カマドウマ   古代蓮   ケストルム   ルリヤナギ   殺生石   リョウブ
 
サワギキョウ   スパシフィラム   ジガバチ   羽 化   カクトラノオ
 
カラスウリ   ガウラ   原始古代体験   アメリカフヨウ   コンロンカ
 
シラサギカヤツリ   ゲンペイカズラ   アサガオ   ヤクシマススキ

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カマドウマ

  昨夜は熱帯夜、今朝、雨戸を明けると、網戸に黒い塊がついている。何かと見るとカマドウマであった。
 彼らも寝苦しかったのか、それとも網戸に飛んでくる虫を捕獲しようとしていたのか定かでない。
 カマドウマは竈馬と漢字では書かれ、日本では普通に見られる代表的な直翅目カマドウマ科の昆虫である。
 体色がウマに似ていることと、古来人家のかまど付近に住みつくのでこの名がある。
 写真のように大型で、黒と白のまだらがあるので、マダラカマドウマである。
 体長20−25mm、黄褐色の体に不規則な黒色の斑紋を備えているが、触覚の色は一様である。
 前脛節と中脛節の先端部下面には、通常の2本の刺の間に1本のやや小さな刺がある。後脛節の上面には、ほぼ全長にわたって細かい刺が一様に並んでいる。
 人家の縁の下や井戸の中、洞窟の中などにに多い。
 雑食性であるが、どちらかと言えば肉食が強く、灯火に集まった小昆虫を食べに来ることもある。
 カマドウマは羽のない昆虫である。 (7/21)





古 代 蓮

 20日は土用の入り、明日は大暑、暦通り酷暑の中へ、娘と孫は早朝から埼玉県行田市へ出かけた。
 行田市の古代蓮の里へ蓮の花を描きに行ったのである。
 市の南東部に埼玉(さきたま)古墳群の史跡をもつている土地柄である。
 蓮は熱帯アジア産のハス科の多年生水生植物で、日本に自生していたかどうかははっきりしていない。
 蓮は、観賞用(花バス)と食用(レンコン)があり、古くから各地の池や沼、水田で栽培され、特に花バスには多くの品種がある。
 行田の古代蓮は、紅蓮系統の一重咲種である。
 古代蓮は古代蓮の里にほど近い公共施設の建設工事の際、地中の種子が自然に発芽したものである。
 学術的には花弁の数の少ない原始的な形態の1400−3000年前の蓮であるといわれる。
地中の種子が自然に発芽することは極めて珍しく、行田市では天然記念物に指定し保護している。
 食用蓮とは違った、その大きさに驚きと戸惑いを感じながら、その美しさと迫力をカンバスに描いて来たようである。(7/22)

ケストルム

  ケストルムはナス科ケストルム属の低木である。
 和名はヤコウカ、英名はNight−blooming Jessamineと呼ばれる。
 この属の植物は、全体で約150種あり、熱帯及び亜熱帯アメリカに自生している。
 本種は熱帯アメリカ、西インド諸島・ポナベ島に自生している。
 1732年ヨーロッパに紹介され、日本には明治初年に渡来している。
 本種は非耐寒性の高さ1−2mの常緑低木で、葉は対生、長楕円状卵形または広卵形で先端は尖っている。
長さ10−20cm、幅は4cm位である。両面ともいくらか光沢がある。
 葉腋から散形花序をつけ、周年よく開花する。
 夜間に芳香を放つので、ヤコウカ(夜香花)の名がある。ときとして夜香木とも呼ばれる。
 夜香花はイエライシャンと呼ぶこともあるが、本来のイエライシャンはガガイモ科のつる植物である。
 20年も栽培していたが、温室の修理の際見つからなくなり、現在の株は弟のところから頂いてきたものであるが、元の株も温室の隅で見つかっている。
 温室植物であるが、容易に挿し木で繁殖でき、あまり高温を必要としない。
 夜になって闇の中に香る、強い芳香に開花を知らされる植物である。(7/23)

ルリヤナギ

  ルリヤナギは柳とはいっても、ヤナギ科の植物ではない。
 別名スズカケヤナギ、リュウキュウヤナギとも呼ばれ、ナス科の植物である。
 ブラジル南部、ウルグァイ原産で、鑑賞のため栽培される常緑低木である。
 地中に長く地下茎をのばして盛んに繁殖する。
 茎は質柔らかで白緑色となり、高さ1.5−2mであまり枝分かれしない。
 葉は質厚く柔らかで両面とも白緑色である。
 夏から秋にかけて、節間の途中から花枝を出し、枝分かれして下を向いた多数の淡紫色の花を次々と開く。
 東京付近では普通結実はしない。
 日本名は琉球柳で、江戸時代の末期に琉球を経て持ち込まれたことにより、柳は葉の形が似ているのでそういわれる。
 暖地性の植物ですが、寒冷地でもよく生育するので、近年、茶花としても人気がある。
 日当たりの良い場所を好み、寒地では葉を落とす。
 あまり場所をとらず、趣のある花木である。 (7/26)



殺 生 石

 避暑をかねて那須温泉を訪れた。今年は那須も雨が少なく、暑さが厳しかった。それでも、日陰は空気が乾いていて過ごしやすい。
 湯本の賽の河原には安山岩の巨石「殺生石」がある。
 各地の火山などの噴火口には噴出する有毒ガスで小動物が死ぬことがあるため、殺生石と呼ばれる岩がある。
 その中でも、この那須のものは「能」にもあり、芭蕉も訪れるなど有名である。
 その由来は
 「昔、白面金毛九尾の狐という顔が白く、金色の毛を持ち九本もの尾を持つ狐がいました。
 この九尾の狐は、不思議な術を身につけた大変悪い狐で、ありとあらゆる悪行を行ない、アジア大陸で暴れまわり悪行のかぎりをつくした後、日本にやってきました。
 九尾の狐は玉藻の前という美しい女官に化け鳥羽院に遣えておりましたが、占師の阿部泰成に正体を見破られ那須野が原に逃げてきました。
 しかし、ここでも悪いことばかりしており人々は打つ手もなく困り果てておりました。
 そこで朝廷は三浦介を将軍とした八万余の軍勢をつかわし九尾の狐を追いつめ、神から授かった鏑矢で射ると狐はたちまち大きな石となりました。
 しかし、石になった狐は近づく人々や獣はいうにおよばず空飛ぶ鳥までにも猛毒を振るっておりました。
 これを聞いた泉渓寺の源翁和尚が石に向かって大乗経をあげ続けると、毒石は三つに割れて飛び散り一つはここに残りました。
 人々はこの毒石を恐れ、殺生石と名付けたということです。」(環境庁・栃木県の説明板より)
 伝説とは言え大変面白い話である。(石碑の碑文は「史跡 殺生石)

リョウブ

 那須温泉への小さな旅を試みた。
 谷沿いの崖の、木々の間に白い花をつけた木が目立つ、リョウブである。
 リョウブはリョウブ科の落葉小高木である。
 北海道、本州、四国、九州に分布している。
 幹は滑らかで茶褐色、枝は輪状に出る。若枝には星状毛がある。葉は有柄で互生し、広い倒被針形でふちに鋸歯がある。
 夏、枝の先端に長さ6−15cmの総状花序を出し、小さな白色の花を密につける。
 花には甘い香りがある。
 新芽をさっと茹でておひたしにしたり、炊き立てのご飯に混ぜる令法飯は美味しいと言う。
 令法(リョウボウ)はリョウブの漢名で日本名はこれが転訛したものである。
 また、令法は救荒作物として、採取と貯蔵を命じた令法が発せられたことに由来しているという。
 樹皮が薄くまだらにはがれる性質があり、木肌が美しく滑らかなので、床柱や器具材、上質の木炭材に利用されている。
 我が家のリョウブは姫リョウブで花も赤みをおびている種類である。
 庭木、公園樹としても植栽されている小高木で、樹皮の美しい斑紋や花、紅葉が楽しめる。(7/27)

サワギキョウ

 サワギキョウはキキョウ科の多年草である。
 湿地に群生し、太い根茎が短くはい、茎は中空で枝分かれはしない。高さは約90cmぐらいになる。
 葉は被針形で縁に細かい鋸歯がある。葉は上方に移るにつれて小形となり、そのまま包葉となる。
 茎の先の総状花序に長さ3p位の濃紫色の花をつける。
 原産地は日本、朝鮮半島、中国で耐寒性はある植物である。
 属名はロベリアで、イギリスのジェームス1世の侍医で植物学者のローベルの名にちなんでいる。
 現在開花中の花は濃赤色の種で、見応えがある。
 本種は日当たりの良い山野の草原の湿った場所を好むため、庭の水辺等に植えると良い植物である。
 花言葉は「乙女の魅力」で切花、花壇、鉢植えでよく利用されている。
                                  (7/28)

 

スパシフィラム

 スパシフィラムはサトイモ科スパシフィラム属の常緑多年草である。
 スパティフィルムともササウチワ、スペイスフラワーとも呼ばれる。
 ミズバショウを思わせる白い花が人気の観葉植物である。
 白い部分は仏炎苞とよばれるもので、仏像の背景に似ることによる。
 これが花のように見えるが、仏炎苞の中央下部に淡黄色の肉穂花序をつける。
 原産地は熱帯アメリカ、亜熱帯ー熱帯アジアであり、したがって寒さにはやや弱い。
 戸外では直射日光を避けて半日陰がよい。光線不足になると花が咲かなくなる。
 室内で楽しむ場合は明るい窓際がよい。
 高温多湿を好むが、冬は温室管理がよく、温室がない場合は室内で乾燥気味に管理し、葉水をあたえるとよい。
 十分な光線があれば、花が伸びて周年楽しめる花である。(7/29)

ジガバチ

 リョウブの花に来たジガバチ、ジガバチは膜翅目ジガバチ科に属する昆虫である。
 体は黒色で、腹部は藍色を帯び第2腹節は赤褐色、体長17−24mmの細長いハチで腹柄は細い。
 地上で青虫を引っ張っているところをよく見かける。
 日本、中国北部、朝鮮半島に分布している。
 ヨトウムシ、モンシロチョウ、シャクトリムシなど鱗翅目の幼虫を狩る。
 地中に穴を掘り、獲物を埋めて幼虫の餌にする。
 獲物には麻酔をかけ体を動けなくしてから巣穴に運び、獲物の体に卵を生みつけた後巣穴の入り口をふさぎ、獲物は孵化した幼虫に食べ続けられる間全く動けないままで、なんと最後まで生き続けるという。
 ジガバチの名は、古人が営巣動作の際の翅音をジガジガ(似我似我)と聞き、土の中に埋めた青虫がこの呪文によって来年ハチになって出てくると思ってジガバチと名づけたという。面白い話である。(7/30)

羽 化

 38日雨らしい雨が降っていない。野菜畑も乾燥して生育が止まり照りが効いてきた。
 我が家の菜園もいろいろ作っている。ナス、キウリ、トマト、ピーマン、シシトウ、オクラ、ネギ、スイカ、カボチャ、トウガン、シロウリ、ショウガ、サトイモ、モロヘイヤ、アシタバ、ショクヨウギク、ゴマ、ニラ、シソ、ミョウガ・・・雨がないため、このごろは毎日夕方に潅水を行っている。
 お陰さまで今年は豊作である。
 ところで、午後5時ごろ潅水に行くと、唐辛子の枝でアブラゼミが羽化していた。
 ニイニイゼミの声が1週間ほど前から聞こえるようになり、アブラゼミの抜け殻も目につくようになっている。ジリジリジリという声もここ2−3日聞こえるようになっている。
 普通羽化は暗くなる頃であるが、早い羽化である。気温30度、快晴、木陰であるが太陽はまだ沈んではいない。
 6時ごろには羽がいくぶん茶色に変わってきた。
 卵から成虫までは6−8年かかるという。それに比べて成虫の寿命は10日以内と短い。
 明日の朝は広い自然界へ飛び立つであろう。お元気でね。(7/30)

カクトラノオ

 カクトラノオはシソ科フィソステギア属の多年草である。
 ハナトラノオ、フィソステギアとも呼ばれる。
 今年の異常な暑さと、雨不足の中で歩道と車道の間のツツジの植込みは葉が真っ赤に枯れているのが目立つ。
 そんな暑さと旱魃の中でカクトラノオが花壇の中で咲き出した。日当たりと水はけがよければ土質を選ばずよく育ち、地下茎を伸ばしてよく繁殖する。
 花色は白、紫、ピンク色などがあり、派手な花ではないが、集まって咲くと見応えのある花である。
 花穂がトラの尾に似ており、茎が四角いことからカクトラノオの名がある。
 原産地は北アメリカで、大正時代に日本に渡来した植物である。
 晩夏に、覆いのある2唇弁花をもつ花が穂状花序につく、花柄は動かしても元の位置にもどり易い性質をもっている。
 葉は被針形で鋸歯を持ち、明るい緑色である。
 耐寒性も強く、病気や害虫もほとんど心配のない丈夫な草本で、夏の花壇に、また切花としても良く利用されている。(7/31)

 

カラスウリ

 鈴木氏のもとから、カラスウリの花の写真がメールで届いたのは7月25日である。
 氏はカラスウリの開花をビデオに納めるために、プランターにカラスウリの球根を植え、カラスウリの棚を作って撮影のチャンスを待っている。
 我が家のカラスウリは自然のままで今夜第一花が開花した。
 カラスウリは、藪や茶の木の中に生えるつる性のウリ科の多年草である。
 茎は巻きひげで他物に巻きつく。
 葉のわきから白色の花を出し、日没後に開花し、花冠は5裂して糸状に細裂している。
 葉は卵心形で、掌状に3−5浅裂している。表面には粗い白色毛が密生している。
 漢字では烏瓜で、樹上に長く残る果実を、カラスが残したという説などが名前の由来としてある。
 晩秋の朱赤色の楕円球の果実が、藪の中に、また、柿の木に下がっているのは風情のあるものである。(8/1)

ガウラ

 ガウラ、あまり聞きなれない名前である。
 今年になって市内奥山団地の4車線道路の歩道との境界にフラワーベルトがある。いろいろの花が咲き乱れる中に、株立ちの長く伸びた茎に白い花が風に揺れているのが見られ、なにかなと思っていた。
 その後、一杉氏からのメールでガウラの紹介があり、秋に株分けか、種を頂く約束をしていた。心にとめていると、早々と手に入る機会を得て、我が家でも花を観賞できるようになった。
 ガウラはアカバナ科ヤマモモソウ属の多年草である。
 ヤマモモソウ、ハクチョウソウとも呼ばれる。
 ハクチョウソウ(白蝶草)の別名があるように、白い蝶そっくりの花が長い花茎に群がってつき、風に揺れる姿は野趣豊かで見事である。
 初夏から秋まで長期間咲き続けるが、一日花で花は午前中しかもたない。
 北アメリカのテキサス、ルイジアナが原産地で、寒さ、暑さに強く、日当たりさえよければ土質は選ばずよく育つ花である。
 これから毎年目を楽しませてくれるであろう。(8/2)

原始古代体験

 6年生の孫娘が茨城県中央青年の家主催の「原始古代体験ツアー(2泊3日)」に参加する機会を得た。
 海外ホームスティでも、スキー講座でも、いつも姉と一緒であり一人での参加は不安と緊張があったようである。 もっとも、一人での参加をさせることが親達の配慮であったようだが。
 中央青年の家に送り届け、受付を済ませて家内が帰る時に、「後ろ向かないからね」と言ったと言う。
 この事業は「豊かな自然の中で、友達と協力しながら原始古代の様子を体験することにより、郷土の文化財を愛する心や創造する力を養う。」ことを目標としている。
 小学生4年以上25名の集団である。
 原始古代の住居の様子を発掘現場で体験調査し、一部復元住居に挑戦したり、野外炊飯をしたり、勾玉などを作ったりして、古代の体験をしてきた。
 4班編成で女子班のリーダーとなり、友達関係ではお姉ちゃんそっくりの子がいると言い、滑石を使っての勾玉作りではよくできたと歓び。
 小学校最後の夏休みに、自分に自信をつけ、視野を広げ、一回り大きくなった、貴重な体験活動であったようである。
 青少年のための素晴らしい企画に心から感謝申し上げます。(8/3)

アメリカフヨウ

 三波石(片麻岩)の大きな庭石の後ろ側から、直径20cmの大形の花が背伸びをするように咲き出した。
 アオイ科ハイビスカス属のアメリカフヨウである。
 毎年この時期に大形の花を咲かせてくれる、北アメリカ原産の高さ1−1.8メートルになる低木状の多年草である。
 夏の日差しが似合う大きな花は、1日花だが、夏の間途切れずに毎日新しい花を開いてくれる。
 在来の芙蓉は、中国、日本南西部原産で、観賞用に庭に植えられている。
 花は7−9月、直径8−10cmでアメリカフヨウより小さく、花びらも細い。
 淡桃色で夕方には色が濃くなって萎む。
 関東以北では、どちらも冬には地上部が枯れ、草本状を呈する。
 交雑によって、1年草のように春に種をまくと、夏に花径が30cmにもなる品種も作られている。
 大形花が見せ場の花木である。(8/4)

コンロンカ

 コンロンカはアカネ科ムッサエンダ属の常緑低木である。
 ムッサエンダ、ハンカチフラワーとも呼ばれる。学名はMussaennda spp.である。
 原産地は熱帯アジアである。
 日本の種子島以南では、コンロンカの和名を持つパルビフロラ種が自生している。
 我が家で咲いているのは、パルビフロラ種である。
 苞状のがくの色は白色で、花は黄色である。
 卵形をした白いがく片が、緑色の葉に映えて美しい。
 可愛らしい花を包むハンカチのような苞にちなんでハンカチフラワー、ハンカチの花の名も普通に使われている。
 直射日光を好み、寒さには弱いので、冬は10℃以上の室内の窓辺か、温室で管理するとよい。
 自然花期は7−10月である。(8/5)

シラサギカヤツリ

 シラサギカヤツリはカヤツリグサ科の多年草である。
 この頃園芸店の店頭で見かける草本である。
 カヤツリグサの名は子供の頃遊んだように、茎を両端から二つに裂くと蚊帳を吊ったように四角形になることによる、とは言っても、今の子供たちには蚊帳を張る生活習慣は知らないであろう。
 シラザギは三角形の茎の先に数枚の長い苞葉をつけ、その中心に黄白色の多数の花をつける、その苞葉の基の方が真っ白であることから、シラサギの飛ぶ様子を連想してカヤツリに付けた名前であろう。
 ちなみに、カヤツリグサ科は世界に3,700種あるという。
 茎は中空ではなく切り口は3角形、基部は葉鞘となり葉舌はない。花にはがくや花弁がないが、四方に広がった長く白い苞葉が花弁のようで、葉や茎の明るい緑に映えて人目を引いて美しい。
 開花期は5−10月で、長く楽しめる草本である。
 日当たりと、水持ちのよい土壌に植付け、夏の高温時の水切れに注意すれば、暑さ、寒さに強い植物なので丈夫に育つ。(8/6)

ゲンペイカズラ

 温室の隅で乾燥して枯死寸前の源平蔓の鉢を見つけた。危ない、危機一髪のところで発見し、鉢を植え替えて元気が出てきた。
 世話をすれば必ず応えてくれる。今花盛りである。
 ゲンペイカズラはクマツヅラ科クレロデンドルム属の常緑低木である。
 クレロデンドルム、グローリーフラワー、チューブフラワーとも呼ばれる。
 トムソニアエ種は白色と赤色の配色が、源平合戦の旗に見立てられゲンペイカズラの和名がある。
 熱帯アフリカ原産のつる性低木で、直射日光を好むが、寒さには弱い。
 冬越しは10℃以上を保つ必要があり、冬季は温室で管理している。
 自然花期は4月―10月で、白、赤、緑の配色は見事である。(8/7)

アサガオ

 小学校の教材としてもおなじみのアサガオ、ヒルガオ科アサガオ属のつる性植物である。
 まだ私が小学生の頃、父親がよくアサガオの鉢物を作っていた。大輪の花が流行していた時代なのか、大きな花を咲かせ、萎む前に押し花にしてその大きさを保存していたことを思い出す。
 入谷の鬼子母神の朝顔市は7月の6−8日で有名であるが、我家の朝顔はひとりでに生えて今が盛りである。
 早起きして朝のすがすがしい空気の中で見る朝顔の花は素晴らしい。そして、夏休み、朝の涼しい内に勉強しなさいと言われて、朝顔の咲く庭の木陰に筵を敷いて宿題を進めた懐かしい記憶が蘇る。
 クーラーのある生活の中での小学生には理解し難いかもしれない。
 アサガオの原産地は南中国からヒマラヤ、ネパールの山麓地か、あるいはボルネオ、セレベスなど東南アジア地域と推定されている。
 日本のアサガオは、奈良朝の末期に遣唐使の一行によって中国から渡来したとか、朝鮮の百済から持ち込まれたとか言われているが、定説はない。
 中国ではアサガオを牽牛、種子を牽牛子と呼び、利尿、殺虫を兼ねた峻下剤として、下半身の水腫、尿閉症の妙薬として珍重されたようである。
 主成分は樹脂配糖体のファルビチンである。
 アサガオは日本で園芸品種として独特に発達したもので、江戸時代に改良が進み、その遺伝的多様性は世界に誇るべきものであると言う。
 アサガオは大気汚染の調査材料にも使われている。 (8/10)

ヤクシマススキ

 7日は立秋、厳しい残暑と一ヶ月余の降雨がないため、利根川水系も、昨日から10%の取水制限が行われている。
 厳しい雨不足の中で、ヤクシマススキは早々と穂を出し始めた。
 ススキはイネ科ススキ(ミスカンツス)属の多年草で、オバナ、カヤとも呼ばれる。
 オバナの呼び方で分かるように秋の七草の一つである。
 原産地は東アジアで、その中でもヤクシマススキは屋久島に生える矮性の種類で、小鉢で育てると10cm内外で、盆栽愛好家に愛されている。
 現在池の縁に植えているので、50cm内外に生長している。
 毎年花穂の出る時期は、他のススキより早いようである。
 穂は少し寂しげだが、寄生植物のナンバンギセルを蒔いて小鉢に育てるのに適している。
 一見地味でではあるが、その姿は、渋く、ときには楽しく、ときには優しくさまざまな風情を見せてくれる、愛らしい、奥の深い植物である。
 地植えにすると矮性種ではあるが、どうしても大きくなりやすいので、伸び出した後、一度刈り取って芽を吹かせると小形に纏まった姿で育てることができる。
                                (8/11)

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