オーストラリアに移り2年目を迎える

2003年12月にこちらに移り2年目を迎えた。こちらでの生活もすっかり慣れたが、正月だけは日本の寒い冬の正月が懐かしい。暑い夏の正月では気分が出ない。正月にはやはりコタツに入って配られた年賀状をみたり、テレビの正月番組を見ながらお酒を楽しむというのんびりし たのが良い。

こちらはクリスマスから正月にかけてが休暇シーズンとなりこの時期に休みを取る人も多い。テレビの報道番組のキャスターなども休暇をとってその間ピンチヒッターが代わりを勤めている番組もある。

クリスマスの時期にここメルボルンから400キロ弱の場所にあるスワンヒルというリゾート地に出かけた。

2泊してゴルフをしたり、昔行ったことのある自然公園を訪れた 。スワンヒルはビクトリア州の西北部にある町でマレー・リバーの川沿いにある古い町で1800年後半に開拓者がこのマレー・リバーのほとりに住み着いたところ。今もその開拓者の住居を明治村のように復元して観光の目玉としている。また、マレー・リバーに浮かぶ観光用の外輪船も川を交通路としていた昔が偲ばれる。

このあたりには1980年ころ最初にメルボルンに駐在したときに家族揃って訪れた 場所でもある。

スワンヒルから120キロくらい離れた場所にピンク・レークという塩湖があり、そこにも足を延ばした。この湖はMurray Sunset National Park の中にある湖だが水の流れる出口が無いために塩分濃度が高くなり、夏の時期は乾燥が進み塩が堆積している。 湖にある赤みを帯びた藻類の色の影響で塩の色が赤みを帯びて見えるところからPink Lakesと呼ばれている。1900年代初めから戦前の一時期までこの湖の塩を採って商業利用していたが、採算が取れず施設や道具は放棄され今ではその面影も無い。僅かに当時の住居の基石や放置された塩の堆積を見ることが出来る程度である。

正月はメルボルンから車で3時間ほどの場所にあるMt. Bullerという山にドライブした。

この山は標高1,804mであるが冬は積雪をみてスキーを楽しむ客が集まる場所である。山頂から200メートルほど下った場所にホテルや山荘、個人の別荘もあり冬は沢山の人が集まる場所でもある。私は夏しか来たことが無いがそれでも山頂からの眺めは素晴らしく下界の暑さを忘れ、気持ちが洗われるようになる。スキーは子供の頃故郷の信州霧が峰でやったり会社に入って兵庫県でもやったが長いことやっていない。今では怪我や骨折が心配でなかなかやろうという気になれない。でもオーストラリアでもスキーが出来るということを知らない人も多いようだ。

1月17日からテニスのオーストラリア・オープンが始まった。第3日目に観戦に行って来た。

会場は徒歩25分位の場所に有り、入場料はground pass で25ドル(2000円)。当日なら何回でも出入り自由なので浅越とダブルス宮城ナナの試合を見て、一旦帰り食事と昼寝をしてから夕方の杉山愛のダブルスの試合を見に戻った。私はこの種の国際的なテニスの試合をみるのは初めてだったが、矢張りテレビで見るのと違って迫力が有った。

会場はメルボルン・パークという1956年のオリンピック会場のあった辺りにあり、全部で20面以上ある。上位シード選手や後半の決勝に近い試合は観客席の大きいセンターコート やそれに次ぐ大きな観客席のあるコートでやるが、1回戦から3回戦くらいまでの下位選手の試合は写真(宮城ナナ選手のダブルスの試合)のような一般のコートでやっていた。今年は日本選手は上位に進出できなかったが海外で日本選手を応援 出来るのは楽しいことである。

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