混声合唱とピアノのための組曲
                 刻(とき)の彼方へ より
                 作詩 山本 瓔子  作曲 松下 耕
                 金色の実(きんいろのみ)    

                枝という 枝に
                白い 小さな 花が咲いた
                ひっそりと 咲いて
                静かに 散って
                いのち めぐまれて ただ一度
                いつのまにか 青い 小さな 実をつけた

                枝という 枝に
                黄色い 小さな 実がなった
                朝日に 輝いて
                夕日に 映えて
                短い 日々を 積み重ね
                いつのまにか たしかな 未来が訪れた

                はるかな いのちよ
                遠い 遠い 彼方から
                しっかりと 与えられた いのちよ
                いま ここにあって
                自分の 力に 育っている

                葉をゆらす 風に
                わたしの 宝物は わたしだと
                胸を 張る 黄色の実
                金色の実