混声合唱とピアノのための
      ふるさと
     
 明治・大正・昭和の唱歌編曲集

      冬の夜
      
文部省唱歌  編曲 寺嶋 陸也

燈火(ともしび)近く衣(きぬ)縫う母は
春の遊びの、楽しさ語る。
居並ぶ子どもは指を折りつつ
日数(ひかず)かぞえて喜び勇む。
囲炉裏火はとろとろ
外は吹雪。

囲炉裏のはたに縄なう父は
杉氏いくさの手柄を語る。
居並ぶ子どもはねむさ忘れて
耳を傾けこぶしを握る。
囲炉裏火はとろとろ
外は吹雪