「ホジュン」旋風、もう一度?「女人天下」相手に大苦戦 MBCが創社40周年を記念して製作した渾身のドラマ「商道」は、2000年から2001年にかけて韓国中に大旋風を巻き起こした「ホジュン」の脚本家であるチェワンギュ氏と演出家イビョンフン氏が再び手を組んだ作品ということで話題を呼んだ。原作がチェイノ氏のベストセラー小説ということもあり、放送前から半分は成功したようなものだという楽観的な声もあがっていた。また2000年からMBC「ホジュン」、KBS「大祖王建」、SBS「女人天下」とつづいている史劇ブームも追い風だと言われた。MBCはこの作品にそうとう力を注ぎ、郊外に20億ウォンを投じてオープンセットを作り、また大規模な北京ロケも行った。昨年は同じ史劇「ホンクッキョン」が不振に終わりその汚名挽回をとの意味もあった。 しかし、MBCの期待とは反して同曜日同時刻に放送されている「女人天下」が予想以上に強かった。視聴率調査機関ACニールセンによれば第8、9話の視聴率は13%をやっと超える程度、第10話では12%台に下がってしまい、一方「女人天下」は放送以来はじめて50%を超え、完全に「商道」を突き放した。企画当初40%以上の視聴率を誇る「女人天下」を真っ向から挑戦するのは危険だから放送曜日を変えようという声があったが、結局そのとおり真っ向勝負に敗北するかたちになってしまった。
いくら「女人天下」が大人気だからといっても「商道」低迷の原因は他にもあると言われている。まずは「ホジュン」とあまりかわりばえのしないキャスト。「ホジュン」のイメージがまだ生き生きしている状態では、視聴者達に新鮮な印象を与えられたいということ。また「ホジュン」はドラマがヒットした後、原作本がベストセラーになったが、逆に「商道」はベストセラー小説をドラマ化したということで、小説を読んだ人が期待したドラマの水準までいくことが難しいということが考えられる。
「商道」にかけるMBC、野外試写会を実施 MBCは第一回の放送に先駆けて2001年10月9日19時、MBC野外ステージで300名もの視聴者を集めて韓国内初の野外試写会を行った。あいにくの雨となってしまったこの日、イジェヨンアナウンサーの進行で試写会は始まった。イジェリョン、キムヒョンジュ、キムユミ、イスンジェら大部分の出演者が出席しはじめから最後まで雨に打たれながら視聴者達と一緒に時を過ごした。作品のほうは好評で喝采を受けたが、1日雨が降ることが予想されながらも反対意見を顧みずに野外試写会を強行したことは非難の対象となった。結局プロジェクターの電源が切れるアクシデントが起きて20分程度上映が中止され、雨にうたれながら試写を見守っていた視聴者達の中には途中で席を立つものもいた。MBC関係者は「規模などの問題で、野外で開いてこそ意味のあるイベントだった」と説明した。
北京ロケでの様子 2001年7月28日から8月1日までの4泊5日、中国北京でイジェリョン、キムヒョンジュ、ハンヒをはじめとした演技者30名余りがロケ撮影を行った。北京での海外撮影はアクシデントの連続だった。40度前後の蒸し暑さに演技者とスタッフはへとへとになり、200名もの中国人エキストラもあまりの暑さに一部が日陰に隠れて消えてしまうということもあった。結局5時間も撮影して1シーンしか撮影できない状態であった。撮影が遅れると通訳を経て中国人達に指示をしていたPDも最小限覚えておいた中国語で直接指示をした。中国服をまとったキムヒョンジュが現れると中国人エキストラ達から「本当にきれいだ」と賛辞の声があがった。
手を抜かないイビョンフンPD 演出家のイビョンフン氏は普段は「穏やかないいひと」と言われているのだが、良い映像を撮るためには決して妥協をしないことで有名。サンオクが訳官になる夢を叶えるために中国へ渡るというたったひとシーンの為に済州島126海岸警備団機動警察105名と数十名のエキストラが動員された。広い盆地の中で数百名の人の統率をとるのが大変で、そのうえ撮影の為につれてきた馬が突然発作を起こして軽い負傷をする者が出たり、また突然へびが出没したりと緊張感が高まる中、PDは声がかれるまで常に大声を上げ続けた。
キムユミ、端麗な韓服姿にネチズン絶賛 2000年「警察特攻隊」の女キラー役でドラマデビューを果たしてスポットライトを浴びたものの、演技力不足と言われ、その後出演した「天使の憤り」以降すっかりスランプ状態に陥った。しかし、痛みを経験して彼女は成熟した姿に変身して戻ってきた。冷たい印象が薄れ、憂いを含んだ神秘的なサダンペの韓服姿が視聴者の視線をとらえている。キムユミファンのネチズン達は、「商道」のネット掲示板にチェヨン(キムユミ)のサンオク(イジェリョン)への想いが報われてほしいという熱烈なメッセージが連日上げられ、それにつれて彼女の役の比重も大きくなっていった。「商道」は史劇でよく使われる韓国民族村での撮影は基本程度であり、ほとんどは郊外でのオープンセットでのロケが中心のため、移動時間や待機時間で1日最高10時間も費やすこともある。待機時間が長くて退屈でもキムユミは持ち前の体力と冷静沈着な性格で明るくこなしているとのこと。
「商道」の原作本100万部突破 このドラマの原作であるチェイノ氏の長編小説「商道」は発刊6ヶ月にして21世紀最初のミリオンセラーを記録した大人気の小説である。200年前、貿易商として成功を収めたイムサンオクを通じて真の商人精神が何であるかを教えるこの作品は30~40代の男性読者に注目された。ベストセラー小説は若い女性層や青少年に売れる本が主導する場合が多いが、この小説は会社員層が主導して、そのブームが女性や学生層にも広まったということが特徴である。また2002年4月を予定に日本の大手出版社徳間書店より翻訳本が出版される。チェ氏の作品が日本で出刊されるのはこれが3度目である。このように小説を発表するごとにベストセラーを記録している作家は韓国内でもほとんど唯一である。広い世代に支持されていることに対してチェ氏は「この時代に我々が願っていることが何であるかを絶えず考える一方、変わってはいけない人間性を基本をして執筆活動をしているからではないか。」と語り、また後輩作家達には「1作品に一喜一憂せずに長く広い目で力のある作品を」とメッセージを送った。
サンオクをとりまく4人の美女達に注目 「商道」にはイムサンオクをとりまく4人の美女が登場するが、ダニョン役のキムヒョンジュ以外は新人級の女優がキャスティングされている。「ホジュン」ではファンスジョンやホンチュンミンを有名になった。「商道」では誰が新しい史劇のスターになるかと関心を集めている。サンオクを愛しながらもライバル関係にあるゆえに苦悩する重要な役ダニョンにはSBSドラマ「トギ」やMBCドラマ「彼女の家」で成長をみせたキムヒョンジュがキャスティングされた。「カリスマが弱い」、「演技が安定した」と相対した評価があるものの才色兼備の女行首役を好演している。サンオクと結婚することになるホントゥクチュの娘ミグム役には1998年MBCタレントとしてデビューし、その後ベスト劇場の「道の外にも世界はある」や「愛の賛歌」に出演、また香港のスターレオンライとシャンプーのCMに出演したホンウニがキャスティングされた。サンオクに助けられたことからずっと慕いつづける神秘的ではかない女性チェヨンを演じるキムユミは、SBSドラマ「警察特攻隊」の女キラー役で名前を知られるようになった。中国の遊郭に身売りされたところをサンオクによって自由の身になり、後にサンオクを危機から救う絶世の美女チョンミリョン役には1999年MBC「テーマゲーム」でデビューしたハンヒが大抜擢された。
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