分析設計手法
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定義:システム分析設計法とはシステムという複雑性を扱うための技術

構造化分析設計手法とは

後日記載

構造化分析設計手法の問題点

構造化手法はコードとデータを早い時点で分離させ、コードだけを整理していく。残されたデータは放置されるわけではないが、結果的にコードに従属的になる。このようになるのはユーザが欲しがるのは機能であり、機能はコードにより実現されると開発者は短絡的に考えるからだ。しかしこれでは、一度は動くシステムが作成されるが、システムの変更・機能追加によるデータの変更時(外部的にはコードの変更かもしれないが、内部的にはデータの変更が発生する)にはデータアクセスの局所化がされてない為、全コードを見直し修正後、再帰テストを実施する必要がある。しかし経験が浅い開発者は修正・追加した部分だけをテストすれば事足りると思ってしまう。(構成管理様の資料も作成されていない)そして、バグという形で問題が表面化するのである。もし、再帰テストをしたとしてもそれは工数が大きなものとなり、システム開発ビジネスとして成り立たなくなってしまう。

オブジェクト指向分析設計手法とは

上記の構造化分析設計手法は機能(分割)主義だけを基にしていた。これに対しオブジェクト指向分析設計手法は機能主義と構造主義(*1)を合わせたものである。オブジェクト指向で難しいのはこの構造主義の考え方をマスターすることであり、更にマスターした後も機能主義とのバランスをとることが難しい。

 

機能主義

物事(実世界のオブジェクト)

 

構造主義

(機能)分割という万人が持つフィルタを通し見える機能

集合と相互関係という
フィルタを通し見える構造


(指針)


(指針)

 
構造化分析設計

オブジェクト指向分析設計

 

*1)構造主義:現実世界に最初から”物事(オブジェクト)”は存在せず、物事間の関係というフィルタを通して見えてくるものであり、視点があって初めて物事が見えるようになる。という考えに立脚し、裏側に隠れている関係から物事を見つめ直そうとすること。別名ものなき関係論とも言われる。