思いついたこと

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2007年6月11日(月)
ヴォイス・トレーニング

 私が所属する合唱団の定期演奏会がいよいよ6月17日に迫ってきた。
5月、6月と強化練習もあり、そこそこの演奏は出来るものと期待しているところであるが、良い演奏をするには「己の魂が喜ぶ演奏」を心がけると良い、と友人が教えてくれた。なかなか難しい表現であるが、要は自分が喜びを感じる、自己実現の欲求を満足出来る演奏を心がければよいのかなと思っている。
良し悪しは別として最近ステージで歌うことに緊張感というかドキドキ感がなくなってきたように感じる。とはいえ、時々一瞬歌詞を忘れることがあり問題といえば問題である。

私は以前男声合唱団で時々二人一組で別室に入り、一人10分づつヴォイストレーニングを受けて大変勉強になったが、ここ数年は機会がなくトレーニングをうけていないし、今回各パート4人づつのソリをすることになり、自宅では周囲の関係もあり大きな歌声での練習が出来ないこともあって、代替方法を知りたいこと、日によって声の状態が異なるため、極力毎日同じ良好な状態を保つ方法等を知りたいと思い、3月のコンサートでお付き合いした声楽家・指揮者にこれらの方法を聞いてみた。
先生から言葉では概略説明を受けたが、実際にお目にかかって指導を受けて体で感じたほうが効果的であることから、一度レッスンを受けた。
最初に現在の声を出し、どのような声にしたいか、「ビロードの声か」と聞かれたが、何と表現したらよいのかわからず、とりあえず、今よりも深みのある安定した声を出したいと申し出た。
発声の姿勢、声を出すポイント、使う筋肉等々細かく指導を受けて声を出してみた。何か今までと違う気もしたが、よく違いがわからない。一番なるほどと思ったのは、自分で感じた声と先生が耳にした声が違うようなのである。
自分では「これでは合唱の声になっていないのではないか」と思われる最低音の少しのどがガラガラした感じの声でも、先生の耳にはよく響いた声に聞こえたらしく「これで十分の声だ」とのこと。
どうやら人間は自分の声を骨伝導で聞いているため、口から発した声や響きとは違う声を聞いているためらしい。そういえば前に友人が、ペットボトルを縦に半分に切り、底の部分を耳に当て、口の方を口に近づけて歌った声を聴くと良いといわれたが、それが確認の一つの方法のようだ。
いずれにしても大変うれしいことに先生からお褒めの言葉を頂いたのである(自分で言うのも何であるが・・・)。
@大変良い声をしている
A言われたことが全て対応できるので良い
B声が最初に比べてビロード色になった
そして大きな声を出さなくても十分発声練習となる方法、良い声を出す方法を教えて頂き、毎日やってみている。
一昨日は強化練習、昨日は区民合唱の練習があり、教えられた方法で声を出してみたが、自己満足出来るレベルとなりうれしい二日間であった。
あの「千の風になって」でクローズアップされた秋川雅史さんが毎日トレーニングに励んで体づくりをしているとのこと。私もこのところ腹筋運動と腕立て伏せで鍛えているが、これも継続してとにかく自分で「やってよかった」と思える演奏が出来るよう努力していきたいと思っている。
定期演奏会が楽しみになってきた。練習もあと一回だ。