思いついたこと

2007年2月26日(月)
松下耕合唱講習会

昨日、松下耕先生を講師に招いた合唱講習会が開催されたので参加した。
先生は世界でも数少ない、アジアでは初めての「ロバート・エドラー賞」を受賞されており、数々の合唱曲を作曲・編曲され、今超売れっ子と言っても過言ではない。
昨日は@小学校の合唱部A女声合唱団B混声合唱団の三団体が2〜4曲演奏し、それに対して曲の解説、歌い方の指導があったが、先生の豊富な話題・知識を活かしたトークは会場を笑わせ、楽しませ、そして大変有意義な指導で、あっという間に3時間が経過してしまった。一番強調しておられたのは、歌詞の持つ意味の重要性とそれに対する歌い方である。例えば、「愛している」という言葉は「愛してる」ともいうことがあるが、音楽的には「愛して」「いる」と息継ぎをしてはいけない。「愛している」と繋げなければ意味がないのである。また人の長い人生を歌う場面では、若い人には無理としてもある年齢層は若いときから今までを経験しているので、その状況・気持ちを考えながら歌えるはずである。
今回モデル演奏した三団体は音も揃ってきれいで、さすがであった。特に混声合唱団は全員が20代で、松下先生が指導している合唱団ということもあり、先生は「自分をさらけ出すみたいで、やりにくい」と言いながら、先生の思う通り、きっちり演奏させていた。四声が4人のハーモニーのようにきれいにそろい、ビブラートが全くなく、一本の細い線がスーッと伸びているような本当にきれいな音であり、これ以上のものは数少ないと感じた。私は年齢的には無理だと思うが、あと40歳若ければ即入団を申し込んだかもしれない。
今日このHPの合唱曲に掲載した「白い街」はあの有名なシベリウスの「フィンランディア」に重ねる「白い街」を松下先生が作詞作曲されたもので、フィンランドに昨日演奏の混声合唱団が演奏旅行に行った際、「あなた達はフィンランドの歴史を勉強したのか」と聞かれるくらい、フィンランドが愛するこの「フィンランディア」を「白い街」として演奏した時には、皆が大感動して涙を流し、合唱団も泣いてしまったくらいの感動の演奏だったそうだ。

2007年2月19日(月)
よく歌った二日間

 2月17日は13時〜16時迄大森で定例の月二回の合唱練習があった。練習曲は「水のいのち」と「ハイドンのハーモニーミサ」。「水のいのち」は簡単そうで難しい「海」を練習。ハミングでリズムをとりながら、波のイメージを出さねばならない。通常にやると「ムー」の声で音程を変えるが、指揮者はそれで満足せず「mf(メゾフォルテ)以上は口をあけてハミング。且つムムムムでなくハミングでfフフフフフという感じで」。なるほどこうすうると音とリズムが明確になり、それらしく聞こえる。最初に一通りやった後、「今のこのレベルが帰る時には見違えるようになる」との指揮者の言葉は全くその通りで、1時間余り後には見事にまとまった。続いて「ハーモニーミサ」。今回は予習をしていったこともあり、先ず問題なく歌えた。
練習が終わり、そのまま電車で日之出町へ移動し、3月7日にジョイントコンサートを行うための合同練習に参加。残り練習回数が少ないこともあり、指揮者が最初から来てくれた。先ず体操をする。首の両脇の筋肉をほぐした後、発声のポイントの指導があった。お尻を内側に寄せ括約筋を締めて、腿の内側を寄せ合うようにして緊張させる。息を吸い込んで胸を上げて、常にそれを維持する。楽譜を持つ時はそのまま両脇を締めるようにして持つ。下腹を引き締める。次に首。あごを出すのではなく、頭を後ろへ引っ張る感じで首の筋肉が働くようにする。
これで声を出してみたら、なるほど良い声が出る。その前に3時間練習したためもあるかもしれないが、面白いように自分で満足出来る声が出た。皆真剣な練習では指揮者も「言えばすぐそれに応える合唱」と喜び、更に上の要求が出てきた。3時間かけてとりあえず「心の四季」の全曲練習が終わった。

そして2月18日。反町の小学校の音楽室を借りて6月の定期演奏会に備えた一日練習日。前日の6時間の練習の効果か、朝から低い方まで声が出る。下の「D」まできれい、「C」はそこそこ、というレベルで久々に思う声が出せた。
10時30分から約2時間コーラスマスターの指導があった。ミサ曲もしばらく練習していない曲は、やはり反応が鈍く、パート毎にまだ音が揃っていない面が感じられた。もっとパート練習が必要である。
午後は指揮者が来て、徹底した練習があった。やはりこうして集中して練習すると、通常の夜でない休日の昼間のためもあってかかなり仕上がったと感じた。
それにしてもこの二日間はよく歌った。これを書いている今も声は良い方向に保たれているようだ。やはり毎日大きな声を出して練習できれば一番良いのだろうと思うが、防音室もないし、そうもいかないところが残念である。
せめて暗譜に向けて毎日楽譜を見て、小さな声でもやるべきかなと新たに反省した。

2007年2月9日(金)
驚いた!

 昨日は合唱団の練習日。男声のみのヴォイストレーニングが18:00〜19:00まであり、その後21:00迄通常練習があった。ヴォイストレーニングでは人数が多いため個人での指導は受けられず、せいぜい四分の一づつとなった。柔らかい頭声でしかも音が高くなる箇所は腹筋を使い、額のポイントを動かさないで腹筋を下へ押し下げる感じ、また顎が前へ出がちになるが後ろへ引っ張る感じで、と指導を受けた。これをやると声もスムーズに出るのである。以前、高い音の時は喉の太さを変えず、喉仏を動かさず、腹筋を使って声を出すと良いといわれたことがあるが、まさしくそれである。
休団中の合唱団では二人づつ別室へ行き、そこで一人づつ声を出して指導を受けた。私は初めての時にイヤだイヤだと思いながら受けたが、慣れてきて良い評価を受けると「なるほど」という部分が多く、それを遵守していることで周囲や団全体に迷惑をかけることなく歌えているのかな?と思っている。
そして通常練習の休憩時に、定演の時のドヴォルザーク「ニ長調ミサ」におけるソリ(ソロが一人なのに対して各パート4人づつが歌う)の発表があり、何とベースの4人のうちの一人に私の名前があったのである。
「こんな私が何故?」というのが実感であり、驚いてしまった。自分としては歌唱力もなく、ましてやソリに入るなど考えてもいなかったことであり、驚きの一言しかない。しかし辞退することでもないので、これから家勉強をやって恥ずかしくない演奏をしたいと思っている。
今までステージで緊張することはなかったが、今度はどうだろうか。とにかく練習に励むことにしよう。

写真左は、昨年10月1日のドイツハンブルグの警察男声合唱団と横浜の男声合唱団との交流ジョイント演奏会に我々混声合唱団が賛助出演した時の写真で、右側はそれを収録したCDである。
演奏会の写真はともかく、驚いたのはこのCDである。写真ではわからないが表面を触るとレコードの溝が感じられるのである。LPを読み込んで印刷すれば外見上このようになるが、凹凸はつけられないので、溝を感じることはない。最初からこのようにレコード盤タイプ成形されレーベルの部分のみ印刷出来るようにした生のCDがあるのか、印刷技術でこうなったのかは不明であるが、香港で印刷されたらしい。
もしこのような生CD-Rが市販されているなら是非共購入したいと思う。