ホームソングメドレー

   (花・荒城の月・浜辺の歌)

       
           作詞 武島 羽衣  作曲  滝 廉太郎  編曲 源田 俊一郎

       春のうららの 隅田川
       のぼりくだりの 船人が
       櫂のしずくも 花と散る
       眺めを何に 喩うべき

       見ずやあけぼの 露浴びて
       われにもの言う 桜木を
       見ずや夕ぐれ 手をのべて
       われさしまねく 青柳を

       錦織りなす 長堤に
       暮るればのぼる おぼろ月
       げに一刻も 千金の
       眺めを何に 喩うべき



       荒城の月 作詞 土井 晩翠  作曲 滝 廉太郎  編曲 源田 俊一郎
     春高楼の 花の宴
       
巡る盃 かげさして
       千代の松が枝 わけ出でし
       昔の光 いまいずこ

       秋陣営の 霜の色
       鳴きゆく雁の 数見せて
       植うる剣に 照りそいし
       昔の光 いまいずこ

       いま荒城の 夜半の月
       替らぬ光 誰がためぞ
       垣に残るは ただ葛
       松に歌うは ただ嵐

       天上影は 替らねど
       栄枯は移る 世の姿
       写さんとてか 今もなお
       嗚呼荒城の 夜半の月

    

       
浜辺の歌  作詞 林 古渓  作曲 成田 爲三  編曲 源田 俊一郎
       あした浜辺を さまよえば
       昔のことぞ 忍ばるる
       風の音よ 雲のさまよ
       寄する波も 貝の色も
       
       ゆうべ浜辺を もとおれば
       昔の人ぞ 忍ばるる
       寄する波よ 返す波よ
       月の色も 星の影も