ドコモバの紹介
ドコモバの紹介


ドコモバとは

 ドコモバとは、NTT移動通信網株式会社 [現株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ](以後、ドコモ)が販売していた「Mobile Gear for DoCoMo」という 携帯パソコン(写真)のことである。ただし、既に生産完了となってしまったため、入手は流通在庫、オークション、中古販売等のみとなっている。


[図1] ドコモバの画面イメージ(後ろの登録ソフトは後から導入したものです。)



ドコモバの搭載機能一覧

以下に搭載されている機能を記述する。

 機能一覧

  また、オプション製品(ソフト)を購入することにより以下の機能が可能となる。


ドコモバの特徴

 特 徴

 ドコモバは外出先で大量の文書の打ち込みが必要な人で、「リブレットではキーボードが小さくて打ちにくいし、 かと言って、ノート・パソコンは重いから持ち運ぶのはちょっと気が引ける。最近発売されたWindows CE 2.0機でも キーボードサイズ的には良いのだけど、如何せん値段が高い(ドコモバの約10倍)」と言う人には最適なマシンだろう。



ドコモバはOEM製品

 ドコモバはNEC社のモバイル・ギアのOEM製品でドコモ・カタログでは MC−MK22モデルがベースであると謳っている。しかしながら、機能的には旧モデルの MC−MK12と同等で、これに10円メールの機能を追加し、モデムの代わりに 携帯電話用ポート&ケーブルを搭載したというのが実際のところである。 以下にMC−MK22との違いを記述する。

 NEC純正モバ(MC−MK22)との違い

  ソフトウェアの違い   ハードウェアの違い   その他

最後に (ドコモバとNEC純正モバ(MC-MK22)、どちらが買いか?)

 ドコモバはACアダプタ、専用充電池、専用ケースが付属して、実売価格 9,800円(税別、98/07/07現在の最安値:ドコモバ掲示板 過去ログ参照)と非常にお買い得な機種となっている。 また、一般電話、グレ電(ISDN公衆電話)を利用して通信を行う場合には、別途モデムカードを購入する必要があるが、 NEC純正モバ(MC−MKシリーズ)は消費電力を考慮した結果、通信速度14,400bpsという今となっては低速なモデムを 内蔵しているのに対し、より高速な28.8Kbps,33.6Kbps,56Kbpsというモデムを選択できるというメリットがある。 ただし、高速モデムカードは大量の電力を消費するため、ACアダプター使用時であれば問題はないが、バッテリー使用時には注意が 必要である。 その他、ドコモバはカード・スロットが一つのため、モデムカードを利用した一般電話やグレ電からの通信を行う場合には、 同じカードスロットを使用するメモリーカード(別売)は利用できず、2MBの本体メモリーに通信関連プログラムを全て導入し 通信を行うことになる。 この場合、本体メモリーの空きサイズ(最大2MB)を越えるファイルのダウンロード、メールの送受信等はできない。 因みに携帯電話で通信を行う場合には、カードスロットが空くため、メモリーカードが利用できる*4。 逆に、純正モバ(MC−MKシリーズ)はモデム機能内蔵のため、一般電話、グレ電から通信を行う場合には、 メモリーカードを利用することができるが*4、セルラーカードを利用した携帯電話から 通信を行う場合には、メモリーカードを利用することができない。
 よって、これらのメリット、デメリット、自分の使用用途(主に利用するのは携帯電話か、一般電話&グレ電か)を考慮した上で、 どちらのモバを購入するか検討する必要がある。 因みにNEC純正MC−MK22はACアダプタ&充電池 別売り*5、 14,400bpsモデム内蔵で実売価格39,800円(98/01/18現在)である。



参考

 '97年11月25日に新たに出荷された純正モバの新型「MC−MK32」の機能拡張された点を以下に記述する。

 NEC純正 新型モバ(MC−MK32)の優位点

  ソフトウェアの違い   ハードウェアの違い   その他
*1: 10円メールとはドコモとマスターネット社が共同で開発した 電子メールの仕組みで、ドコモのデジタル携帯電話を利用して、2Kバイトまでの データ(漢字で約1000文字程度)ならば10円で送受信できるというもの。 なお、2Kバイトを越えるようなメールを送受信する場合は「全文受信」「全文送信」と いう機能を使用する。この場合は10円を越える料金が課金される。
*2: 結局、MC−MK12と同じスペックなのである。 ただし、NEC社のホームページから、インターネット・テキスト・ブラウザと、 画像ビューアではないが画像表示機能付きのコピーツールがダウンロード可能である。
*3: NIFTYでは、緑色だとか、草色だとか言われ、「緑モバ」、 「くさモバ」と呼ばれている。
*4: メモリーカードによって、通信中に一切利用できないものもある。詳細は当ページ内の「利用可能なメモリーカード」を参照のこと。
*5: アルカリ乾電池のみで使用する場合はどちらも必要なし。 因みに電池の持ち時間は、アルカリ乾電池:約30時間、専用充電池:約16時間(共に非通信時) ただし、当然のことながら充電池は再利用可能であり、ランニングコスト的には割安になる。
*6: メール連携(体験版)、メール・ゲートウェイ(体験版)以外の添付ソフトウェアはNEC社のホームページからダウンロード可能。

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