S-001B「ヘッドレイ・コウ」
西軍で実用化された最初の軽機兵。
設計開発を東軍側公爵により行われる。26式軽機兵を参考に独自に開発されたが、公爵領の東軍からの離反、西軍への合流により西軍側にもたらされ通商都市連合の手で量産化される。高い性能バランスを持ち全体的に26式軽機兵を凌駕する。特徴的な兵装としては外装の交換が容易な構造となっており前線で装甲を交換する事により、長期的な視野での稼働率の向上を目指している。





S-003A-C「リル・フェラーズ」
低コスト量産を主眼に製作された軽機兵。
中小の東軍諸侯向けに開発された軽機兵だがS-001と同様の経緯で西軍側にもたらされ、多少の仕様変更は行われたが基本フレームの構造はほぼそのままにコピーされて主に西軍側で使用された。西軍側で使用されるにあたってS-001の装甲換装システムが限定的に採用されている。コストや整備性で負担になるマニュピレーターは採用されず、装備は腕部ごとの換装となる。写真の機体では右腕ドリル、左腕打撃機構付きシールドと偏った装備となっているが、これは格闘戦を得意とした傭兵が使用した物と言われている。





S-012B-C「ウリシュク」
単機で高い火力を持つ軽機兵。
西軍側で開発された傑作機と言われるS-012のカスタムタイプ。胴体の前後幅を延長し軽機兵としては十分すぎる出力を誇ったS-012の積載量を生かし重機関砲を装備している。毎分500発の発射速度を持つ機関砲はベルト給弾式のドラムマガジンを背部に装備する。主に支援火器として使用される事が多かったが、このカスタムタイプではバヨネットを装備し隠れた状態から敵を急襲、腹部に刺突しそのまま0距離から射撃する事によって中機兵を破壊するといった活躍を見せている。





S-006「ベダカン・ドゥン」
開発力のつける為に独自開発された西軍軽機兵。
S-001やS-003の量産化により実働レベルの軽機兵を手にした西軍が独自技術の開発を目的として製作、量産を行った。右腕に平均的なマニュピレーター、左腕大型ブレードを装備し凡庸性と専用装備による整備性を両立させようとしたが結果的に中途半端な機体となってしまう。また駆動部分の製作に当たっても政治的発言力を背景にした機兵開発の技術に未熟な工房が製作に参加するなどの経緯があり性能、安定性に問題が出てしまった。





S-013A「スプリガン」
格闘戦に特化した軽機兵。
20年戦争中盤からそれまでの中機兵の一騎打ちや突撃戦法から軽機兵による集団戦法がその比重を増やしてきた為、軽機兵同士の衝突の際に先陣を切って突入する軽機兵が必要になった。そこで従来のフレーム構造から格闘戦に特化した改良を加え、装甲を強化した軽機兵が登場した。突撃手は非常に死傷率の高い役割であったが華々しい役目とされ、それぞれ機体に趣向を凝らした飾りなどを付ける者も多かった。





3号式機人「フルソマ」
西軍側に付いた小国が開発した軽機兵。
地理的に孤立した小国が機兵技術を持ち帰り独自の解釈で完成させた機体。滑らかに動く関節と装甲を犠牲にした機動性で近接戦闘に優れた。また行動時の静穏性、隠密性にも優れ練度の高い兵による夜間戦闘を得意とした。20年戦争では政治的取引により西軍側に参加した少数の部隊が活躍したが、その活躍は大きく伝えられる事は無かった。





S-017C「シュライカー」
可変式軽曲射砲機兵。
西軍側ではS-001を入手以降それまで後れを取っていた軽機兵開発技術が一気に加速した。その中で可変機兵の開発も行われ様々な可変機兵を生み出した。S-017のフレームは人型形態から多脚戦車形態に変形する。A型では通常の機兵戦を考慮した軽砲が背部にマウントされたが、実戦において多脚戦車形態は衝撃に弱く使い物にならないと言われた。しかし多脚戦車形態での安定性は高く、人型形態の踏破能力も高かった為、装甲を減らし曲射砲に転用したC型が開発され一部生産された(実際は当初から山岳使用を視野に入れて設計した物を、戦場における前面火力の不安から、管轄領主の横槍が入り軽砲を装備したA型が作られたとの指摘もある)。その結果多脚戦車形態では25度の傾斜地においても正確な砲撃が可能である事が判明し山岳部からの砲撃を行い東軍側の虚を付く作戦が効果を上げ、以後残ったA型も順次C型に換装されて再配備された。





正体不明機「バーグェスト」
西軍側に加勢した謎の兵団が使用していた可変機兵。
危機に陥った西軍諸侯を幾度と無く突然救った兵団の多用していた軽機兵。突如として戦場にドラゴン形態で降り立ち、変形し東軍と交戦し、戦況が決まるとまた去って行った。西軍諸侯の間でもその存在は謎とされていた。可変構造は東軍側の試作型軽機兵と共通の点を見る事ができるが、はるかに洗練された物であり、実用レベルにまで達している。東軍の試作型軽機兵が行方不明になっている事から、これが元になっていると考えられたが、撃破回収されたのは僅か一機でそれも破損状態が酷く、またほぼ独力で試作型軽機兵を作り上げた職人は既に死亡しており、詳しい解析には至らなかった。





S-009B「フィア・ダリグ」
格闘性能に優れた軽機兵。
S-006で純西軍技術の軽機兵開発に失敗した経験に基づき、東軍の技術をフィードバックし、徹底的に安定性に拘り製作された機兵。基礎性能の重視を図り設計されたが、ある意味でその試みは失敗し、マニュピレーターなどの精度不足や拡張性の低さにより、射撃戦闘に難がある機体になってしまった。しかし、出力の高さや格闘戦に対応できる頑強さなどを持ち、この機体を元にして設計されたS-012が傑作機として誕生する事になる。S-012の開発までの間、S-001と平行し製作が行われ西軍側の一翼を担う事になるが、むしろ機体として有名になるのは戦時中に一部の積層都市国家で行われていた、機兵賭け試合「グラップリング」で多用され活躍した事による物である。 写真の機体は脚部つま先に干渉機構を備え、加速性を良くしたB型である。





S-011D「キルムリス」
革新を目指した軽機兵。
それまでの体系と異なる3号式機人の機構をフィードバックして製作された。三号式機人の性能は従来の機兵職人達でも舌を巻く物であったが、その思想があまりに軽装甲、高機動に偏り、かなりの熟達した機兵乗りが乗らなければ、戦場においての実用性は著しく低かった。そこで、駆動方法の一部を取り入れ、装甲を増加させたタイプの製作が行われた。滑らかに動く関節は製作中には大きな期待を浴びたが、実際戦場に出た場合、増加した装甲によって関節に負荷がかかり、故障が相次ぐ事となった。後に少数ではあるが機動性をさらに犠牲にし関節にロック機構を備えた改良が加えられ、当初見込まれた器用さは無くなったが、堅実に運用できる機体として一部の都市国家などでは長く使用された。




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