ecole2003年1月号

暖かい心を持った男 アンジェウク

デビュー10年目、歳32才。一時姿を見ることが出来なかったこの男とまともに話しを交わす時間を持った。エコールが見たアンジェウクはデートを申し込みたい衝動を呼び起こすまじめでいきいきとした青年の姿。

”以前は酒を飲みながら、言いがかりをつける人がいたら無条件に殴り倒しました。その時に比べたらとても辛抱強くなりました。”

30の大台に乗ったアンジェウクは20代の自身の姿をこんな風に一蹴した。よく言えばタフで悪く言えば過激さをむき出しにしたこの一言が彼の熱血男児時代を思い起こして微笑みを誘う。彼もあの時の自分が少しは恥ずかしいのか今は節制と自制、辛抱強さが与える美学に心酔していることを強調する。

”正直、今は男の魅力が男らしさやタフさ、義理堅い行いで発散されるとは考えていません。自分がした事に対して責任を取れる能力を備える事が本当の男らしさだと思います。僕が30代になって変わった事があるとしたらこんな責任感が増したことでしょう。本当に望ましい現象のようです。”

付け加えて彼は自分の年に見合う事を何も成し遂げていないのだと話した。
何かが成し遂げられていそうでいてそうではない年・・・彼の持論によれば疾風怒涛の時期は思春期ではなく30代ということのようだ。

”最近はよくこんなことを考えます。僕の中で僕が知らない部分があまりにも多いということです。
僕の運命を左右しているものは何かという事。僕が知らない僕に対してたくさん知りたいという欲求が段々生まれます。30代が過ぎる前に、死ぬ前に、自分自身に対してどのくらい知ることが出来るかも気になります。”

”朝起きて電気炊飯器を開けた時蒸気がふわっと上がるご飯が残っている時
が一番幸せです。”

一人暮らしをはじめて6年目、暮らしの中での幸せな瞬間を聞いたとき出たこの答えで彼の自炊人生報告書を一目でのぞいてしまうかのようだ。

”炊飯器にご飯がないと米を仕掛けて炊き上がるまで、30分はかかりますよね。その時間を待つ事なく食べられるということが幸せでしょう。おかずには主にチゲを作って食べます。イカチゲ、キムチチゲを好んで食べますよ。味も僕の性格のように素朴で保守的な方です。時々スパゲッティも作って食べますよ。

友達と約束があるとき以外は必ず自分で飯を炊くという彼。彼と結婚する女性は家事一つは減らすことが出来るか??

”気持ちと裏腹にぶっきらぼうに接してしまうことがあるでしょう。女性達の目には本当に最悪の男に映ることでしょう。”

早い足どり、戦闘的な話ぶり、自信感あふれる身振り・・・。強靭そうな印象を与えるアンジェウクだが実は愛のためにたっぷり泣いた経験があるセンチメンタルなロマンチストだ。

”周りに本当にいいなと思う女性が現れた事があったんです。長い間一人で片思いしたんですよ。普段感情表現が下手なのでこんな僕の気持ちを表現しても良いかかなり長い時間悩みました。ある日心を決めて彼女に愛を告白をした瞬間、彼女に愛する男がいることが分かったんです。家に帰って来て泣きじゃくりました。胸の片側を刀で切り取られるような気持ちでした。僕には最高につらい愛の記憶です。”

友達と交わる時はすべての人を圧倒するムードメーカーだが、女性の前では口数も少なくなって、感情表現も少なくなる。さらにはひどく人見知りもする方だという。

”今までずっとそんな感じできました。女性に優しいタイプではないでしょうね。心の中では本当に好きで、あふれ上がる愛の感情に胸がいっぱいなのにそれが外には表現されないですね。これが正に僕という人間です。今は付き合っている人もいなくて、どんなタイプの女と結婚するか予想することができないー実は僕も凄く気になりますー状態ですが、多分僕と付き合うとか結婚する女性はすべてのものを僕に合わせてくれて、僕のすべてのことを理解してくれなければならないでしょう。
それでも僕は穏かな男になったらいいな、理解ある男に映ったらいいなという願いをまだ諦めていないんですよ。”

”ぼーっと部屋でゴロゴロするのが好きです。一日中何もしないでじっとしていた事もあります。”

最近一日の日課は映画”空の庭園”撮影と4集アルバムー今度のアルバムも予想通りバラード固守ー
録音作業、12月最後に開かれるコンサート準備で休む時間なしにフル稼動している。だから余暇の時間は考えもできない状況。しばらく演技も歌も休んでいた彼が急に多方面で活動を開始した事は、ただ時期的に重なっただけだと言う。映画俳優、歌手としてのカムバック、コンサート、全てがもうずいぶん前から少しずつ準備して来た作業の延長であるだけ。しばらく活動を控え目にしていた時は趣味の時間も多く持った。かっこよく趣味だといえる趣味は日曜日毎にする草野球が唯一無二。その他は皆非公式バージョン(これといえるものではない)の趣味だ。さかずきを傾けてアルコール指数あげること、全身がすっきりする位に眠りこける事、家で特別にする事なしにぼーっと座っていること、ぼうっとしている状態が退屈になればちょっと本をめくって見たりゲームをする位はするが・・・。彼はそんな風に休息する。

”家に遊びに来た芸能人の友達がとても驚いたりします。僕のようにファンたちがくれたプレゼントを大事に取っておく人はいないって”

”男たちの成功の原動力はまさしく女性ですよ。男どもは女性によく見せようと思うことがとても多いです。仕事的な面では特にもっとそうです。仕事が出来て社会で認められる男が女性に人気のはずだから。一言で言うと男は女のため成功したがります。”

少しコミカルな発想ではあるが、同じような持論が続いた。

”僕はファンたちによく見せたいから一生懸命に活動します。彼女がいない僕にはファンたちが仕事の原動力です。だからファンたちがくれたプレゼントと関心が僕にはとても有り難く感じられます。”

アンジェウクは家の一部屋を初めからファンたちのプレゼント部屋として用意しておいた。きれいに整頓されているファンたちのプレゼントを毎日眺めながら今日もがんばるぞと叫んだりする。彼は25歳から29歳まで、言ってしまえば20代の全部を芸能界の仕事に投資したつもりだと話す。とてもたくさんのことをしようと非常に頑張ったと。だから他の人達のように色々な恋愛経験を味わうことができなかった事を心残りに思う。

”私の演技や歌のコンセプトはナチュラルです。
肩肘張らずに気楽に見られる演技をプレゼントするという意味ですよ。”

デビューの頃, 10年後にどんな姿になっているかという問いに演技がうまい芸能人として認められたいという事を言ったりしたというアンジェウク。では今から10年後の姿はどうなのかとまた問いかける事にした。

”その時まで演技者でいるか、そうでなければ事業家に変身するかまだ分からないけれど、ただつまらない姿でなければいいです。何をしていようと後悔しないで、堂々としていられたらいいと思います。”

ドラマ”母よ姉よ”ではごろつきスタイル、ドラマ”星に願いを”では白馬に乗った王子様、映画”チム”では女装も辞さないロマンチックガイ・・・。これ以上変身するに値することがない位に演技変身をかなりした彼。
これからは自然な演技を追い求めると言う。人々が自分が演技する姿を見て、あたかも薄氷板の上を歩くようにヒヤヒヤさせまいというのが彼の哲学だ。

”長い間中国での活動にとても集中していたようです。国内活動なしの中国進出はあまり意味がないです。”

映画撮影に入る前しばらく我が国より中国で過ごした時間の方が多かった。中国にいる間、歌手活動とドラマ撮影(中国で撮影したドラマ”アパート”は現在韓国でも放送されている。)ファンたちとの出会いなど多くの方面で旺盛に活動をした。しかし今の気持ちはちょっと違う。

”時間が経つうちに国内活動がとても疎かになった自分自身に気付いたんです。国内のファンたちの頭の中から徐々に消されていく自分の姿に。世界的なスターになることも重要ですが、自国のスターではない世界的なスターはいないようです。そして僕は韓国で活動するのが何より楽しいです。”

                                       全文翻訳 by みくっち

 
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