混声合唱組曲
「富山に伝わる三つの民謡」
作詞構成・作曲 岩河 三郎  入力 友人H  加工 tuusic

越中おわら

風吹くな 風吹くな
二百十日の大風吹くな 大風吹くな

越中おわらを歌って祈る
ここは八尾の風の盆 八尾の風の盆

さあ おわらを歌おう
さあ おわらを歌おう
風の盆の祈り歌 祈り歌
  『歌われよ わしゃはやす
   来たる春風 氷がとける
   キタサノサ ドッコイサノサ
   嬉しや気ままに オワラ 開く梅』

  『越中で立山 加賀では白山
   駿河の富士山 三国一だよ』

  『歌われよ わしゃやはす
   山へ登れば いばらがとめる
   キタサノサ ドッコイサノサ
   いばらはなしゃれ オワラ日が暮れる』






  『三千世界の松の木ァ枯れても
   あんたと添わなきゃしゃばへ出た甲斐がない』

夜が更ける 夜が更ける
八尾の夜祭り風の盆
まだ続く まだ続く
越中おわらの流し歌
うたわれよ わしゃはやす
うたわれよ わしゃはやす
おわらの流し歌 八尾の夜祭りの歌

  『歌われよ わしゃはやす
   来たる春風 氷がとける
   キタサノサ ドッコイサノサ
   嬉しや気ままに オワラ 開く梅』

  『越中で立山 加賀では白山
   駿河の富士山 三国一だよ』


            (『 』内は民謡の原詞です)






<岩河三郎先生の解説>
 富山県の八尾(やつお)町は9月1日、2日、3日を風の盆といって三日三晩この越中おわらを歌って踊りつづける風習があります。
 これは台風シーズンのことなので、台風の被害を案じての祈り歌として登場させました。
 もと歌が出たあと、静かな夜の情景になるのですが、遠くには夜中もまで踊り続けているいくつもの連が再び集まって、もと歌の大合唱になって曲が終わります。