なるほど! なっ得! 音楽講座

この講座は友人から寄せられた興味ある情報をお伝えするものです。


良い声をだすには

誤った認識が声をストップさせているのです。歌う時、私達の体が楽器です。残念ながらその体は、心、感情、知識に支配されています。それを取り払うのが近道です。
ではどうしたら良いのでしょうか。

車はエンジンがあって、ガソリンを燃料にして走りますね。歌う時のエンジンは自分の体と頭、そしてガソリンは空気です。つまりブレス。
歌の練習はブレスに始まり、ブレスに終わります。日本の合唱団で、このブレス、或いは呼吸、発声に重点をおいているところは少ないです。それを軽んじたら何時間練習してもうまくはなりません。
ところがこのブレスをそろえるだけで、その後何を歌っても、気持ちよい合唱になることは実証済です。
投稿者はカルテットを組んでいますが2時間の練習のうち半分は発声の練習に使っています。

空気が大事なのは、体が生き物であるのと同時に、生物学的システムからも明らかで、息がスムーズに回ることで、血液やリンパ液がスムーズに流れます。それによって体のあちこちがリラックスされ、声の響きやすい体になるわけです。
また、リンパ液の流れをスムーズにするためには、リンパ腺のある箇所、つまり喉周り、首の付け根、足の付け根等をじっくりと準備運動でほぐすことも大切です。
足を突っ張って立ちんぼう状態で歌う人の声が伸びないのは、骨盤が固まっていて、リンパ液の流れが悪いからです。
外科医にきいてみたら、骨盤の筋肉がひいては携帯を動かす筋肉につながっているそうです。だから腰をゆるめて少し前に突き出す感じで膝を曲げ、おへその周りにのみ意識を集中させると、自分でもうっとりするような軽い響きの声が出ます。しかも、その声にFreedomを感じます。

皆さんはクーラーを掃除したことありますか?
クーラーが冷えなくなった時は、温度を下げるよりも何よりもフィルターを掃除するだけで吸い込む空気の量が増え、モーターも元気良く回り、結構よく冷えますよね。車もエンジンオイル交換する時に、オイルフィルターも交換してやると、ブンブン良く走ります。

歌う時には、体の中のあらゆる障壁を取り去り、体中の液体が自由に流れるように体をリラックスさせ、息が体中をかけ巡るように体を作ることです。
歌う時に必要な息は、ストローを通る位の細さで十分です。長音で30秒くらいは歌えるように練習してみて下さい。
練習では私は(投稿者は)40秒の長音を一つの母音でやります。すると実際の歌で1ページくらいはノーブレスで歌えます。これは日本人の合唱団員がまず驚くことです。だから実際に歌詞を歌う時でも大体16小節くらいはノンブレスで歌います。その方が曲想が良く出ます。これは肺活量があるのではなく、息をコントロールすることに命をかけているからです。
それに歌う直前にはお腹一杯には食べません。声帯に悪いので、直前に乳製品もとりません。
お酒は勿論です。もしとってもその3倍ほどの水で薄めます。そして喉を冷やさないように夏以外はタートルネックや襟のある服をきます。
また、ウエストに圧迫をかけるような服はきません。あばら骨がいつも自由で横隔膜が好きなだけ膨らめるように下着もコットン100%です。女性の矯正下着や寄せ手寄せて・・・といったものを着けたら私は歌えませんね。

体は正直です。
少し手を前に挙げてみたりすると声にもにも変化が出ます。ちょうど美空ひばりが歌う時空を見上げて手を翼のように広げますね。あれです。

男性の場合は、ひびきは自然にありますから、要は明るさ、軽さを重点的にすると良いようです。どうしても低声の男性は押し出すように声を出して折角の美声を自分でつぶしてしまうことが多いですね。

更に、自分自身の声を自分の耳で聞く練習をすると良いですよ。普通歌う人は誰でも録音した自分の歌声を嫌います。いつも自分が思っている声と違うからです。
つまり自分の声を頭蓋骨の骨伝導でのみ感じているからだ、本当に自分の耳で空気伝導の声を聞いていないからです。そのくせ、その骨伝導によって自分の声を調節しようとする。自分が最も良い声だ!と信じている声は頭蓋骨内だけで響くいわゆるこもった声になります。

自分の耳で自分の声を聞く方法があります。題して「自分の声確認マシン」。
ジュースの空き瓶(プラスチック)を縦半分に切ります(600〜800mlくらいのもの)。
それを飲み口が前になるようにして底の部分を耳に当てます。長いヘッドホンを付けるようなイメージで、半分に切ったビンで頭をサンドイッチするような感じです。そして声を出すと自分の声だけが耳に聞えるのです。
そして発声すると自分が「良い」と思っていた声はそれほど良くなくて、自分が「頼りない」と思っていた声ほどきれいに聞えるようになります。それを続けると声を自然に前に出すクセがつくので、自然と耳に声が届くようになります。

投稿者いわく、「支離滅裂な文章だけどわかりますか?」。皆さんはいかがでしょうか。