W.洛北の二人

作詞 安水 稔和  作曲 多田 武彦

 女  なぜなの。
 男  なぜだろう。
 女  風の音がする。
     ざわめく葉。
     足音が明るい竹藪に消えるように
     わたしの愛が消えていくのは。
     なぜなの。
 男  水の音がする。
    しめった土。
    言葉が遠い水音に消えるように
    わたしの愛が消えていくのは。
    なぜだろう。
男女 なぜ
    わたしたちは
    町のなかから抜けだしてきたのか。
 女  なにを探しに。 ここへ。
 男  なにを棄てに。 ここへ。
男女 わたしたちは
    ここまできたのか。
 女  なぜなの。
 男  なぜだろう。

混声合唱組曲
京 都

女と男のかけあいのようになっており、それをアルトとテナーの
ソロが演奏しています。ソロの部分は音色を変えてみました。