女声合唱とピアノのための
愛の詩集

一詩人の最後の歌
作詩 H.C.アンデルセン 訳詞 山室 静  作曲 松下 耕

私を高く運んで行け、お前、強い死よ
魂の大きな国へ。
私は神が命じた道を進んだ
額をまっすぐにあげて。
私が与えたすべては、神よ、あなたのもの
どれだけ私の富があるのか、私は知りませんでした。
私が費したものはほんのわずかです。
私は枝の小鳥のように歌っただけです。

さようなら、あざやかに赤い一本一本のばらよ
さようなら、お前、いとしいもの!

ただ私を運んで行け、お前、強い死よ
たとえこのよにあるのが楽しいにせよ!
ありがとう神さま、あなたが与えてくださったもののために
ありがとう、これから来るもののために!
死よ、時間の海を越えて飛んで行け
さあ、永遠の夏の方へ。