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   飛騨高山   シシリンキウム   センテッドローズ   シュロ   ジエビネ   ムラサキツユクサ
 
どびんわり   ユキノシタ   チャエダシャク   マリモと阿寒湖   富良野   滝上公園
 
上湧別   旭山動物園   知床岬   知床五湖   馬鈴薯   ブラッシノキ   ベニシジミ
 
コウガイビル   ハナショウブ   クチナシ   ヘメロカリス   白神山地   恐山


飛騨高山

 「飛騨高山」は飛騨路をたずねて根本岩男氏が撮影した、「県農林漁民美術展入選作」の半切写真である。撮影は6月末であるが五箇山の風景が見事に写っている。
 白川郷は岐阜県北西部、大野部荘川、白川、清見の3村にわたる地域で、庄川上流部にあたり、大正末年頃までは交通不便な孤立した山村で、自給農業と養蚕を主業とし、耕地の細分化を防ぐために生まれた大家族制度で知られた。バスの開通、電源開発の進行とともに観光地に変わりつつある。
 合掌造りの大民家が残り、御母衣(おぼろ)ダムなど大ダムがある。
 茅葺の大屋根は荒縄で幾重にもしっかりと小屋組みとともに結び付けられ、冬の豪雪の重さにも耐え、白く見える障子は地元産の和紙が貼られて障子1枚で冬の厳しい寒さにも対応しているという。
 先人の知恵には頭が下がる。
 1995年五箇山の合掌造り集落が合掌造りとともに世界文化遺産に登録されている。
 世界文化遺産の合掌造りの素晴らしさとともに、根本氏の写真の見事さに魅せられる.。(4/27) 

シシリンキウム

 シシリンキウムはアヤメ科シシリンキウム(ニワゼキショウ)属の一年草または多年草である。
 同じ仲間のニワゼキショウは先に「つつじ」のページで紹介しているので参照されたい。
 写真は北アメリカ原産の同じ仲間のニワゼキショウであるが園芸種のシシリンキウム イダホエンセである。
 群生する直立性の常緑多年草で、夏から初秋にかけてアヤメに似た径25mmほどの青ー紫色の花を長期間にわたってつける。
 自家種子は容易にできる。
 シシリンキウムはイギリス南西部のデボン州の青い空を連想し名前がつけられ、用途としてロックガーデンやガーデニングに適した植物である。
 日光を好み、水はけの良い土を好む、耐寒性は5℃までという。
 我が家の庭のニワゼキショウは今年はまだ咲かない。帰化植物で耐寒性多年草であるが、昨年の寒さが影響しているようである。(4/29)

 

 

センテッドローズ

 GWも良い天候に恵まれて過ぎた。しかし、今週は天気が悪い。それでも季節の花は満開である。
 ナンジャモンジャ、キングサリ、アカバナウツギ、ハマナス、ボタン、ハナミズキ、ツツジ、モッコウバラ、、カラタネオガタマ、オオデマリ、コデマリ、アカバナサンザシ、ユウゲショウ、ジャーマンアイリス、ニワゼキショウ、ミヤコワスレ、ベルフラワー、ムラサキツユクサなど賑やかである。
 そのなかにハーブゼラニュームのセンテッドローズの花も咲き出している。
 フウロソウ科テンジクアオイ属の常緑低木である。
 葉に強い香りがあり、化粧品や食品用の香料として利用されるハーブ。ニオイゼラニウムとも呼ばれ、種類によってさまざまな香りをもつ。ローズゼラニュームは、センテッドゼラニュームの代表的な存在で、ローズに似た芳香があり、代用品として使われるほど。
 センテットローズは蚊香龍(カコウロン)とも呼ばれ、生きた芳香剤としてペットやトイレの匂い消しのほか、ポプリ、ハーブ枕、浴剤などにも利用できる。
 花の観賞もよい。美しい紫系の可愛い写真のような花が楽しめます。
 香辛野菜でもある。ハーブティー、ジュース、ジャム、果物料理に香りつけ等が出きる。
 蚊の忌避剤でもある。部屋の窓辺に一鉢置いて、手で1振り2振りすると蚊が寄りにくくなる。
 ミントの香り、ローズの香り、レモンの香り、フルーツやナッツの香り、刺激的な香り等よく似ていながら多くの種類があって面白いハーブである。(5/9)

シュロ

 シュロ(棕櫚)は中国原産で、この辺でも良くみられるヤシ科の常緑植物である。
 耐寒性が強く東北地方まで屋外で栽培できる。
 この辺のシュロは、戦前は年寄りがシュロ縄をなって小遣いを取るために栽培されていたもので和棕櫚である。
 幹は円柱形で、幹の頂上から天に向け葉を大きく広げる。葉の基部や幹の上部は、黒褐色の網状繊維で厚く覆われる。この繊維は、縄やタワシ、敷物など細工物に用いられる。この時期、葉の間から写真のような肉質の黄緑色の花穂を出す。 雌雄異株。葉は掌状に裂けて、かたく、和棕櫚では葉先が折れ曲がるが、唐棕櫚では葉柄が短く、葉先が折れ曲がらない。
 写真は唐棕櫚であるが、同じ中国原産であり、シュロより観賞価値が高く庭木としてよく植栽されている。
 種から繁殖できるが、和棕櫚が近くにあると交配してしまって唐棕櫚の苗を作ることは難しい。
 思えば、故人となられた友人広瀬洋一氏が、下妻小学校の玄関前の植え込みの唐棕櫚の実のひと房を蒔いたものを頂いて育てた、忘れられない我が家の棕櫚並木である。(5/13)
 

ジエビネ

 モチノキ、モクレン、ツツジの植え込みの半日陰にひっそりとジエビネが花を咲かせている。
 この場所が生育に適したのか大きく繁殖して群落を作っている。
 ほぼ日本全土の山地に生えるラン科の多年草であるが、現在ではこの辺では見られない。
 葉は越冬性で2-3枚が数珠状に連なった偽球茎につき、長楕円形で長さ25cm内外、花は春、葉間からでる40cm内外の花茎の上部に十数個つく。エビネの仲間は春咲き種と夏咲き種があり、春咲きエビネには、ジエビネのほかに、キエビネ、キリシマエビネ、ニオイエビネがある。
 ジエビネは花色は紫褐色で標準色だが、花びらの形が整って、唇弁が紅紫色を帯びている。
 数珠状の偽球茎をエビに見立ててエビネ(海老根)の名がある。
 山野草家に人気のある蘭である。(5/14)

ムラサキツユクサ

 5月に入ってから連休期間を除いて雨や曇りの梅雨のような天気が続いている。5月からの梅雨入りは珍しいという。
 お蔭様で樹木の新葉は良く繁り、雑草も見事に伸びだし、わずかの晴れ間を見ては樹木の手入れや畑仕事に追われている。
 「ごんべえや、ごんべえ、農の5月に昼寝して、秋の取り入れ、どうすべえ。」は農村に育った我々にとって、年寄りから良く聞かされた言葉であるが、その時々の仕事をきちんとして置かなければ収穫は望めないことは、百性に限ったことではないが、天候や季節を相手に作物と取り組む農家にとっては季節をはずすことは収穫を左右する重大な問題である。
 おかげで天候を読んで、早め早めに菜園や庭木の手入れをする習慣が身についた様で゜ある。
 ところで、オオムラサキツユクサが小雨に濡れながら鮮やかな紫色の花をつけている。
 白みを帯びた細長い緑の葉の中に咲く紫の花は、鬱陶しい梅雨空とは打って変わって見る人をすがすがしい気分にさせてくれる。
 ムラサキツユクサはツユクサ科の耐寒性多年草である。観葉植物のトラデスカンチャの仲間でもある。
 しばらくゆっくり楽しもう。(5/17)
  

どびんわり

 左の写真中央の枯れ枝のような物は、実は枯れ枝ではなく「どびんわり」と呼ばれる虫で、シャクガの幼虫シャクトリムシである。
 右の写真が枝から離した虫である。
 シャクガは鱗翅目シャクガ科の総称で、極めて種類が多く、世界に1万種以上、日本に約800種が知られている。
 体は一見チョウに似て細長く、翅は幅が広い。幼虫は一般に細長く、2対の腹脚で尺を取るような歩き方をするのでシャクトリムシ(尺取虫)の名がある。
 シャクトリムシは腹脚で枝に静止すると枯れ枝に似ている種類が少なくなく、農夫が木の枝と誤って土瓶(どびん)を掛けて落とすと言うことから土瓶割りの俗称もある。
 シャクトリムシにとっては外的から身を守る擬態であるが誠に見事なものであり感心させられる。(5/19)  

ユキノシタ

 台風1号が中国大陸を襲い日本海に北上して温帯低気圧になった。
  おかげで西日本や東海に大雨をもたらしたが、今日は予報以上に早く天気も回復し夏日が戻って来た。湿った南風と夏の日差しで蒸し暑い日となる。
 ピンクの長く伸びた花茎の先に咲くユキノシタの白い変わった花が目立つ。
 ユキノシタはユキノシタ科の多年草で、本州から九州の湿った所に生え、庭にも良く植えられる。
 全草に長い白毛があり、紅紫色の細い匍匐枝をだしてふえる。根出葉は腎臓形で上面に白い班がある。
 5-7月、高さ20-40cmの花茎を出し多数の花を横向きに開く。花は左右相称で花弁は5枚、上の3枚は小形、下の2枚は大きく、長さ1-2cm。
 葉は厚くてんぷら等食用にもする。葉をあぶって柔らかにしたものを火傷、腫れもの、しもやけの薬にし、また生葉のしぼり汁を中耳炎や扁桃腺炎に塗ったり、また、小児のひきつけに用いるなど、子供の頃は良く使っていたなじみの深い薬草である。
 観葉植物としての価値も高い植物である。(5/20) 

チャエダシャク

 シャクトリムシについては先に「どびんわり」の名で紹介した。
 今朝は、同じ仲間のチャエダシャクの成虫が住宅の壁面に居たので記してみる。
 この頃、全国的に日照不足で野菜のできが悪く値上がり傾向だという。メロン農家でもミツバチが飛ばず受粉がうまく行かないという。全体的に平年の日照時間の60%台のようである。
 それでも、クロアゲハ、アゲハ、ジャコウアゲハ、モンシロチョウ、キチョウ、シジミチョウ、アブなどの姿は目につくようになっている。
 チャエダシャクはシャクガ科の蛾で、前翅長21ー27mm。触覚は羽毛状、雌は糸状。胸部や肢は軟毛におおわれている。
 前翅外横線は後半で中横線に接近する。食草はチャ、ミカン、サクラなどで、本州、四国九州に分布する。
 木の幹に止まっては幹と見分けのつかない見事な模様である。(5/24) 

マリモと阿寒湖

 雨の北海道で阿寒湖を訪れた。
 特別天然記念物のマリモの生育湖として知られる阿寒湖は、周囲約26km。一番深いところが45mのやや菱形の湖である。湖の中には4つの島がある火山堰止湖で、面積13.0ku、湖面標高420mの富栄養湖である。
 ヒメマスの原産地としても知られ、阿寒国立公園に属している。
 雨の湖もまた良いものである。
 右の写真は養殖マリモであるが、
 マリモは緑藻類シオグサ科の淡水藻である。世界の寒冷地の湖に広く分布するが、日本ではここだけである。大きなものは径25cmに達する。体は放射状に配列された糸状細胞からなり、ボール状のものが一般に知られているが、湖底の石に生育ものは芝生状となる。現地では湖底の1ー2mの深さの所にあり、日光にあたると光合成の結果、細胞間に排出した酸素がたまるため水面近くに浮上することがあるという。
 自然のマリモが見られる観察センターは4島の一つ、生息地に近いチュウルイ島内にあるが見られず残念であった。(5/29) 

富良野

 北海道はラベンダーの里として有名な富良野の地を訪れた。
 ラベンダーには季節が早く、ファーム富田でも温室内でのみ開花していた。屋外で花をつけているのは、チューリッブ、ムスカリ、ヒナゲシのみで、ラベンダーは新芽が伸び出したところである。
 7月中旬から花が咲き始め、大地一面紫のジュータンを敷き詰めたような幻想的な雰囲気に包み込むラベンダへも、富田氏が1958年フランスからリンゴ箱一つのラベンダーの苗を持ち帰り、ジャガイモを作る奥さんからも、花つくりで、どうやって食べていくのと言われながらの栽培を始ったのが始りという。
 1970年には富良野地方でのラベンダーの栽培面積が最大230haになり、国鉄のカレンダーでも全国に紹介され観光地化したという。
 ヨーロッパの広大な丘陵を思わせる富良野の地にまだ緑の作物や紫の絨毯はないが観光バスは次々と入り、観光客でにぎわっていた。(5/30)

滝上公園

 「芝ざくらまつり」の会場を見学した。
 所は北海道紋別郡滝上町の滝上公園である。小高い山の斜面一杯にシバザクラが植えられ、この時期ちょうど満開で町の観光協会によって祭りが盛大に開催されていた。
 この公園のシバザクラは町おこしの一つで、お年寄りの手によって、ミカン箱一個のシバザクラの苗から植え広げたものであるという。
 祭りの期間は5月1日から6月11日で色々な行事が組まれ、入場料は大人400円、小人200円で、滝上町、滝上商工会、HTBが後援している。
 広大な斜面はピンクのシバザクラの花で覆われ、甘い芳香に満ち満ちていた。
 駐車場は観光バスや自家用車で埋まり、観光客が溢れていた。
 藻琴山温泉芝桜公園にも寄ってみたが、こちらは白や赤色が多く立体的に図案化されて植栽され、大規模であった。
 それぞれの町で知恵をしぼってみんなの手で町おこしに取り組んでいる姿を見ることができた.。(5/31)
 

上湧別

 上湧別のチューリップ公園を訪れた。
 所は北海道紋別郡上湧別町で網走の近くである。
 「チューリップフェア」が開催されていた。
 7haの広大な花畑に120品種のチューリップが、250万本植えられ、色とりどりの花が鮮やかに咲き誇っている様は、見渡す限り花花はなで見事というほかはない。
 上湧別では、昭和30年代から輸出用作物としてチュウリップ球根が栽培されていたが、昭和40年代に入るとオランダの球根が世界市場で値下げされ輸出することができなくなり、チューリップの栽培は年々減退したという。
 しかし、町花「チューリップ」に対する町民の愛着は深く、チュウリップを後世に残そうと当時老人農園だった現在のチューリップ公園の場所に、昭和57年からお年寄り達がチューリップを植え始めたという。
 年を追うごとにチューリップ畑がひろがり、春には国道を通過する人々の目を集めるようになったことから、昭和63年に町立の「チューリップ公園」として指定し年々公園の拡張と整備に努めて現在に至った。
 オホーツクに遅い春が訪れる5月上旬から6月上旬まで、公園ではチューリップフェアが開催され、花の販売や球根の予約販売など多彩なも催しも行われ多くの観光客を集め、町おこしの老人パワーが、今、大きな経済効果を挙げているという。(6/1)
  

 

旭山動物園

 エゾヤマザクラが満開の中、動物のリアルな生態が見られる「行動展示」と言う見せ方の工夫で多くの来園者を集め、テーマパークなどに押されがちだった動物園の新たな可能性を見せている北海道は旭川市、旭山動物園を見てきた。
 一つの町の動物園が廃園の危機にさらされ、東京上野動物園の指導のもと「行動展示」という新しい形の動物園を作り上げたという。
 どんな動物でも美しい姿、素晴らしい能力をもっている。そして、動物は、みんな、いつでも、いつまでも元気です。
 動物たちの魅力のとりこになれる。
 そんな北の動物園だと自負している。
 写真はオランウータン館、ピーナッツ1個のために上手に綱渡りをする。
 ガラスのトンネルの上をペンギンが泳ぎ、大きな硝子1枚を隔てて大きな豹が昼寝をしている。
 チンパンジーは、感情をストレートに表現する、まさに。ボデーランゲージ−である。それが結構分かりやすく、表情も豊かなので、見ていても飽きることがない。個性もはっきりしていて、顔もみんな違うという。そのチンパンジーの森がこの夏オープンの予定で工事が進んでいた。
 まだまだ大きく整備が進んでいる新しい形の動物園で、なにごと、常に見直しと発想の転換や改善がなされねばならないことを痛感させられた。(5/2)

知床岬

 世界遺産知床の岬には道路はなく入る事はできない。
 知床国立公園は日本最後の秘境といわれ、大自然の脈動が訪れる者の胸を打つ、200mも切り立った海食崖、回転木馬のように現れる奇妙な形の海食洞、そしてオーツク海にそそぎ込む滝の数々。
 ヒグマ、エゾシカ、キタキツネ、オジロワシ、オオワシ、シマフクロウなどの鳥獣類 が独自の生態系をきずき、海側に目を向けると、近海にアザラシ、イルカが生息し、奇岩群のところどころにウミウやウミネコなどのコロニーが見える。
 この雄大な風景を、冬季は流氷観光砕氷船の「おーろら号」が夏期は知床観光船となって運行している。ウトロ港から乗船してオーツクの海から知床岬を見学した。
 写真右はクンネポール洞と飛んでいるウミネコ、左はカムイワッカの滝で、いずれも船上より撮影したものである。
 切り立つ断崖とつづら折に続く奇岩群が織り成す、海上の道は原始の秘境そのものであった。(5/3)

 

知床五湖

 知床半島は北海道の東北端に位置している65kmの半島で、アイヌ語で「大地の尽きるところ」と言う意味という。周辺には自然が手付かずのまま残されており、北海道最後の秘境とも言われている。
 原始林に囲まれた神秘的な5つの湖「知床五湖」は、ウトロ港から14.3kmバスで入った所にある。途中原始林の中を流れる谷川には鮭が群れをなして上るという、道路脇の崖にはエゾシカの群れを見ることができた。
 知床五湖は羅臼岳山麓の溶岩台地上に点在する火山堰止湖である。
 遊歩道や木道を伝って湖と原生林を探勝する。木々の芽生えの中にミズバショウの花が見られ、エゾシカが深い積雪の上で樹皮を食べたと思われる高いところまで樹肌をむき出しにされて枯れた樹木、ヒグマは出なかったが立ち木に残した大きな鋭い爪あとに身の毛がよだつ。
 原始そのままの自然の姿を身近に観察することができた感動の一時であった。(6/4)

 

馬鈴薯

 馬鈴薯という言葉では今の子供には通じない。ジャガイモであり、ポテトである。
 8日は関東も梅雨入り宣言、10日は早速梅雨の晴れ間、今日は小雨降る朝からの梅雨空、それでもジャガイモの花は咲いている。
 ジャガイモの生産地北海道ではジャガイモ畑はまだ目立たない、目立つのはタマネギとビート畑だけであった。
 この辺では収穫も間近である。
 昨年から又、男爵薯を作付している。
 今年は大学生になった孫娘とジャガイモを植え付けた。
 ジャガイモの種類は花の色でもわかる。男爵は紫色の花であり、メークィーンはピンクであるという。
 男爵薯は明治四十年に北アメリカから輸入されたもので、美味しかったので持ち込んだある男爵の名にちなんで男爵と呼ばれて現在の名になったという。
 北海道でつくられた線虫抵抗性品種のビタミンCの含有量が多いキタアカリもつくってみたが、やはり男爵が我が家の好みには合うようである。
 収穫したジャガイモは貯蔵中に芽が出てしまうが、リンゴを一緒に入れておくと発芽しにくいとのこと、今年はちょっと実験してみようと思っている。(6/11)

ブラッシノキ

 昨夜はサッカーのワールドカップ日本初戦がドイツ・カイザースラウテルンのフリッツ・ワルター競技場でオーストラリアと対戦し1対3で逆転負けし、初戦を飾ることができず残念であった。
 終盤のオーストラリアの攻撃と粘りはテレビで見ていても強烈だった。
 ところで、梅雨空の中、ブラッシノキの真っ赤な花がオーストラリアの勝利を祝うがごとく今朝は咲いている。
 学名はカリステモン・スペシオサスで、オーストラリア原産の常緑低木である。
 花が瓶を洗うブラシに似た穂状に集まって咲くことからこの名がある。
 温室のなかで冬を越しているが、屋外に出してからの開花は今年は初めてであり、これからずっと咲き続け、長く楽しめてありがたい。
 雨に似合う花、アジサイも咲き出した。(6/13)

 

ベニシジミ

 梅雨の晴れ間ベニシジミが飛来した。
 ベニシジミは鱗翅目シジミチョウ科の昆虫である。
 ユーラシア大陸と北アメリカ大陸の中・北部に広く分布する。亜種は北極圏内にも及び、チョウ類中世界最北に分布する。
 地面すれすれの所を、忙しそうに飛んでいく紅い小さなチョウで、長い間飛んでいることはなく、すぐに止る。
 空地や土手、畦道など、食草のギシギシやスイバの生えている草むらのあるところでたいてい見られる。
 夏型は黒色の鱗粉が発達し、黒ずんだ色合いである。
 成虫はタンポポ、ヒメジョオンなどの花で吸蜜する。
 幼虫で越冬、成虫は早春ー晩秋に数回発生する。(6/15)

コウガイビル

 トキワネム、ビヨウヤナギ、キンシバイ、ザクロ、ポーチラカ、サルビア、ガウラ、ブラシッノキ、ブーゲンビレア、ユーホルビアの花が幻想的なピンク、目の覚めるような黄色、燃えるような真紅とそれぞれに咲き誇っている。
 玄関先の坂のコンクリートの壁面で、写真のような2匹の変な動物を見つけた。
 コウガイビルであるが、体の幅は2mm程度で、体長はなんと1匹は45cm、もう一つは35cmもあって初めての対面である。
 「コウガイビル」については先に「晩秋」のページで紹介しているので参照されたい。
 コウガイビルは渦虫網コウガイビル科に属する扁形動物である。
 頭が半円形で、首が急に細くなっている様子が、昔の髪にさした笄(こうがい)に似ていることからの名前である。
 先に紹介したのはクロイロコウガイビルであるが、こちらは黄土色で、最近東京都内ではミスジコウガイビルに似ている、体長が80cmもある種類が時々出現しているというが、その種かと思われる。
 雌雄同体、森林などの石の下や湿気の多い場所にすみ、梅雨の頃に路や庭、台所などにも現れる。
 特に害を与えるものはない。(6/19)

 

ハナショウブ

 沖縄は梅雨明け、本州は梅雨前線の中に入ってしまった。
 潮来のアヤメ祭りも始まり、ハナショウブの季節となった。
 ハナショウブはアヤメ科の多年草でジャパニーズアイリスとも言われ、日本の代表的な初夏の園芸植物である。
 日本各地の山地草原に自生し、6ー7月に赤紫色の花を開くノハナショウブを栽培改良したもので、江戸時代中期から園芸化が始ったという。
 アヤメ、カキツバタとは剣状葉の中脈が著しく隆起している点で異なる。
 庭園用の江戸系、鉢植え用の花弁の幅が広く豪華な肥後系、花弁が優美に垂れ下がる伊勢系などの品種がある。
 花色は紫や藤、紅藤、白色など多様で、半八重、八重咲きもある。
 近年キショウブとの交配により黄色品種もつくられている。
 ひどく乾燥させなければ、庭や畑でも栽培できる花である。(6/21)

 

クチナシ

 クチナシの白い花が咲いたよ。
 芳香を放ち光沢のある濃緑の厚手の若葉の中に開く真っ白な6弁の大きな花は、葉の色と対照的に浮き立って何とも見事である。
 八重咲きの大輪、中輪、小輪、そして細葉、丸葉の種類も植えているが、まだこちらは蕾で開花は少し先のようである。
 クチナシはアカネ科の常緑低木で、静岡県以西に産する。
 葉は対生で濃緑色の楕円形、側脈が目立つ。
 6ー7月に芳香のある6ー7cmの白色の花をつける。
 花冠は下部が筒形で、上部は大きく6裂し、落花前に黄変する。
 

 果実は紅黄色で、食品染料として使われる。
 オオスカシバの幼虫に食害されることがあるので注意が必要な木である。(6/22) 

 

ヘメロカリス

 今年も半分が終わり、早いものである。
 梅雨の中休み、あちこちでヘメロカリスの花が見ごろのようである。
 ヘメロカリスの花は一日花でデイリリーの名もある。
 ヘメロカリスは属名で日本にも分布しているユリ科の多年草のカンゾウ(萱草)である。ヤブカンゾウ、ノカンゾウ、ハマカンゾウ、が日本には野生し、同属のニッコウキスゲやユウスゲも日本の山野に自生している。
 写真は我が家で咲いているヘメロカリスである。
 ヘメロカリスの名で呼ばれるのは、日本や中国に自生するキスゲやカンゾウ類が、欧米で改良された園芸種で、現在も育種が盛んで多彩な花が見られる。
 性質は強く、一度植えると半野生状態でも毎年花をつけてくれる。
 花色はピンク、紫紅、赤褐色、黄、オレンジなどがあり、花径は7ー15cm程度である。(6/30)
 

白神山地

 2日、梅雨空のなか白神山地を訪れた。
 白神山地は青森・秋田県境の西部に広がる山地で日本最大のブナの原生林に覆われている地帯で、1993年世界自然遺産に登録(世界遺産条約)、登録地区の約6割を占める地区(約1万ha)は立ち入り禁止となっている。
 写真は十二湖と言われている、白神山地西麗の深いブナ森に点在する、魅惑の湖沼群である、青池・湧壺ノ池・鶏頭の池・なとが「大崩」から一望できる十二湖の一つの遊歩道から撮影した物で、新緑のブナ森の大気を満喫することができた。
 ブナの幹に耳を当てると水を吸え上げる音が聞こえると言う。また、ブナの木に降った雨は枝の元に集まると言う、言われてみればブナの木の樹形は枝先がみな上方に開いているようである。
 夏の緑、そして秋には黄色に葉が色づいて黄金の海となり、冬枯れのブナ林、雪に埋もれた厳しい冬のブナの森と自然はめぐる。
 自然はいかにも雄大で、素晴らしい。(7/6)
 
 

恐山

 4日、青森県下北半島むつ市恐山(おそれざん)を参拝した。
 恐山は862年、天台宗・慈覚大師により開山。高野山・比叡山と並ぶ日本三大霊場の一つである。
 蓮華八葉と呼ばれる八つの外輪山、釜臥山・大尽山・小尽山・北国山・屏風山・剣の山・地蔵山・鶏頭山に囲まれた、宇曾利山湖を持つ信仰の山である。
 荒涼とした大地に立ちこめる硫黄の臭気、火山性の独特な地形の中、無数に並ぶ卒塔婆や石積み、風を受け音もなく回り続ける色鮮やかな風車。
 もともとは宇曾利山と呼ばれていたものが、地獄とも極楽とも思える風景から、恐山と呼ばれるようになり、賽の河原・三途の川などの地名も霊山内にある。
 夏の大祭・秋詣りには、イタコにより、死者の魂をこの世に呼び戻し、会話をする「口寄せ」ができ、イタコ小屋の前に、全国から訪れた多くの参拝者の、長い列ができると言う。
 私達が訪れたのはちょうど昼食時だったので、イタコは昼食に行ったようで一人も見ることができなかった。

   恐山 心と見ゆる湖を 囲める峰も 蓮華なりけり       桂月

                                         (7/7)

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