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   油絵合作   ウスタビガ  キブシ   錦魚椿   ツクシ  クロアゲハ   カランコエ
    シキミ   カリン   ミルクブッシュ   ペペロミヤ   寿限無   モチノキ
   
ガーベラ   黄砂   エゾヨツメ   ウラシマソウ   ミツバツツジ   サンショウ
   
ウワミズザクラ   プルーン
 
 

油絵合作

 青少年研修施設「あすなろの里」の食堂が改修された。
 大きなピンクの壁面に150号と100号2枚、上の写真の大きな油絵が展示されている。
 娘の指導で、孫が助手をつとめて、4歳から14歳にわたる子供たち25名の合作である。
 「釣堀」「あすなろの里水族館を望む」「菅生沼」を絵筆を握ってそれぞれの能力で、楽しく描きあげたようである。
 これから学校や子供達の団体が、みんなの手で楽しい絵と、夢を描いて展示するための最初の試みであるようだ。
 この施設が、より身近な、子供達の思い出の詰まった、楽しい活動の場として発展することを心から願うものである。

ウスタビガ

 孫娘が春の野草の探索に出かけた。
 後を追って家内も出かけた。2人で次から次ぎへ春の野草を求めて歩いてきたようである。
 孫より家内のほうが野草を知っているという自信が有って教えるつもりでついていったようである。
 ああ疲れたといいながら帰ってきて、孫はさくよう標本をつくりはじめた。
 その中に、ヤママユガ科ウスタビガの繭があった。
 ウスタビガは鱗翅目ヤママユガ科の大形のガである。
 日本原産で全国各地に分布している。
 成虫は、前翅の開長雄で80mm、雌で100ミリ前後の赤褐色で眼状班を持つガである。
 幼虫の食草はクヌギ、コナラ、カシワなどのブカ科のほかサクラ、ケヤキ、カエデなどである。卵で越冬する。
  春に孵化した幼虫は6月ごろに老熟して蛹化し、秋に羽化する。
  成虫は口器が退化して機能を失い、羽化してからは食物をとらない。
 繭は緑色、長い柄で枝にぶら下がり、カマス形をしているのでヤマカマスと呼ばれる。
 東北地方ではヤマビコと呼び、子供の帽子や衣類につけて魔除けの護符とする習俗が残っているという。
 成虫はよく灯火にあつまる。(3/20)
 

キ ブ シ

 キブシはキブシ科キブシ属の落葉低木で雌雄異株、原産地は北海道西南部以西である。
 左がアカバナキブシ、右がキブシである。早春の低山に、淡黄色の花穂を葉に先立つて下垂させる。
 庭木としてもよく植栽されている。
 別名としてマメブシとも呼ばれる。
 黄色をおびた硬い球形の果実を着け、中に非常に小さな種が多数あり、この豆状の果実はタンニン原料となる。
 干して粉にし、ヌルデの五倍子(ふし)の代わりに黒色の染料として用いる。
 キブシ科はキブシ属のみの科で、約5種が東アジア、中央アジアにある。
 沖縄では歯を染めるのに用いたという。材は黄白色で比較的柔らかく楊子や杖を作るのによい。
 生長も早いので庭植えに適し、日当たりのよい、風通しのよいところを好む植物である。(3/22)

錦魚椿

 今年は椿の花が大きくきれいに咲いている。
 ヤブツバキ、オトメツバキ、光源氏、荒獅子と咲き誇り、今年から錦魚椿(キンギョツバキ)が仲間入りした。
 錦魚椿はヤブツバキの仲間で、花は中輪、筒咲きである。
 面白いのは葉の形で、写真でも分かるように葉の先が普通尖っているのに、金魚椿の葉は先が三つ尾の金魚の尾のように三つに裂けている。
 花色は桃色であるが、白もあるという。
 椿山荘に結婚式の招待で行ったときに、庭園で珍しい葉の椿を見たのが始まりで、名札にはキンギョツバキと記されていた。
 昨年、近所の南氏が挿し木をして繁殖させた錦魚椿を良かったら持っていくかということで、分けていただいたものである。
 産地は中部、全国ということであるが、この辺ではあまり見受けない珍しく面白い椿である。(3/23)

ツ ク シ

 ツクシ(土筆)はスギナの胞子茎である。
 「ツクシ誰の子スギナの子」と詠まれるとおりであるが、実態は逆で、ツクシがスギナの親である。スギナは古生代のシダ植物、蘆木に関係が深い。生きた化石であると湯浅氏は「花おりおり」に記している。。
 スギナはトクサ科の夏緑性のシダで、根茎は地中を横に伸び、節から淡褐色の胞子茎(ツクシ)と、緑色の栄養茎(スギナ)を出す。
 早春にまずツクシが伸び、あとでスギナが展開する。
 「土手の土、そっと持ち上げて、ツクシの坊やが芽を出した」は、その様子を良く表わしている。
 酸性土壌を好み、北海道から九州に普通に見られ、北半球の温帯、暖帯に広く分布している。
 ツクシは若いものを摘み取って、はかまと呼ばれる鞘状葉を除去して、ゆでたり焼いたりして食用にされる。(3/24)

クロアゲハ

 モンシロチョウ、キチョウ、ハナアブと、その姿が見られるようになった。
 温室前で水くれをしていると、クロアゲハがひらひらとおぼつかなげに飛んできた。
 その翅の色は見事な黒で、羽化して始めての飛翔のようである。
 捕獲して記念撮影、自然に帰してやる。開放を喜ぶように飛び去っていった。
 キアゲハに比べてクロアゲハは我家では、毎年少ない個体である。
 クロアゲハはアゲハチョウ科の蝶である。
 黒いアゲハチョウの代表種で、アゲハチョウとともに住宅地や野原でよく見かける。
 幼虫の食草も同じミカン科植物で、もともとは林の周辺を好むがアゲハチョウより暗いところを好む。
 幼虫は、あまり日当たりの良くない場所にあるミカンやカラタチ、ユズに多く見られる。
 蝶を初め昆虫の活動も盛んになって楽しい。(3/24)

カランコエ

 カランコエはベンケイソウ科カランコエ属の常緑多年草である。
 左は水海道の弟が繁殖させたものをもらってきた園芸品種のウェンディである。
 右は世界的に最も多く出回っているマダガスカル原産のブロスフェルディアナ種のアカバナカランコエ(ベニベンケイソウ)である。
 一般のカランコエは原種ではなくドイツでマダガスカル原産から育成された園芸品種で、短日植物である。
 カランコエの名は、本属の中国名「加藍菜属」に由来し、又、種名のブロスフェルディアナ(blossfeldiana)はドイツ種苗会社にちなんでいる。
 ウェンディなどは垂れ下がるので、吊り鉢仕立てにするのもよい。(3/25)

シ キ ミ

 シキミの花が咲き出した。
 シキミはモクレン科シキミ属の常緑小高木である。
 早春、艶やかな厚い葉のわきに、ひらひらとした細長い黄白色の花をつける。
 花びらとがく片の区別がつきにくい。
 秋に実が熟すと袋果が裂け、黄褐色の種を多数はじき飛ばす。種は猛毒である。
 花と光沢の有る葉を鑑賞する為に庭木にもするが、枝葉を仏様に供えることから寺院や墓地に良く植えられている。
 昔は、サカキと同じように神事にも用いられていた。シキミが清浄で香気があるため、不浄を除くと考えられたからである。
 仏教が伝わってからは、神事にはサカキ、仏事にはシキミということになってきたようである。
 ハナノキ、ハナシバ、コウノハナの別名もある。
 シキミの名の由来は、果実が重なってつくことからシキミ(重実)、果実に毒があることからアシキミ(悪実)、クサキミ(臭実)の転訛。属名はillicio(引き寄せる)で芳香を持つことから。種小名はAnisum(匂いがある)の意である。
 シキミの実は、その形が中国のトウシキミの実に良く似ている。トウシキミの実は大茴香(だいういきょう)と言われ有毒成分は含まず、中国では食品香味料として欠かせないものである。
 同じ仲間だが日本のシキミの実は、やや小形だが猛毒がある。
 平成2年、小学生の自然教室で、山で拾ったシイノ実の中にシキミの実が混じっていて、実を混ぜて作ったパンケーキを食べて、下痢、おう吐、全身けいれんを起こす事故が有った。
 注意しなければならない植物である。(3/27)

カ リ ン

 カリン(Pseudocydonia sinensis)の花が咲き始めた。
 カリンは花梨と書き、アンランジュ、カラナシ、キボケともいう。
 アンランジュは木目がフタバガキ科のカリンに似ることから。属名はギリシア語のpseudos(偽の)の意とマルメロ属の属名Cydoniaに由来し、マルメロに類似していることから。種小名は中国産の意である。
 盆栽や庭木に利用する樹皮の美しいバラ科の落葉樹で、原産地は中国である。
 現在では日本や朝鮮半島でも栽培されている。日本へは江戸時代に中国から渡来したと言われるが、正確な年代はわからない。
 高さ7-8mになり、成木になるとうろこ状をした樹皮が自然に剥げ落ち、その後が雲紋状になる。
 春に淡紅色の花をつけ、果実は秋に黄色となって熟し芳香がある。果皮は滑らかである。
 果皮に細かい毛のあるマルメロと混同されることが多い。長野県諏訪地方で言われるカリンはマルメロのことである。
 果肉が硬く生食には適さない。砂糖漬けや果実酒の原料とされる。
 熟果は芳香を放つので、部屋において香りを楽しめる。
 中国では2000年前から漢方薬として用いられ、乾果は煎じて咳止めに用いられる。
 冷涼な気候を好み、耐寒性に優れている。花芽は枝の先端につくので切り返しはしないほうがよい。
 秋の実りが楽しみである。(3/30)

ミルクブッシュ

 ミルクブッシュはトウダイグサ科ユーフォルビア属の多肉植物である。
 枝珊瑚のように細かい棒状の茎が良く分枝して叢生することから青珊瑚、緑珊瑚の別名もある。
 学名はユーフォルビア ティルカリであるが、茎が折れると白い乳液が出るのでミルクブッシュの名がある。牛乳(Milk)+茂み(Bush)の意味である。
 熱帯、南アフリカ原産で葉がほとんどなく、濃緑の棒状枝が多数茂るので、そのユニークな姿が愛され栽培されている。
 樹液の成分がガソリンに近いことから、エネルギー源として研究されていたこともある。
 高温期には屋外の日向に置くと良く育つ、寒さに弱いので冬は10℃以上を保ち、水遣りを控える。
 白い樹液にかぶれ易いので、体に着かないよう注意が必要である。
 繁殖は挿し木によって行う。
 同じ科のダイギンリョウやハナキリンなどと共に寒さと過湿を避ければ作りやすい丈夫な植物である。(4/1) 

ペペロミヤ

 温室の中で何年ベンチを暖めていることであろう。
 弟が谷田部高校勤務時に温室で栽培していたものを手に入れ、分けてくれたものである。
 ペペロミヤはコショウ科ペペロミヤ属の多年草である。
 ブラジル原産の小鉢向き観葉植物として栽培されている。
 ペペロミヤも変化に富み、この種はペペロミヤ カペラータである。
 葉の表面が葉脈に沿って隆起しているために、縮んだように見えるため「チヂミペペ」の名もある。
 ひっそりと花を咲かせているので取り上げてみた。
 属名Peperomiaはギリシア語のpeperi(コショウ)とhomios(似る)からなり、コショウに似ていることに由来する。
 比較的低温に強い種が多いのだが、10℃前後で越冬させるとよい。
 高温期には多湿を好むが、極度に土が湿る状態、、夏の直射日光は避けることが大切。
 極端に日光が不足しなければ、室内での栽培もできる。
 増殖は挿し芽、株分けによる。
 花言葉は「ほほえましい恋」で分かるような気がする植物である。(4/2)

寿限無

 菅生小学校の独立図書館で、家内たちのグループが日曜日に「読み聞かせ」を続けている。
 本離れの子供たちに、立派な図書館があるのだから、これを利用して少しでも本の好きな子供たちを育てようとのボランテア活動である。
 「寿限無(じゅげむ)」は正しい日本語の発音のための練習教材の一つで、時々発音練習をしているようである。
 ところで寿限無は子供に長い名前をつけるという落語の前座噺である。
 子供が生まれたので、よい名前をつけたい、と物知りのご隠居さんに相談する。すると「寿命限りなし」と書いて「寿限無」などめでたい言葉を沢山教えてくれた。
 その中から選べといわれたのに、それを全部使って一人の名前にしてしまった。
 成長して、近所の子と喧嘩をして相手の頭に瘤をつくり、相手が寿限無の家族に言いつけるわけであるが、寿限無のフルネームが長いので話し合っている内に瘤がなくなってしまったという噺である。

 寿限無のフルネーム
 「田中寿限無寿限無、五劫の摺り切れず、海砂利水魚の水行末雲行末風来末、食う寝る所に住む所、藪ら柑子藪柑子、パイポパイポ、パイポのシューリンガー、シューリンガーのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーポンポコナーの長久命の長助」

 落語は落語として、市内の小学校でも読書意欲を増す施策が行われているようである。
 大生小学校のぺーパーパネルを使っての読み聞かせの時間。
 水海道小学校の朝の10分間読書、それぞれに学校の実態に合わせて着実に実践されているという。
 今年度から週5日制が実施された。総合的な学習の時間も新設され、週授業時数は減った。各校の創意と工夫の中で、時流に流されない特色ある学校経営が今こそ問われる時であろう。

モチノキ

 モチノキの花がいっぱいに咲いている。
 この木には毎年花が咲いても実は一つもならない。花を良く見ると雄しべばかりで雌しべがない。モチノキは雌雄異株であり、雄株なのである。
 モチノキはモチノキ科モチノキ属の常緑小高木で、別名はモチ、トリモチノキとも呼ばれる。
 学名はIlex integraで、原産地は日本、中国などであり、日本では東北南部以南から沖縄が栽培適地である。
 直立した幹に深い緑の葉を茂らせ、重厚感あふれる樹形で和風庭園に欠かせない木である。
 モチノキの名は、樹皮から鳥もちが得られることによる。属名はセイヨウヒイラギのラテン名で、種小名は全縁を意味し、葉の縁にギザギザの鋸歯がないことを表している。
 雌株には秋に直径1cm程の赤い実がつき、小鳥が好んで食べる。
 耐寒、耐陰、耐潮性が強く、防風、防火機能が高い。
 材は淡緑白色で緻密均質で光沢があり、ろくろ細工、櫛、印材に利用されている。
 強い刈り込みにも耐え、さまざまな仕立て方が楽しめる素晴らしい庭木であるが、スス病にかかりやすい欠点は持っている。(4/4)

ガーベラ

 汗ばむ20度を超える気温の日があり、自然の暦は平年と2週間以上早い。
 ヤマブキ、シロヤマブキ、ドウダンツツジ、シャガ、ムレスズメ、ツツジと競い合って花々が咲き出した。
 廊下で冬を越したガーベラも花の盛りである。
 ガーベラはキク科ガーベラ属の多年草である。
 オオセンボンヤリ、アフリカセンボンヤリ、ハナグルマの別名もある。
 学名はGerbera jamesoniiで、ガーベラはドイツの自然科学者ゲルバー(T.Gerber.?−1743)の名に由来している。
 種名は本種を最初に採集した人物の名を記念したものである。
 切花用品種はオランダで品種改良され、苗で輸入されている。
 根はきわめて成長が早く、鉢植えでは鉢替えをしなければ根詰まりして花が咲かなくなるので、3ヶ月に1回大きな鉢に替えるとよい。
 1年中花を咲かせるためには、10―12℃以上を保つ必要がある。
 花色は鮮明な原色からパステル系の色彩まで豊富で、切花、鉢物等、素敵な空間を作る人気のある花である。
 鉢花は葉が小形で、花つきのよい可愛い矮性種が出ている。(4/5)

黄  砂

 黄砂現象は、主に中国北部の黄土地帯で風によって空高く舞え上がった細かな砂塵が大気中に広がり遠くまで及ぶことである。
 黄砂は3月から5月に多い。
 このとき空は黄色あるいは黄褐色となり、太陽は生気を失い、視程も悪くなる。
 この時期には黄土地帯の地面が草に覆われることがなく、西風が強いため、日本全国に達する。
 今年は黄砂が強く、気象衛星の画像でもとらえられ、テレビニュースにもなった。
 実は、酸性雨調査で3月22日から23日の雨はpH6.2で中性に近かった。ご承知のように雨は中性でも、空気中の二酸化炭素が溶け込むために地上に達した時はpH5.6位の値になるので、pH5.6より小さい数を酸性雨としている。
 このことから見ると、pH6.2はなぜかと疑問が残る。実は、黄砂(カルシュウム分)で酸性が中和されたと考えられる。
 29日から30日の雨はpH4.4で南東風による三宅島の火山ガス(二酸化硫黄)の関係か、前日が快晴で気温が上がったための光化学オキシダントが発生したか、両方の複合かは判然としないが強い酸性雨であった。
 たかが雨ではあるが、雨は大気中の物質を洗い流し、溶かし込んでくる。
 大気の汚染状況を掴むことができ、気象条件との関わりの大きいことが分かる。
 3月の酸性雨観測は変化の大きい月であった。

エゾヨツメ

 水海道市自然環境調査会のメンバー8人で、4日に菅生小学校の自然観察路の調査を行った。
 調査も終わって、報告会の後、菅生小学校玄関の天井近くの壁面にへばりつくように止まっている蛾を昆虫担当の鈴木成美氏が目ざとく見つけて、捕虫網に納めた。
 例年にない早い出現に驚くと共に、ヤママユの雌であろうと思うが調べてみるということで持ち帰った。
 数日して、手紙を頂いた。ヤママユと申し上げましたが、同じヤママユガ科のエゾヨツメであり、北方系の蛾で県内では県北等で記録があり、ヤママユよりは数が少ないようです。 この辺では珍しい種であるということであった。専門家としての:研究の深さはもとより、謙虚さとその誠実さに教えられるものが多かった。(4/6)
    エゾヨツメ
  (原色昆虫図鑑・小学館より)
 
 エゾヨツメ エゾヨツメはヤママユ科の蛾で4―5月に出現し、日没後すぐに灯火に飛来する。分布は本州、四国、九州に分布する。(写真)
 その亜種(japonica Leech)はやや小形、北海道に産し、翅の色がやや濃い。5―6月に出現する。幼虫の食草はカバノキ、ハンノキ、ブナ、クリ、コナラ、カシワ等で、さなぎで越冬する。

ウラシマソウ

 孫たちが犬の散歩に出て帰ってきた。
 途中林の縁にウツボカツラがあったという。温室の中のウツボカツラを見ていたからであろう。
 ウツボカツラは葉の先に捕虫袋を付け、この辺には自然にはないことを教え、その状態を聞くと地面から生えていたという。
 おそらく場所から言ってウラシマソウではないかと教えた。
 翌日孫と犬の散歩がてら確かめに出かけたが、ウラシマソウで間違いはなかった。
 ウラシマソウはサトイモ科の多年草で山野の林に生える。花柄をのばし、褐色の仏炎苞に包まれた肉穂花序をつけ、その上部が40―50cm伸び釣り糸のように垂れる。
 ウラシマソウは花軸の先のひもの様子から浦島太郎の釣り糸を連想してつけた名前である。
 地中にイモ状の球茎があり、そこから根を出す、雌株の方が花序も球茎も大きい。
 5月節句に飾るショウブもサトイモ科であるが、こちらの苞(仏炎苞)は葉の形をしていて面白い。
 北海道南部から四国東部・九州に分布している。花期は3―5月である。(4/7)

ミツバツツジ

 ツツジの花が咲き出した。例年ツツジの一番先に開花するのがミツバツツジである。
 ツツジはツツジ科ツツジ属の低木または高木で葉は常緑または落葉性で互生し、鋸歯がなく、先端に水孔がある。
 ツツジ属は大きくヒカゲツツジ亜属とツツジ亜属に分けられる。
 ツツジ亜属は3群に分けられる。
 第1群は花芽と葉芽の区別がない。第2群は花芽と葉芽の区別がある。第3群は枝の先端に1個の花芽が作られる。で、ミツバツツジは第1群である。
 日本はツツジ王国で、世界でもっとも野生種が多く40種にのぼるという。
 枝先に3枚の葉が付くのがミツバツツジであるが、ミツバツツジは葉が出る前に花が咲き、雄しべは5本である。
 我家の写真のツツジは葉と花が一緒で、雄しべが10本の、三葉系の内のトウゴクミツバツツジである。
 トウゴクミツバツツジは東国三葉ツツジで、主として関東の山地に多いのでつけられた名前である。
 ツツジは漢字では躑躅で、たたずむの意があり、レンゲツツジの毒に躊躇(ちゅうちょ)することにたとえている。
 早くもツツジの咲く、過ごし易い季節に入り外出が楽しい。(4/8)

サンショウ

 藤の花が咲き出し、ハナズオウ、ヒメリンゴも満開である。
 サンショウの芽も伸び、今朝は新芽を摘んできた。
 サンショウはミカン科サンショウ属の落葉低木、雌雄異株である。
 早春に出る新芽を摘むと、独特の香りがする。焼き魚や田楽に添えたり佃煮にするなど料理に使う日本古来の香辛料である。。
 うなぎの蒲焼には粉サンショウは欠かせない。サンショウの実を粉にしたもので、その風味と辛味はうなぎに合う。
 サンショウは枝に左右一対の刺があるのが特徴で、刺が互生しているものはイヌザンショウで香りも良くない。
 写真はほとんど刺のない果実も大きめなアサクラサンショウである。
 山椒の椒(ハジカミ)は辛いものを表わし、山の辛い実を意味する。
 学名はZanthoxylum piperitumで、属名はギリシァ語xanthos(黄色)+zylon(木材)で、心材の色が黄色であることによる。種小名は胡椒のようであることを意味している。
 幹は折れにくいのですりこ木に使われ、サンショウには健胃、駆虫、下痢止め、発汗などの作用がある。
 その香りは、テルペン系のフェランドレン、オイゲノール、シトロネラール、辛味はサンショオオールによる。
 今日は佃煮にして新芽の香りと辛味を楽しもう。(4/9)

ウワミズザクラ

 ソメイヨシノは早くも今年は葉桜になった。ライラックやハナミズキが咲き出し、林の様相も新芽の彩りに生気を見せている。
 林の縁にウワミズザクラが若葉の中に白い花穂をぎっしりつけて人目を引く。
 ウワミズザクラは上溝桜と書き、バラ科サクラ属の落葉高木である。
 名前は、昔、枝の上面に溝を彫り、亀甲占いに使ったことによる。
 葉はサクラであるが花は花序枝に総状花序をつける、一つ一つの花はサクラであるが直径5mmほどで、おしべが目立ち真っ白なブラシのようである。
 花序枝に葉がつかないイヌザクラに似るが、ウワミズザクラは花序枝に葉がつく。
 赤から黒紫色に熟した実は甘い。
 イヌザクラは幹や枝に傷をつけると臭気があることからクソザクラ、ヘヒリザクラなどと呼ばれるが、ウワミズザクラも切ると臭気がある。
 北海道から九州に分布している。(4/10) 

プルーン

 中学3年の孫が、小学校卒業の時、記念にナナカマドとプルーンの苗を学校で申し込んで購入し植栽した。
 プルーンの苗ということであるが、プルーンはセイヨウスモモの実でである。
 したがって、セイヨウスモモを植栽したというのが本当かもしれない。
 3mにも伸びて枝を張り、今年初めて待望の花をつけた。
 スモモ(李)plumは酸味が強い果実を食用にするために中国、朝鮮、日本で古くから栽培されているバラ科サクラ属の落葉小高木である。
 スモモは約12種が温帯で果実と花の観賞を目的として栽培され、日本へは奈良時代以前に渡来したとされている。
 セイヨウスモモは古代から栽培されている重要な種で、カスピ海沿岸近くが原産地とされている。
 北アメリカにもたらしたのはピルグリム・ファーザーズたちといわれ、現在では主にアメリカ西部で栽培されている。
 最も普通に見られるセイヨウスモモは果実が青紫色のもので、乾燥スモモのプルーンは糖分と固形分が最も多い品種から作られている。
 プルーンは鉄分、カリウム、繊維質が多く、人気のある健康食品である。
 今年は実が止まることやら止まらないことやら、何とか結ばせて喜ばしたいものである。(4/12) 

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