思いついたこと

2007年5月27日(日)
「なるほど!」という情報−その3

海外に住む友人は、「なるほど!」と思われる音楽情報を本にして出版出来る位持っているらしく、周囲からも「本にしたら」と言われているらしい。私も自分のHPを開設して紹介してはと奨めてみたが、「自分はコツコツ積み上げるのが大の苦手。50mの短距離走者。世界記録を持っていても試合では結果が出せず、気に入った練習場でしか走れないような性格」と謙遜されているし、ご多忙でもあるので、私の方で代わって紹介していくことにした。
いずれ単独コーナーにしたいとは考えているが、今回は「その3」ということで「オーケストラ楽器別人間学」を紹介する。

・フルート → 冷たさも軽みもそなえた貴族的エリート
・オーボエ → ストレスに苦しみ、くよくよと細かい
・クラリネット → 複雑さを秘めた万能選手
・ファゴット → 愛すべき正義派
・サクソフォン → 一点こだわり型ナルシスト
・ホルン → 忍耐強い寡黙な人
・トランペット → 単純明快、やる気満々のエース
・トロンボーン → あけっぴろげな酒豪、いつも上機嫌
・チューバ → 底辺を支える内向派
・ティンパニ、打楽器 → いたずら好きでクールな点滴志向型
・ヴァイオリン → 陰影に富んだユニバーサルな人
・ヴィオラ → 渋くしぶとく、「待ち」に強い
・チェロ → 包容力とバランス感覚にすぐれた、ゆらぎのない人間性
・コントラバス → 泰然自若、唯我独尊
・ハープ → 夢見がちな深窓の令嬢

合唱における声部においても性格があるが、勿論男声が女声パートを受け持つことは出来ないし、その逆も出来ない。また、声の質からどうしても特定パートだけしか出来ないということになるが、楽器についてもその音色が好きだから、或いはたまたまその楽器担当がいなかったので「これをやって」と受け持たされて始めた人等もいるだろうし、すべてが当てはまるわけではないと思うが、私は「なるほど!」と思ってしまうのである。
また、
他の友人は、指揮者にもいろいろあって、練習中に音の狂っている人がすぐ分かってしまって本人と目を合わせる指揮者、ピアノ伴奏者の伴奏が気に入らず、伴奏者を帰してしまって、自分でピアノを弾きながら指導した指揮者、オーケストラの練習中にヴァイオリンを取り上げて「このように弾けないのか」と自分で弾いてみせた指揮者等々いる、という情報も入った。
こうしてみると音楽における「なるほど!」と思われる内容もあちこちに見受けられるかもしれないな、と思う。

これを読んで下さっている皆さん、もし情報があれば是非提供して頂けませんか。よろしくお願いします。 t-mura@fureai.or.jp へどうぞ。お待ちしております。

2007年5月26日(土)
期待できる「区民大合唱」

今日はもう一つ題材があるので・・・・
前に「保土ヶ谷区民大合唱」について書いたが、昨晩の練習日に家内と二人で初めて参加した。昨晩は3回目であるが初回と2回目である臨時練習にはスケジュールが合わず参加できなかったので、心配していた男性陣はどうなったかと楽しみでもあった。何しろ説明会に出た男性は10名程、目標400名の合唱団で男声が10名では混声四部にならないのでは?と心配であった。しかし昨晩は22名が参加し、名簿を見たら45名が登録されていた。知っている名前を一人だけ発見出来た。
発声練習の後、男声と女声の二つに分かれてパート練習。男声はバリトン歌手でもある指導者の素晴らしい歌声と電子ピアノを使って少しづつ繰り返し進めると、最初は音程にばらつきがあったが、段々揃ってきてテナーとベースを合わせてもかなり良いハーモニーとなった。
昨晩の男性のうち40%は合唱未経験者らしいし、目の不自由な方が二人いたが、早く慣れて歌うようにするためか、譜読みよりいきなり歌詞で指導者の声とピアノを使って指導する方法になっているらしい。
最初の30分を発声と一部パート練習、続いて1時間ほど男声と女声に分かれてのパート練習、そして40分程合同で練習し、残りの20分は女声合唱の練習のため、男声は難しいという声のあった部分の復習、と休憩なしであっという間に2時間半が過ぎた。
こうして歌ってみるとなかなか良い曲で、本番が楽しみになってきた。残念ながら公会堂の客席に座っての合同練習なので全体の声が今一つ大きく聴こえない。そのうちステージでの練習を提案してみようと思う。これによって初めて合唱を経験する人たちも合唱の魅力にとりつかれるのではないかと想像する。
区の行事でもあり、職員が受付から会場準備、ピアノや電子ピアノの準備とフォローが良く、駐車場も区役所の駐車場を開放してしてくれて、その意気込みを感じた良いひとときであった。

2007年5月26日(土)
「なるほど!」という情報−その2

5月24日に「なるほど!」という情報について書いたが、その続報が入ったので、紹介したい。
友人の活躍する合唱団は女声四部の合唱団である。ア・カペラなので声部はテナー、リード、バリトン、ベースというそうだ。
ア・カペラの場合歌声すべてが楽曲の構成要素で、伴奏まで引き受ける。
男声の場合は同じ共鳴ゾーンで響き合うが、女声は胸声と頭声が入り混じり、高音から二つ目(リード)がメロディーをとるのでバランスがとても大事である。
テナーとベースがハーモニーの枠組み、縁取りを作り、バリトンが背景の色になり、リードがメインの絵に相当する。
日本の男声はトップがメロディーのことが多いので全体のハーモニーがぶら下がるように、わんわん低音で響くように作られているように感じる。
(米国の男声合唱団バーバーショップはこの女声合唱団と同じパート分けでセカンドの人がメロディーを取り、高音でハーモニーを支えるため広がりが出ているのはご承知の通り)

また、歌う時の立ち位置は演奏曲によって変えているとのこと。芯として響かせたい声が演奏曲によって違うためだそうで、パート毎には並ばず、ベースが真ん中でその合間、合間に一人で平気で歌えるピュアなテナーをちりばめ、リードを4ブロックにわけてそれぞれに、音程の正確さで配置し、バリトンをその周りにちりばめ、リズム感のある人をコーラスの外側へと配置するとのこと。指揮者は160名もの団員の声を全部記憶していて、曲ごとに誰を誰の横に並べるか常に考えているので、1+1=5くらいの効果が出るらしい。
ただただ、「なるほどなあ」と感嘆してしまった自分である。

2007年5月24日(木)
「なるほど!」という情報

今朝メールを開いたら友人から「なるほど!」と頷いてしまうメールが届いていた。海外の女声合唱団でも活躍している方で、参考になることもあるので紹介することにした。
尚女声合唱団であるが、声部の名称は男声を使っているらしい。体格も良く、声域もそれなりだからかもしれない。

1.女声四部合唱を通じて人間の性格を考えさせられることがある。パート分けするのに歌える音域や声も大事だが、本人の性格も重要だ。ハーモニーの中にしっくりと溶け込むには、性格と声が一致すると一番良い。
女声(性)の場合、学生時代の昼休みの使い方でパートを決めることが可能。
@テナー→ボーイフレンドの話で盛り上がる
Aリード(メロディー)→他の女の子の噂話で盛り上がる
Bバリトン→生徒会の会議や、先生の助手として実験の準備等学校行事にかかわる
Cベース→次の休みに何をして遊ぶか、次のパーティーの話で盛り上がる

この性格は、まるでハーモニーの中のそれぞれのメロディーラインの役割と一致する。いくら低い声が出ても、バリトン性格の人は生真面目すぎて、音楽をグイグイ引っ張っていくベースにはなりきれない。
バリトンは他の人の間違った音まで気になる。リードというのは自分の音さえ気にならないから他の3声部がどんな音を歌ったいるかちっとも気にしないし、他のパートが聞えないという。

2.海外では髪の色、目の色の違う人が沢山いるため30種類くらいに分けられる。髪の色と目の色は濃淡が一致する。
金髪の人は黒髪の人よりピッチがやや高い目で軽い音が出る。黒髪の人はピッチが低めで重い音。当然生まれつきの自然な歌声であり、訓練によって正確になる。
そこでメンバーを髪と目の色で二つに分けて歌うとピッチが合う。
純血の日本人合唱団はもともと同じ人種なのでピッチが合うはず。あとは軽く音を出すことさえ訓練すれば言うことなし。


以上を読んでいったら「なるほど!」という気がしませんか?ちなみに私はバリトンです。
尚、合唱の場合、特に少人数の場合は並ぶ位置で音色もかわるようなので申し添えておきます。

2007年5月5日(土)
ゴールデンウイーク その2

5月5日(土) ウオーキング

朝あまり良い天気なので家内と「大桟橋までウオーキングすることにしよう」と決定。通常なら横浜駅からみなとみらい線に乗るのだが、今日は横浜駅東口から歩くことにした。初めて見るベイクオーターから先ずみなとみらい地区を目指す。陽射しが強いが風が心地よい。そごうの建物を東側から初めて眺め、左前方のランドマークタワー方向へひたすら歩く。近くへ来るとやはり車も人も多い。駐車場も満車のところが目に付いた。歩行者は特にリュックを背負った家族、グループが多く見られ、皆みなとみらい地区の同じような地図を持っている。後で今日ウオーキングラリーがあり、申し込んだ人たちが受付で地図をもらい、何箇所かでスタンプをもらう催しがあったそうだ。
赤レンガ倉庫の横を通り、ひたすら大桟橋を目指す。大きく変わった大桟橋へ数十年ぶりにやってきた。その入り口付近で初めてみなとみらい地区を反対側から撮影する。大桟橋は巨大な丘のように作られていた。聞くと鯨を形どったとのこと。左側が大桟橋の写真だが、そう見えるだろうか。
見送りデッキ近くのレストランで軽食をとり、赤レンガ倉庫へ戻る。日頃坂道を昇り降りして足を鍛えているつもりだが、普段腰掛けたり寝転がっていることの多い生活をしている者にとっては15,000歩超と歩数が多かったためかいささか足が疲れ、東口へ徒歩で戻るのもイヤだし、シーバスという船に乗ったこともないので赤レンガ倉庫前からシーバスに乗ることにした。途中みなとみらい地区へより約20分で東口のベイクオーターへ到着。
両親へのちょっとしたお土産を買い、自宅へ戻った。汗もかいたので早速入浴しのんびり。やはり普段もっと歩いておかないと今後の演奏会できついだろうと反省をした子供の日の我々二人の一日であった。

2007年5月5日(土)
ゴールデンウイーク その1

5月3日(木) 演奏会に出演

この日は朝から好天気となり、最高気温が25℃を超えると予想された。
9時40分頃上の駅の公園口へ着くと駅前は沢山の人の往来、機動隊の車、隊員の列、そして右翼の車と賑わっていた。
真正面にある東京文化会館へ入り、地下のリハーサル室へ。10時から今までの問題箇所を数箇所練習した後、ステージへ。小ホールのためステージは以外と狭い。そういえば学生時代にここに立って以来、40数年が経過していて当時の記憶は殆どない。
やがてモーツァルトのレクイエムのリハーサルが始まる。本番までに声のスタミナを落とさないよう、あまり無理をした声を出さないようにと言われても雰囲気のためか結構大きな声が出てしまった。約50分位一通り練習する。自分は最前列であるため、ソロの時や間奏等は楽譜を見ず、目は指揮者や客席の後部に集中した。その後三木稔先生が到着。早速前奏からスタート。なかなか順調である。2,3先生のアドバイスはあったがソロも交え無事修了。
山台の奥行きも狭く、隣とくっつきながらじっと立っているのは疲れるものだ。膝が少し痛い。
昼食と更衣をして13:40にステージ袖口へ集合。
14:00モーツァルトのレクイエムが始まる。結構自己満足出来る声で歌えた。ソリスト4人はやはりうまいものだ。
20分の休憩の後三木稔先生の指揮により三木レクイエムの前奏が始まる。前奏が終わりかけたところで照明が少し暗くなり、ステージでは楽譜を腕にかかえて、黙祷をする。前奏が終わりに近づき照明が明るくなり歌が始まる。「聴こえるか友よ 海鳴りの声が あの松の林の陰の 大岩の上で飛び散る波の音だ さあ、お別れの時が来た」で静かに合唱が始まる。
順調に第六章まで進み、最後はテーマである「どなたもお支度は喪服に花束」で静かに演奏修了。
エレクトーンとピアノによる伴奏は合唱を引き立て、満席の客席から拍手喝采を受けた。改訂版の三木レクイエムの本邦初演が無事終わった。感動した。
アンコールで「あしたまた」を歌ったあとホワイエへ。そこで来て頂いた友人に会う。実はこの友人はネットを通じてのお付き合いをしていた方で、実際にお会いするのは初めてであったが、幸い写真を頂いていたのですぐ友人とわかったし、これまでのやりとりから初対面の方という気がせず、どちらかというと初対面の方が苦手な私であるが、それを意識することなくお話することが出来た。本日の演奏を楽しんで頂いたようで良かった。

この後打ち上げ会場へ。近くの中華レストランで三木先生ご夫妻、ソリスト、伴奏者全員を含め飲食しながら歓談した。20時お開き。とても心地よい満足出来た一日であった。