっはっはっはっは〜。祭器をゲットだぜ。これをネタにスポンサーから寄付金を搾り取れるぜ!!イヤッホ〜ウ」

(一同爆笑)

パリス 
お前には感慨にふけるといった心はないのかぁぁぁぁぁぁ!!!

マーイン高司祭 「ふっ。何を言うかと思えば。感情に左右されず冷静沈着に正しい判断を下すのがラーダ神官よ。」

パリス・ハークス 
冷静沈着に欲望で行動を左右するなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!

(一同爆笑)



追伸
追加報酬のマジックアイテムは、次回の初めまでに決定すると言う事になりました。ローカル線の終電って早いんだよねぇ…

次回へ

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