1999/12/04
軽自動車から大型車までフートブレーキには制動倍力装置としてエンジンの負圧を利用
したブレーキブースターが装着されています。その構造は比較的簡単にできており、滅多に
故障するものでは有りませんがそこは機械です、使用状態によりまた製造時のミスによっても
不具合が発生します。今回はダイハツハイゼットのブレーキきき不良を見てみます。

この車はH8年、走行12000キロ、ブレーキの利きが悪く、踏んだときのペダルがとても
固くて重いとの症状でした。

ドアを開けるとそこは泥だらけで田圃を走り回った後そのまま放置しておいたようです。
受け入れ点検でブースターが効いてないのが確認されました。簡単なブースターの
点検方法はエンジン停止の状態でブレーキペダルを5〜6回踏んだ後、ペダルを踏んだまま
でエンジンを始動します。ペダルが更に入っていけば正常です。入った分がエンジンの負圧
による補助なのです。(機械式はすこし違います)

エンジンをかけてもペダルが入っていかないのでブースターかバキュームホースの不良
と判断します。さらにブースターに繋がるバキュームホース(矢印)を外すと十分な負圧が
あるのでブースターを外して点検します。

キャブオーバーなのでダッシュボードをそっくり外します。

真ん中の黒く丸いのがブレーキブースターです。(これはブレーキマスターを外した状態)
これを取るのにさらにまわりを外していきます。

ようやく外れたブースターですが、外観からは良否が判断できないので分解してみます。

これが分解したブースターの構成部品です。そして不良となる所は。

このエアーバルブのさび付きが原因でした。ブースターは中が二部屋になっておりエンジン
がかかっているときは共に真空に近い状態に保持されてます。そしてペダルを踏むとこの
バルブから片方の部屋に大気が導入されもう片方の真空の部屋は押しつけられる、この
力を利用してブレーキの踏力を増すのです。

製品不良なのか取り扱い不良なのか、判断しかねますが販売店よりクレーム処理で
新しいブースターをもらいユーザー負担無しで交換、納車で落着。