昨日S合唱団の定期演奏会があり、招待券を頂いたので家内と出かけた。S市で第九演奏会の後結成された市民混声合唱団で、創立25周年、第15回目の定期演奏会である。開場の30分程前に会場に着いたが、既に長い列が出来ていた。開演の頃には前列の2列くらいを残して1794席の会場は満杯という状況で,同合唱団の人気が伺えた。
全員がジーンズを着用した第一ステージは信長貴富作曲の「旅のかなたに」が演奏された。彼の作品は変化があり、ハーモニーの複雑なところもあり、我々のシニア合唱団では取り上げにくいが、あちこちの定期演奏会で演奏される曲でもある。ここは若い人たちが多いためか、問題なく歌いこなしている。次はユニフォームによるJ.Brahms曲の「2つのモテット」。ア・カペラであるが、ハーモニーや音程が崩れることなく、ドイツ語で熱唱。最後のステージはミュージカル「マイ・フェア・レディ」より8曲。このステージでもまたユニフォームが変わる。アンコールは3曲。約2時間の演奏会が終わった。全体的に、声が出ていてパート内の音程がほぼきちんとそろっていてきれいであった。ビブラートもなく気持ちよい。ア・カペラなのにハーモニーや音程の崩れがなく、見事であった。それに第一・第三ステージは日本語の歌詞だったためか、全曲暗譜であった。これだけ暗譜するには全体でも、また個人個人でもかなり歌いこんだのではないかと想像した。強いて言えばアルトとテナーにあと5人づつメンバーが増えたら、尚一層バランスが良かったかなという感じはした。久々にナマの演奏を聴いた良い一日であった。
昨日はもう一つ催しがあった。神奈川県合唱連盟主催のコンクールである。I高校の1年生から「コンクールで歌う曲が難しく、ピアノ伴奏と合わないのでMIDIをほしい」とメールが入った。早速作り、各パート練習用と共に謹呈した。それを皆で聴きながら練習したら一回でうまく合わせることが出来て、助かったと報告を頂いた。団員の皆さんにも喜んでもらえたらしい。制作者としてはうれしいメールであった。それから1ヶ月足らず。昨日コンクールに臨んだ。「是非聴きに来て欲しい」と言われたが、時間的に上記の演奏会に間に合わなくなるため、お詫びし、帰宅後結果を聞いてみた。残念ながら一部合わないところがあり良くなかったらしい。でも先生には「その分まだ伸びることが出来る」と励まされ、本日の同校の文化祭で同じ曲を歌うのでリベンジしたい、とのこと。彼女はまだ1年生。これから練習して次の機会には是非上位を目指してほしい、と陰ながら応援することにしている。
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