肌を露わにする女性は強姦されても仕方が無い?(2006年10月29日)

 
先週こちらの新聞が伝えるところによるとオーストラリアのイスラム教の指導者であるアルヒラ師がラマダンの説教の中で女性が化粧をして肌をあらわにして外に居るのは外においてある剥き出しの肉のようなもので、それが猫に食べられても仕方が無いと言って、肌を露わにする女性は強姦されても仕方が無いというような意味合いの発言をした由である。この発言は強姦を正当化する発言だとしてイスラム教内部で同氏の辞任を要求する声が出ていると言う。

オーストラリアのモスリムの人口は約47万人である。これは全人口2,000万人の約 2.35%に相当する。オーストラリアにスラム教徒が移民で来るようになったのは50年くらい前からでレバノン、トルコ、中近東などからの移民が主体である。

2001.9.11米国同時多発テロ以降もアルカイダなどイスラム教過激派のテロが世界的に警戒されているが、2002年のバリ島の爆弾テロで88人のオーストラリア人が亡くなっており、ここオーストラリアでもモスリムのテロに対する不安は存在している。アメリカのテロ専門家は来年APECの総会がメルボルンで開催されるが、今後1年間にメルボルンがテロの標的になりうると警告している事が報道されていた。

今年の初め頃シドニーのボンダイビーチでイスラム系の少年達がオーストラリア人のビーチ安全監視人に暴行を働いた事でオーストラリアのモスリムに対する一般人の印象が悪化したようだ。この国は多文化国家を標榜しているがモスリムだけで固まってキリスト教徒など別の教徒や他の民族との間に摩擦が生じるのは望んでいないはずである。

因みに日本のモスリム人口は18万人強で0.14%と言うからごく僅かである。
 

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