廟 堂 頌

作詩 長田 恒雄  作曲 清水 脩

<作曲者の言葉>
この廟堂頌は1952年8月、京都の大谷大学合唱団の求めによって
作曲した。詩もそのために新たに作ってもらった。
ここでいう廟堂は京都の東西本願寺のような寺院をさしている

U.小さき鳩

白砂(しらすな)に のどをならして
ほろほろと 小さき鳩よ

梵鐘(ぼんしょう)の ひびきころがる
輪をくぐり のどをならして
かげろうの ゆれる白洲(しらす)を
ささやきに 首かたむけて
ほろほろと 小さき鳩よ

大安慰(だいあんい) ここのみ寺の
念仏の 寄せるなぎさに
ほろほろと 小さき鳩よ