こけしの唄(宮城)
<デユークのジョッキー  にほんのうたによせて>
「能面」の雄弁な動かない表情。「ひょっとこ、おかめ」のこっけい、ハッピネス。「はにわ」の純朴。そして「こけし」の哀しいほどの幼さ、可憐さ。
何百年も生きて来た伝統。尊敬したり、ほゝずりしたり、質問したり、軽口をたたいたりそうゆう対象にしたくなる。おじいさんや恋人や兄弟や子供に接するみたいに。
*
みちのくの
名もない村に
生れたこけし
こけし お前は
無理に笑ってる

北国の
ひなびた村に
生れたこけし
淋しいこけし
こけし お前は
友達がない

ただ ポツンと
ただ だまって
立ってる こけし
ひそやかな
しあわせな
夢みる こけし

みちのくの 
わびしい村に
生れたこけし
小さなこけし
こけし お前は
俺に似てる
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