eye to eyes

今回の旅について

長々、eye to eyesに付合って頂き誠にありがとうございました。

最後に今回の旅について一筆添えたいと思います。何故初めての海外旅行がインド、ネパールになってしまったのか?それはこんな事からでした。いつもの様に自転車屋で遊んでいると一人のお兄さんがやって来ましたMTBをベースにランドナー(ツーリング用)化したのに乗って。話を聞いていると、インドをその自転車に乗って旅していると言うじゃありませんか。彼の話はとても興味深く、後に見せてもらった写真は強烈でした。そしてインド、ネパールまだ訪れては居ないがチベットとかなり興味が在ったと言う訳でもないのですが何故か心の隅に引っかかっていた国を旅したいと思いは留まることを知らずのごとく広がってしまったのです。今回この旅行記のタイトルとしてeye to eyesと名をつけました。それは旅をする上で最も重大なポイントである言葉の壁です。僕の英語力は小学校6年並みです。つまり英語コンプレックスの固まりだった僕は中学校の英語は無かったに等しいくらいサボり捲っていました。当然、電車、バスなど乗り物のチケットを買える訳がないと判断した僕はMTBならチケットは買わないで済むと思い、初めての海外旅行がインド、ネパールそして自転車の旅になったわけです。出発に際してはかなり不安でした。さもすればもう帰らぬ旅になるかと、ある程度身辺整理もしました。さずがに遺言書まではかきませんでしたが。しかし、この旅は成功だったと今も思います、英語を話せない僕は接した人総てに真剣な態度で接っしたと思うからです。再三言いますが僕は英語は話せません。只、単語を並べるだけしかも日本語で言えば鮹と凧の使い分けすら出来てない状態です。そんな英語の僕を邪気にせず精一杯付合ってくれたインド、ネパールの人々、言葉では通じない物を何で補うか?それは瞳であり心であった。そんな彼等の瞳を僕は忘れられない。だからって言葉はいらないと言うのでは無く僕自身も今回の旅で英語(言葉)の大切さ改めて痛感した所であるからです。こんどは何処の国に行こうか旅のプランは広がる一方で今まで忘れていた人との触れ合い方を大切に新たな旅に発ちたい、そして何時しか彼等と同じ瞳を持てるように。

 

1999,1,15 Nobuyoshi Takabe


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 N,TAKABE