SWリプレイ 第9話
「魔なる神を屠る者達〜中編〜」


ハークス 食欲貪欲系精神生命体。前衛二人の生命力の合計と同等の魔法使い。
ジン 知識神の神官…の割りに、この前までセージスキルが1だったこと判明。
ウィン 生命力11の戦士「攻撃が当たらなければどうと言う事はない!!」だそうです。
パリス  盗賊系探索スキルのかわりに盗賊系戦闘スキルに特化した男。



GM キャンペーンになるんで経験点に倍で2000点〜

ハークス おお〜。豪華だね。

GM (視線をそらして)いや、ちょっとラスボスレベル高いかもしれないから…

ハ−クス おひ…

GM (話題をそらす)はいはい。では、成長する人〜。

ウィン ファイタースキルを5にする。

ハークス セージ3に上げておこう。2倍なら次でソーサラーを上げられる。

ジン う〜ん…ボクもセージを2にしておくか。神官らしく。次でプリースト5〜。

GM 色々考えるねえ。さて、一応あらすじとして、君達は古代遺跡の情報を手に入れ、その探索に向かったものの、そこはすでに何ものかに荒されていた。しかも、その相手は暗黒神を国教とするファンドリアの手先で、さらに古代王国の秘儀を復活させようとしているらしい。君達は、奴等の手がかりとして、本格的な研究をする遺跡の場所を知るバンパイア『レオニード』に話を聞こうと、レオニードの居住区近くにあるドワーフ達の街「バリエン」へ戻りました。

ハークス あれ?そうだっけ?

GM 忘れるなよ。

ハークス いや、俺達ファンドリアの手先なんてどうでもよくって、古代遺跡漁るために、レオニードを脅して情報聞き出すんじゃなかったっけ?(笑)

GM お前等10レベルモンスターをなめるなよ。

パリス フッ。そんなの隙を見てベティちゃんを捕まえれば問題解決。情報程度すぐに引き出して見せましょう。(笑)

ジン そして、
漁るだけ漁ったらそのままファンドリアに逃げると。(笑)

ウィン それって私達立派なファンドリアの手先!?(笑)

ハークス 
なんだ、あらすじのとおりじゃないか。(笑)

GM 
主役と悪役を変えるなああああああああああああ!!

(一同笑)



GM では君たちは「バリエン」に戻ってきました。シオン君一行はここでお別れです。

ハークス おう。じゃあまたな。

シオン 「ああ、あそこの情報を魔術師ギルドにでも売って金にするよ。」

GM とか言っている。

ジン でもはたから見ると、ボクら酷いね。彼らの見つけてきた遺跡で、他の遺跡の儲け話を見つけたのに、彼らは仲間外れだもん。

ハークス フッ。バブリーズの人も言っただろ。本当の儲けはなしは独り占めしてこそだと。

パリス 
微妙に違わないか?(笑)

GM 大きく違う。(笑)

ハークス ま、その辺はいいからレオニードのところ行こうぜ。



GM ほいほい、さくさく進もう。レオニードの洞窟まで来ました。

レオニード「おや、いらっしゃい。」

GM 見るとレオニード君は鳥かごのベティちゃんに、試験管に入ったなにやら蛍光緑の液体を注ぎ込んでいる。

一同 (まず沈黙)

ハークス まあ、アレだもんな。なにやってたって不思議はないさ。

GM (アレ?)ベティちゃんは飲み終わると、蛍光ピンクで色付けされたゲップを吐いた。

パリス ああ、アレだもんな。どんな事になったって不思議はないさ。

GM (アレってなに?)やがて、ベティちゃんの顔色(かぼちゃ色?)が見る見るスカイブルーになります。そこでレオニード君も不審がる。

レオニード「おや。どこで間違えたか?」

ハークス 自然界にない色の液体作成した時点でおかしいって気づけええええええ!!

パリス 落ち着けハークス。こいつがアレである時点でこんな事は、あたりまえじゃないか。

GM 
アレってなに?

ハークス&パリス 
変人(笑)

(一同爆笑)

ジン なにが凄いって、このリプレイの登場人物のほぼ全員に言えることだね(笑)

GM 
冒険者にかかわる人間というのは、えてして常識人たりえんのだよ。

パリス 
お前が異常な人間を出しすぎるだけだああああああ!!

(一同再度爆笑)



ウィン じゃあ、例の古代遺跡の人に付いて話そう…だれだっけ?

GM (忘れるくらい期間をあけた張本人なので強い事いえない)

パリス この『ヴァストナージ』じゃないか?メモに書いてある。

ウィン ああ、そっか『ヴァストナージ』だ。この人のことを聞く。

レオニード「ヴァストナージ…ああ、知っているよ。召喚魔術師の開祖『アズナディール』の高弟で、私の古い友だ。しかし、なぜそんな事を?」

ハークス まあ、事情を話そう。かくかくしかじか。

GM 古代遺跡を漁ってウハウハって事も。

ハークス それは話さない。(笑)

GM 否定しろよ。(笑)

レオニード 「事情はわかった。まぁ、金銭目的の冒険者が入るのは、時勢って奴だ。もうだれも住んでないし仕方ないとも思える。が、それが騒動の元となるなら、故人の知人として手をこまねいているわけにもいかんだろう。」

パリス おお、真面目な事いってる。

ウィン このGMが…

GM お前等ら私を何だと思っているんだ?

パリス 
(真面目な顔で)聞きたいか?たぶん聞かなきゃよかったと思うぞ。

(一同笑)

レオニード 「ついてくるがいい。」

GM というとレオニードは歩き出す。

ハークス そういえば、レオニードは実験を手伝ったんだよね。なんか知らないの?

レオニード 「私が知っているのは、彼が、簡易悪魔を作成しようとしていた事と、それが最後まで完成しなかった事だ。」

ジン あれ?前回の遺跡で作成できたよ。

レオニード 「技術はそれほど難しくはないんだ。簡易悪魔のコストの問題さ。魔獣や巨人を犠牲にすれば作成できなくもないが、そこまでするなら、簡易悪魔にする必要はない。素材より劣る簡易悪魔を作る必要はないからね。簡単に量産可能な悪魔というのは難しいのだよ。」

ハークス ふむん。じゃあ、無理に遺跡行かないでもいいんじゃない?

ジン へ?

ハークス だって、どうせ完成しないんだろ。失敗作を適当に作る分には無害じゃないか?

レオニード 「まあ、そうだが。完成しなかったからといって未来永劫完成しないわけではない。それに、そこに他国のものがいると知られれば、それはそれで騒動の種になる。最悪、遺跡自体を破壊するという事にもなりかねん。簡易悪魔召喚は、それぐらい危険な技術なんだ。私としては、多少の被害は目をつぶるが、思い出の場所がなくなるというのは、御免こうむりたい。」

パリス GM…色々理由つけてるね。(笑)

GM 
なんせバンパイアだからな。暗黒神官に居座られて嫌だからとは口が裂けても言えないだろ。(笑)

(一同笑)

GM てこてこ歩くと、小部屋にたどり着く。

レオニード 「ここに、そこまでの転移装置がある。それを使えば一瞬だ。」

パリス 稼動してればね。

レオニード 「そうだな。ここ数百年封印していたから、まだ稼動しているかは分からん。」

GM といって、小さな部屋に案内する。壁に棚が並び、さまざまな品が並んでいる

レオニード 「向こうから何か来ないように、封印しているのだが…」

GM そういうと、重そうな棚を横にずらす。棚の向こうには扉があり、レオニードはそのまま合言葉で、その扉の封印を解く。

パリス ほうほう。なかなか用心しているな。

レオニード 「無論だ。この棚だって重量は1tを超える。私の力でなければ動かす事などムリだろう。無理やり棚を倒したりなんかした日には
この棚のアイテムが壊れ、ここら一体は汚染地域に…

(一同笑)

ハークス 
そんな物騒なものをさらっと置くなあああああああ!!!

レオニード 
「安心していい。私やベティちゃんには無害だ。」(笑)

ジン 
ほかの人には!?

レオニード 
(視線をそらす)「……。」

(一同爆笑)

ハークス 間違いなく、お前の方が危険だよ…

GM まあ、そんな事いいながら、レオニードは扉を開ける。と、同時に、
扉の向こうから黒い影が飛びかかってくる。

一同 !?

GM 
ゴキンと何かが固い地面に当たる音がすると、

レオニード 
「きゅう」

GM という声も聞こえた。(笑)

パリス 
まがりなりにも10レベルモンスターだろうがああああああ!!

(一同笑)


さて、いきなりの戦闘だが、武器を構えていなかったPCは1Rを無駄にする。が、この絶好の機会にこの黒い獣(ヘルハウンド)は火を吐かず、高い回避率を誇るウィン(プレートメイル着)を執拗に攻撃。なんとか炎でダメージを与えたものの、あっさり倒されました。
シーン9-1「危うき獣」


GM さて、黒い獣はもう動かないね。扉の向こうは5u程度の部屋だ。3方向の壁にそれぞれルーン文字の刻まれた門が一つずつついている。

ハークス …どれだよ…

ジン レオニードを起こそう。ペシペシ起きろ〜。

GM 10レベルモンスターにひどい事するな。まあ、いいや。レオニー度は目覚めるね。

レオニード 「ううん。むにゃむにゃ。もう食べられな〜い…ハッ」

(一同笑)

ハークス いやに、人間的な寝言だな。

パリス まあいいや。で、どの転移装置が研究所に通じてるんだ?

レオニード 「フム…ちょっと待ってくれ。」

GM というと、それぞれのゲートを調べ始める。

レオニード 「一つはだめになっているな。二つは生きてるか…これは…生きてるな。…ふむふむ」
GM というと、手に黒い毛を持って帰ってくるね。

レオニード 「この、右側のゲートが研究所に続いているものだ。安心していい。まだ装置は生きている。が、注意してくれ。さっきの化け物はそのゲートを通ってきたらしい。」

GM といって、黒い毛をみせる。調べるまでもなく、さっきの奴の毛だ。

ハークス ま、そんな事だろうと思ったよ。

ウィン つまり、この先にはさっきのような化け物がうようよと…(笑)

ジン そんなだったら尻尾巻いて逃げるよ。(笑)

ハークス んじゃ入るか。ウィンとパリスが前衛。オレとジンが後衛な。

GM へいへい。んじゃま、転移装置を抜けるとだな…



さて、こうして研究所に乗りこんだ一行だが、この内部構造は実に簡単。
中央のホールから四方に通路が伸び、それぞれの通路の先が二股に分かれて(つまりT字路)その先にそれぞれ一つづつ、計8個の部屋があります。
ま、今回は運良く全部の部屋を回ってくれたわけで…

1)「転移の間」

GM 転移装置を抜けると、入るときと変わらない部屋だ。もちろんレオニードはいないし、開けてあるはずの扉もしまっている。

パリス ふむ。んじゃドア調べるね。まず<聞き耳>『10』で<罠探知>『15』が。

GM ふむふむ。扉の向こうからは特に音は聞こえない。けど、扉には罠があると思ったね。扉を開けると鳴子が鳴るアラームの罠だ。

パリス <罠解除>『14』。

GM 罠は解除できた。扉に鍵は掛かってなく、扉を開けると通路が伸びている。



2)客室&見張り部屋

パリス んじゃ扉を開ける前に<聞き耳>『16』

GM (高いな…)じゃあ中から話し声が聞こえる。「コール」とか「ドロウ」とか言ってるね。

ハークス カードで遊んでるのか?

ウィン 不意打ちだな。

パリス うむ、扉をバカンと開けて飛びこむ。

GM ふむふむ。部屋の中は結構豪華なつくりになってる。壁にはベッドがありソファーもある、部屋の中央にある机で3人の男が驚いてるね。まあ、こいつら1R武器を抜くので終わると言う事にしましょう。ちなみに、最初の1Rは座っているので、こちらの回避に‐2のペナルティがつきます。
ハークス みてるだけですみそうだな。
(注意:コレはミスです。レンジャー技能を使った不意打ちチェックが必要となります。もちろん敵側はペナルティを受けますが、考えてみればPCだって金属鎧を着てるんですから、無条件でって不意打ちにはならないでしょう。ミスです…ミスだよね?)


闇司祭3人は不意打ちにより、1R目で一人が死亡。残りの二人も暗黒魔法とか使ったのですが、所詮は3レベルモンスター最後の力でウーンズをかけても、全員抵抗なんて…
シーン9-2「無力な司祭達」


GM きっちり止めを刺すんだね。

パリス 仕方ないさ。暗黒神官だから回復されたら洒落にならん。

ハークス だな。部屋を漁ろう。

GM うむ、さっきも言ったように結構豪華な部屋だ。大きなベッドが一つクローゼットや、小部屋のトイレなんてものもある。机の上にはカードと数枚のコインが散らばってるね。

パリス んじゃ<探索>「8」か…『14』。

GM まあ散らばってる硬貨は全部で186ガメル。あと、暗黒神官の一人から3点の魔晶石をみつけた。

ハークス うし、次ぎ行くか。



3)ホール

GM 円形のホールです、君達が入ってきた道の正面と、左右に一つずつ通路がある。部屋の中央に怪物の像が台座付で置いてある。

パリス なんの怪物か分かる?

GM <怪物知識>

ハークス 「8」『13』

パリス 「10」で『13』

ジン 「6」…いいや。

GM 13なら分かるね。レッサーデーモンの『グルネル』だ。長い尻尾を持つのが特徴の人型の下位悪魔です。一応石像だけどね。

パリス 調べ…たいけど絶対魔法かかっているよな。

ハークス だな。

パリス んじゃ後回しだ。



4)倉庫
GM 通路の先は扉になってる。

ハークス 部屋の構造は同じみたいだな。

パリス GMが楽そうだ。(笑)

GM 大きなお世話だ。

パリス んじゃ。<罠感知><聞き耳>ね。『14』『13』

GM 罠も鍵もないし、中から音も聞こえない。

パリス 開ける。

GM 部屋は5m四方の広さがある。そこら中に木箱が散らばってるね。

ハークス 倉庫か。一応木箱を漁ってみるか。

パリス んじゃ<罠感知>

GM 面倒だから、イイよ。罠はないけど。箱の中身は生活雑貨だね。掃除道具の替えとか。で、不思議なのは、けっこう空の箱が目立つ。

ジン 不思議?どう言う事?

GM 普通は、空になった箱は、邪魔になるので部屋から出すんだ。それに新しく物を入れて運ぶ必要もあるし。でも、そう言ったものがそのまま置かれているの。

一同 ?



5) 開き部屋。

GM 扉には罠もないと思ったね。

パリス 開ける。

GM 中はさっきの倍以上の大きさの部屋です。10mはあるかな。もっとも、中には何もない。

パリス 開き部屋か。

GM ただ、この部屋はかなりおかしいです。天井に穴が開いてる。

一同 ?

GM もう部屋そのものの天井が抜けているというべきか。上を見ると青空が見える。

ハークス 吹き抜けか?

GM そうみたいだね。部屋の隅には恐らく天井だったものの残骸みたいなものが詰まれている。

ハークス 地震でもあったかな?人為的に天井が開けられたの?

GM う〜ん。ある程度開いていたものを、無理やり広げたようだね。で、残骸を調べると変なものを見つけた。

ハークス なに?

GM 羽毛だね。けっこう溜まっている。

ハークス なんだコリャ?

GM (伏線だよ)さあね(笑)



6) 応接間(現寝床)

GM この部屋も10mクラス大きな部屋だ。とはいえ、特になにか置いてあるわけではない。一応、毛布が数枚だらしなく散らばってる。

パリス <探索>げ、1ゾロ。

GM なにも見つからないね。

パリス 次いこ次。



7) 無人見張り部屋。

GM 部屋の中にはテーブルとかイスとか置いてあるけど、誰もいないね。

パリス 誰か使ってた形跡は?

GM それはある。埃とかはほとんど積もってない。

ハークス なんだろね?



8) 出口
GM 通路を歩くと、通路の両脇に2体の骸骨…竜牙兵がいる。君達を見ると、持っている剣と盾を構えるね。

パリス 敵だ。(笑)

ジン 
嬉しそうだね。(笑)

ウィン もちろん。(笑)

ジン 
もう一人いたよ。(笑)


5レベルモンスター竜牙兵との戦闘は…なぜかプレートメイルの戦士に攻撃が当たることなく、なぜかシーフに攻撃が当たり、5レベル戦士が互角に戦う中、4レベルシーフが竜牙兵を圧倒します。
…竜牙兵に刃物はクリティカルしないのに…
シーン9-3「戦士と盗賊の意外な相違点」


GM さて、そのまま通路を進んでいくと、やがて光が見えてくる。

ウィン ?

GM 出口だね。

パリス ああ、さっきの竜牙兵は門番か。

GM みたいだね。どうする?ここで最後の通路だけど。

ハークス 一応外に出よう。ここの位置を確認したいし。

GM (げ、考えてなかった…え〜っと、そだ、SW短編小説「ゲートデーモンの仮面」の奴を流用しよう。)外に出ると、どうやらこの遺跡は森の中に作られていたようだね。当たり一面は木々で覆われている。

パリス 密林?西方かな?

GM (原作はね)ただ、どうも遺跡の周囲だけ人為的に開拓され、生活していた形跡がある。それも大多数だ。切り株がそこらかしこに点在し、更に、焚き火の数がざっと見ても10以上はある。まるで、軍隊の野営地のようだ。

パリス あ、嫌な予感。<足跡探索>する。「7」『10』

GM 良くわからないけど、ゴブリンとかの妖魔の足跡が見つかる。詳しい数はわからないけどかなりの数がいた形跡があるね。

ウィン なるほど…

ジン なに?

ウィン つまり、ここにファンドリアか妖魔の部隊がいて、今はいないと言う事は、みんなどっかに出かけたって事だ。

ハークス ここの位置ってわかる?

GM ムリだね。星も出てないから現在位置を特定するのは難しいよ。ただ、太陽の位置とか、群生する木々から、たぶん中原か西方の何処かというくらいだ。

ハークス 仕方ない。戻るか。

パリス あれ?でも全部調べたぜ。

ハークス 甘い。研究所といっておいて、研究施設も書斎もないわけがない。絶対どっかに隠し部屋とかある。

GM (ビンゴ)

パリス そうだな。きっとホールだ。あの石像が怪しい。

GM (バレバレだな。ま、そうでなきゃ困るんだけど。)





GM ではホールに戻ってきました。

パリス 石像を調べる。詳しく描写して。

GM (バレバレだな)うん、グルネルの石像が台座の上にあぐらをかいてすわっている。

ハークス 台座に何か書いてない?

GM 書いてある『汝、悪魔を従える者のみ、知る権利あり』

ウィン へ?暗黒神官しかダメって事?

パリス いや、悪魔召還は、古代語魔法の系統だから、それはない。

ウィン って事は魔法使いのハークス?

ハークス ロードスじゃないから、悪魔召還の技はアレクラストにはないぞ。

ウィン う〜ん。

ジン グルネルってどんな姿なの?尻尾がはえてるくらいしか分からない。

GM ちょっとまって(SW短編「戦乙女の槍」のカラーページを見せる)こんなん。

ジン ふ〜ん。

パリス どっか稼動するようなつなぎ目とかない?<探索>で『16』

GM ないねえ。16なら…そうだな。石像はなんとなく前かがみにあぐらをかいてるような気がする。

パリス ??

ウィン 触ってみればいいんじゃない?

GM 何処を?

ウィン え…

パリス ああ、そうか。きっと前かがみって事は頭を差し出しているんだ。頭を触れば、ほら、ペットの頭なでる要領で…

GM やるの?

パリス やる。

GM はいはい。パリスが石像の頭に手を当てると、パリスの姿が消えた。

ウィン 当たりだ。

ハークス いくか.

GM はいはい。みんな転移しました。




さて、研究所の2階ですが、ここは1階よりもシンプルです。何せ部屋が4つ(ホールを入れると5つ)しかないわけですから。

1) ホール
GM 出てきた先は、前のホールと同じくらいの部屋だ。見た目も同じだね。四方に同じように通路が伸びている。ただ、唯一ちがうのは、台座に座ったグルネルの像が一振りの剣を持っている位だ。

パリス うし、きっとここに重要な秘密があるはず。

GM (さて、ここにいるガーディアンは誰を狙うかな…ハークスか。ヤバイかも…)じゃあ、ハークス<レンジャー技能>+<知力ボーナス>で、判定してみて。

ハークス レンジャーなんてないよ。『5』。

GM (死ぬな…)


 パーティの背後から忍び寄るシャドウストーカー。ハークスを絞めつけたのはイイが、ハークスを助けるために、戦士と盗賊の攻撃が…
 ええ、シャドウストーカーを倒しましたとも、シャドウストーカーが最終的にハークスに与えたダメージは『7』点で、彼が最終的に受けたダメージの総計は『17』でした。
 ええ、ただそれだけの話です。
シーン9-4「死の影は、敵にあらず、味方にあり」


ハークス ゼーゼー。

パリス 
ふう。危ない所だった。(笑)

ハークス 
危ないのはお前じゃああああああああ!!

(一同爆笑)

ジン <キュアウーンズ>ね。「9」『15』点回復。

GM お疲れ、んじゃ次ぎ何処行く?



2) 私室

パリス <罠感知>「3」『9』

GM  (目標値は15だよ)罠はないと思ったね。鍵は掛かってる。

パリス <鍵開け>「8」『15』

GM (鍵は開けるのかい…)開いた。

パリス 開ける。

GM パリスがノブを回したとたん。ノブから無数の鋭い針が飛び出て、パリスの手を貫いた。

パリス あ、罠発見低かったんだ。

GM (行動がマンネリ化してたもんなあ…)防御振っておいて。こっちのダメージは8点。

パリス 「9」だから…『8』点減少。ダメージなし。

GM ああ、毒が…

パリス 毒があったのか。

ジン 大丈夫。<キュアポイズン>がある。もうすぐ5レベルの腕だよ。

ハークス それは立派に4レベルの神官だというんだ。(笑)

GM さて、扉を開けると豪華な部屋です。天蓋付のベッド…地下で意味あるのか?

(一同笑)

GM まあいいや、クローゼットや棚とか、普通の生活をするにも贅沢な品が並んでいる。

ジン ふかふかベットに…

ハークス するな(笑)

パリス 
反省をしろ知識新の神官。おっと、<探索>するか。お「10」『17』。

GM うわ〜。全部見つかるな。ルーン文字の縫いこめられたソフトレザーに、小箱に入った3つの指輪。

ハークス <アイテム鑑定>『14』『12』『8』『12』

パリス 『14』『7』『9』『11』

ジン 『11』『13』『13』『8』

GM ソフトレザーはダメージ減少1点上昇する魔法が掛かっている鎧だ。
1つ目の指輪「対火の指輪」だ、魔法や自然現象問わず炎の抵抗判定に+4のボーナス。更に、他に目標がいない限り、サラマンダーが自発的に攻撃してこない(正確には攻撃したがらない)特性がある。
二つ目の指輪は「水中呼吸の指輪」。説明は要らないか。
三つ目の指輪は「地鎮の指輪」シャーマン魔法のノーム関連の魔法抵抗で+2のボーナスがえられる。

ハークス 四大精霊の3つか。風関連はないのね。

GM うん。ただ、その小箱には、明らかに四つ目の指輪が入るスペースがある。

ハークス つまり、誰かがもっていったって事か。

GM うん、で、小箱には次のメッセージが下位古代語でかかれている。
「一つの指輪は、炎を散らし。
 一つの指輪は、水難を退け。
 一つの指輪は、大地を鎮め。
 一つの指輪は、風を治める。
 なれど、忘れるなかれ、指輪の加護は一つ。二つの望めば、一つとして残らず。」
と、書かれている。

ジン ロードオブザ…

GM 見なかったとは言いません(笑)

ハークス …つまり、指輪の力は一人一個って事か?なるほど、だから、一つしか持ってってないというわけだ。

ジン う〜ん。古い記憶で、ボクは『水中呼吸の指輪』が欲しいな。(笑)

GM 第1話の話か。(笑)

ウィン 3つしかないんだよね。じゃあ、私は指輪いいや。前にもらったダメージ減少+1の指輪あるから、みんなで分けて。

パリス じゃあ、オレは『地鎮の指輪』シャーマンならオレの行動封じる事から始まるだろうから。

ハークス んじゃ、オレがソフトレザーと『対火の指輪』だな。防御力ア〜ップ。ますます死ににくくなった。(笑)



3)召喚の間

GM 通路の先に扉がある。でも、その前に一体の竜牙兵がいる。


 竜牙兵1体は当然敵ではないです。よく見ると竜牙兵って、回避高いけど攻撃力低いんだよね。所詮は迎撃用の時間稼ぎか…
 でも、時間稼ぎでいいんだよねえ。時間が稼げたから…
シーン9-5「なんて普通の戦い」

GM うい、倒しました。

パリス ほいほい。<罠感知><聞き耳>『14』『14』

GM うん。罠はないね。鍵はかかっている。後、聞き耳で中から誰かが泣く声が聞こえた。

ジン ガオオーとか?

GM それは鳴く。泣くだから「えーんえーん」だよ。

パリス そんな微妙なアクセント分かるか。<鍵開け>げ、『9』

GM 開かないな。

ハークス じゃあ<アンロック>の魔法で「4」。一応成功。

GM 鍵が開いたね。中は正方形の部屋だ。辺りにはゴテゴテした祭壇とか、変なお香の匂いとかしている。で、中央に魔法陣がかかれているんだけど、その中に、子供が一人泣いている。

子供 「あ、おにーさん。助けて〜。」

パリス あたりに人影は?

GM ないね。

ジン 助ける?

ハークス う〜ん。魔法陣の中というのが怪しい。

パリス ああ、さっき(グルネルの姿描写時)GMが見せたSW短編集「戦乙女の槍」に、似たような事して騙す悪魔がいたのを思い出した。

GM (あ、ばれて〜ら。)

ハークス <センスマジック>だな。「10」

GM あ〜あ。少年と魔方陣、それと祭壇に乗っかった魔晶石が光るね。

ハークス お、魔晶石発見。GETして大丈夫?魔方陣にかぶったりしない?

GM しないね。手に取ると分かるけど、中身は5点だ。

ハークス 3点に5点か、カスいな。

GM そりゃ、使った後だもん。

パリス ま、この子供からも魔法を感知したんだろ。<シェイプチェンジ>だな。どうする?

ウィン 撃滅する。(笑)

パリス ううむ。それもちょっと、魅力的な提案だ。

ハークス どこがだ…

ジン 無視していいんじゃない。

GM ふむふむ、そんな話してると、子供は魔法を解いてもとの姿に戻るよ。さっき判定に成功したから分かるけど、グルネルだね。

グルネル 「なかなか、用心深い人間だ。クロムウェルの部下ではないな。」

ジン 何で分かるの?

グルネル 「エルフがいる。」

ウィン 私?なんで?

グルネル
 「暗黒神官の仲間に普通エルフはいない。いるのはダークエルフだ。」

パリス 正論だな。

グルネル
 「……つかぬことを聞くが、ホントにエルフだよな。」

(一同爆笑)

ウィン 失礼な。(笑)

ハークス 
お前の方がエルフに失礼だ。(笑)

ウィン 
うちの村じゃあこれが普通なんだよ。(笑)

ハークス …そうだよな。あの村だもんな。(ため息)

(一同再度爆笑)

グルネル 「ならば、提案がある。エルフよ。お前にも重要な事だ。」

ウィン ん?

グルネル 「暗黒司祭がどこに行ったか知りたくはないか?私をここから出してくれるならそれを教えてやる。」

ハークス ……別にどうでもいいと、言えばどうでもいいんだよな。(笑)

GM (ヒデエ!!)

グルネル 「さて、それはどうかな?このまま行けば、この世界は混沌に陥るぞ。」

ジン なんで?

グルネル 「恐るべき闇の軍勢を手に入れるべく暗黒司祭が動き出したからだ。」

ジン ……それって例の簡易悪魔?

グルネル 「うん。」

ジン 何で、悪魔が増えるのを、この悪魔がじゃまするの?

GM ……なんでだろ?

(一同笑)

ハークス 考えとけよ。

GM 分かったよ、悪魔だって一枚岩じゃないんだよ。自分が自由になるなら、同族なんてどうなったっていいと思ってるんだよ。さすが悪魔。(笑)

ウィン どうすればいいの?

グルネル 「この魔方陣を消してくれればいい。」

ハークス う〜ん。どうするか…

ジン 別に、今すぐ開放しなくてもいいんじゃない?

一同 は?

ジン 「同族なんて〜」云々で、思ったんだけど、まだ残っている暗黒神官を締め上げれば分かるじゃん。もし、それで分からない時に改めてこいつの所に来ればオッケイ。

パリス おお、言われてみればそうだ。無理にこいつから聞かなくても言いや。

ハークス そうだそうだ。ここの暗黒司祭の神はファラリスだ。
命を助けてやるといえば、ぺらぺら話してくれるはずだ。

GM 
ふと思い出したが、そう言って、殺した事なかったか?(第五話参照)

(一同爆笑)

グルネル 「なに〜!!だ〜せ〜よ〜。オレをここから出せ〜」

GM と暴れ始める。もちろん出てくる事は出来ないね。

ジン そだ、このまま放置するとまずいから。この部屋のドアに羊皮紙で警告文書いて置こう。「悪魔在住。幻覚・変身等の魔法を駆使するので注意」って。

ハークス おお、ナイスアイデア。ついでに下位古代語でも書いておこう。ここに来るための、台座の文が読めれば、きっと読めるだろうし。

グルネル 「だ〜せ〜〜〜〜」

パリス バタン(扉を閉める音)



4) 司祭の部屋

GM 通路を進むと、大きな部屋に出た。長方形の部屋で30m×15mくらいかな?奥が一段高くなるようになってて、そこに3人の人間が、立っている。二人のローブ姿に、プレートメイルを着てグレートソードを持った戦士風の男だ。で、君らを見ると、驚いたよういしげしげと見回す。

鎧の男「…エルフ?ドワーフ?…ま、まさか貴様ら冒険者か!!」

ジン …エルフとドワーフの認識で、微妙なアクセントだった事が気になるな。(笑)

GM だって、板金鎧着たエルフなんて、普通いないよ。後、貧弱なドワーフ。(笑)

ジン アイデンティティーだもん。(笑)

ウィン 
私は戦士としてしごく合理的な判断をしただけですが。(笑)

ハークス 
その戦士という基準が、しごく非合理的なんだよ。(笑)

(一同笑)

GM まあ、話をつづけるね。

鎧の男 「ら、ラムリアースかオーファンの軍隊とかではないのだな。」

パリス そりゃまあ、違うけどさ。

GM その答えを聞いて、鎧の男は明らかにホッとした顔になるね。そして、自分の髪をかきあげると、不適な笑みを浮かべて、背中に背負っていた大きな荷物を下ろす。

ハークス 荷物?

鎧の男「はっはっはっはっは。愚かな冒険者ども。私がいる時に、この遺跡に来るとは何たる不運。この私が引導を与えてくれる。己の不幸を嘆くがいい!!」

GM といって、まだ荷もつを背負っている二人のローブ姿に指示を出す。

鎧の男「ほら、荷物を下ろせ。…バカ、もっと丁寧に扱え、貴重品が入っているんだぞ。宝石に傷がついたらどうするんだ。」

パリス …なにやってるんだこいつ?

ウィン
 ……まさか、逃げる途中?

鎧の男
「ば、ばか者。そんな事はない。軍隊ならまだしも、私が冒険者風情に逃げるいわれはないぞ。

ハークス つまり、軍隊だと思って逃げる準備をしてたって事か!!!

鎧の男「し、仕方ないだろ。戦闘音は聞けるけど、何人だか分からないし。普通、こういう状況だと軍隊が来たのかな〜って思うじゃないか!!そう、常に最悪の事態に対処してだ…」

パリス 最悪の事態って、逃げる準備か!!!

鎧の男
「戦略的撤退といってくれ。」

パリス
 敵を認識する前に逃げて、戦略もクソもあるかああああァァァ!!!

(一同爆笑)


 一応ラスト戦闘。
 最初のラウンドでローブのワイトの攻撃をくらい生命力精神力共に重症になるも、魔法のゴリ押しで、ワイト撃破。そして、戦死同士の熱い戦いの中。魔法の一発で、ファイター5レベル。ダークプリースト3レベルの暗黒騎士は、降伏するのでした。
シーン9-6「この一撃が事態を変える。」


GM というわけで、鎧の男は命乞いをするよ。

鎧の男「お、お願いだ。命だけは助けてくれ。」

ウィン なさけな〜い。(笑)

GM 無茶いうな。グレートソード捨てても攻撃・回避−6なんて、降伏するしか道ねえよ。

パリス おら、キリキリ吐きやがれ。

鎧の男「な、なにを?」

パリス え〜っと、氏名と国籍、階級に認識番号と、生年月日だっけか?

ハークス 
ジュネーブ条約か(笑)

鎧の男「テッド・マインシューター。国籍ファンドリア。階級は司祭。生年月日は、アレクラストの暦ってなんだっけ?」

ハークス まあいいや。んじゃ、ここでなにがあったか話してもらおうか。

GM まあ、ぶっちゃけて言うと、古代遺跡で簡易悪魔の生成方法を見つけた闇司祭一行が、その研究を継続。で、先日その解決方法をGETしたんだ。

ハークス ほうほう。で,その解決方法って。

テッド 「うむ、悪魔生成で一番重要なのは生命力だ。人間では足りず、オーガーや魔獣では、悪魔を生成できても効率が悪い。で、考えたの純粋な生命の塊を使うことだ。」

GM (PCを見まわす)

テッド 「ユニコーンの角だよ。生命の精霊。その神秘の力を宿した角は実に数十体もの簡易悪魔を製造した。」

ハークス ゲ、数十匹。

テッド 「ここで重要なのは、純粋な生命の精霊は、悪魔生成に効率的だという事だ。分かるかね?」

パリス …ユニコーンの角を乱獲するって事か?

テッド 「おそらくね。でも、簡易悪魔とはいえ数十体と手持ちの妖魔部隊程度じゃユニコーンの森を守る森林警備隊とドルイドに勝てるわけがない。そういったら、クロムウェルは笑って、オレにここの留守番を命令したのさ。ま、オレがファンドリアの監視役であることがバレたからかもしれないけどね。」

ハークス おいおい、バレて大丈夫かよ。事実、置いてかれているし。

テッド 「フフン。どうせこんなつまらん仕事まじめにやっても評価されないし、残ったら残ったで、ここはオレの天下だわっはっは。ってなもんよ」(笑)

ウィン ファラリス神官らしいといえばらしい。

ジン もう部下残ってないのにね。

テッド 「う〜ん。そうか、となると、ファンドリアに帰らずに逃げた方がイイかもな。」

ハークス ここってどこなの?

テッド 「ここは、ミード湖の南西。ザインとロマール、それにファンドリアの間って所だ。」

パリス 「その偉い奴が、出発したのはいつ?」

テッド 「…1週間…いや、10日くらい前かな。」

ハークス ここからユニコーンの森までどれぐらい?

GM まあ、10日前後かな。ファンドリアを経由して。騎馬ならもっと早いし、軍団率いるならもっと遅い。

ハークス 転移装置で戻った方が早いか…

テッド 「じゃあ、オレ逃げていい?もう話す事ないし。安心していい。もうファンドリアには行かないから。このままザインに抜ける。」

ジン どうする?殺す?

テッド 
(オカマ風に)「ひどい。コレだけ協力したのに。あの約束はウソだったのね。幸せになれると思ったのに。」

(一同爆笑)

パリス 
言っている事が間違ってねえ。(笑)

ハークス イイよ、逃げても。なかなか面白かったから。(笑)

GM やっておいてなんだが、そういう理由で逃がすのどうよ。まるでカツアゲされる所を「芸をするので見逃してください」って言ってる感じだ。

ウィン 私ら不良かい(笑)

GM んじゃ、そう言うと落とした荷物を拾って、出口に向かうね。

ハークス 荷物?

GM テッド君はすたこらさっさ〜。ちなみに再度言うが敏捷度は18。

ウィン 私しか追いつけない。

パリス まいっか。残った荷物の中身を漁ろう。

GM まあ、宝石とガメル硬貨だね。全部で…三万ガメルくらいはあるね。

一同 おおお〜〜。

GM まあ宝石とかも入れてだよ。正確には換金して34162ガメル。(千以下の単位をD10で決定)

ハークス このGMが大金を…なにかあるんじゃねえ?

GM (間違っているわけではないので黙って笑う)

パリス まあいいや。もらっておこうぜ。後一個部屋が余っていたな。



5) 書斎

GM まあ、ここは書斎だ。大きな本棚が並び、様々な本がびっしり並んでる。

ハークス 研究ノートとか探そう。

GM じゃあ<セージ>+知力ボーナスで振って。

ジン <インスピレーション>

GM 
ふふん。もうその手は食わんのだよ。<インスピレイション>知識で知っているかの判定を成功にするだけで、こう言った資料探索では効果ないんだ。判定をしたまえ。(作者:指摘してくれた皆さんありがとう)。

ジン 
はいはい…あ、6ゾロ。

(一同爆笑)

GM (作者:私のせいじゃないよ指摘してくれた皆さん。)…ふふふふふふふふふ(泣笑い)。ジンは研究ノートを見つけた。下位古代語で書かれた古いものと、西方語で書かれたものを見つけた。

ハークス ああ、この遺跡の持ち主と、例の暗黒司祭の大ボスね。

GM クロムウェルだよ。そろそろ、名前覚えてくれよ。

ハークス (メモを取る)へいへい。

パリス で、内容は?

GM うむ、古い方は様々な生物で、簡易悪魔を製造した事がかかれている。けど、あんまり効率がよくなかったみたいだ。さすがにドラゴンを使ったりはしないけど、キメラとかオーガーなどを使ったらしいね。でも、わかった事は、古い種族の方が、効率はイイみたい。

ハークス 古い種族?

GM 古い種族。つまり「始原の巨人」により近い者の事だ。ゴブリンより、上位種ゴブリンロードの方がよいとか。オーガーやトロルよりもジャイアントの方がよいとか。同じ理由で、悪魔自体から簡易悪魔を生成するのも効率的なようだ。まあ、この研究者ヴァストナージは、悪魔を作ったのが暗黒神で、それ以降悪魔が進化・衰退しないからではないかとか理論組み立ててるけど。

ウィン ふ〜ん。

GM まあ、その後、様々な悪魔から簡易悪魔を生成するんだけど、まあ、どれも成功とは言わないらしい。まあ、召還が難しいからかに悪魔作ろうとしたから本末転倒なんだけどね。まあ、他にも生成装置を簡略化したりしたらしいけど、簡易悪魔生成という意味では、満足行く結果は出なかったらしい。そんな感じで終わっている。

パリス OKOK。じゃあ、新しい方を調べてみよう。

GM ほいほい。新しい方も半分は古い研究結果の確認だね。ただ、違う点は、生成数が、素材の生命力に左右される事まで、導き出したらしい。生命力の高いものを素材とする事で効率は上がるとしている。事実、その理論は正しかったとか書かれているね。どうも生命力の塊みたいなものを使って成功したらしい。

ハークス それが「ユニコーンの角」か。

パリス で、そいつらは、今ユニコーンの森に向かっているのか。

ジン ………ラムリアースの森林警備隊に任せちゃえば?

ハークス …そうだねえ。数十体の簡易悪魔と、妖魔軍団に暗黒司祭。オレらじゃムリだよな。

GM (おいおい)

パリス ……いや、そうでもないかも。

ジン ??

パリス ユニコーンの森って事は、ユニコーンが要るってことだ。一匹ユニコーン殺せば数十体簡易悪魔が出来るって事だろ。それって、森林警備隊でも敵の数がわかんねえって事だぞ。最悪各個撃破って可能性すらある。オレも、前ガンダムTRPGでその作戦やった。暗礁地域に誘い込んで…

GM まあ、その辺の脱線を元に戻して。
それに、大事な事忘れていないかね?。

一同 ??

GM 
ユニコーンの森に知合がいるでしょ?

(一同なぜか爆笑)


ハークス そういやいたな。

ウィン 
ああ、そうだ。ユニコーンの森って故郷じゃん(笑)

パリス 
忘れるなあああああああああああ!!

ジン 仕方ない助けに行くか。(笑)

GM んじゃ、レオニードのところまで戻るのね。じゃあ、このセッションはここまで。後はご飯の後ってことで〜。

一同 うい〜

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