F-19

F-19


Lockheed Martin F-19A --TOP SECRET STRIKE FIGHTER--

Spec-----------
 Crew:1  Wingspan:9.75m  Length:17.98m
 Height:3.96m  Standerd take-off weight:17,236kg
 Powerplant(engine):F404-GE-100A thrust:5443.08kg ×2
 Max speed:640kts/12,000m(Mach 1.12)
 Max Height:19,000m
 Fixed armament:-

37th Tactical Fighter Wings USAF

 まず最初に。
 F-19という戦闘機は現在のところ「実在しません」。
 これはステルス攻撃機「F-117A」が開発されていた頃に想像されたデザインです。
 SR-71に似たボディとコクピット、デルタ翼、カナード、著しく内側に傾斜した垂直尾翼と、かなり特徴的なデザインをしています。
 ボディ上下においてエッジタイプのアンテナを装備しておらず、またIRセンサーを有しているところは、F-117Aに似ています。

 今回F-19を作ったのは「誰もこんなの作らないだろう」という意識からなんですが、思いの外、知っている方が多いのは驚きでした。
 今回参考にしたのは「イタレリ」の「F-19」というキットです。最近再び再販されたそうなので、目にすることもあると思います。
 作例はステルスの基本にのっとり、カナードの取り付け角をボディ下側の角度に合わせてあります。
 また、各部に自己流というか、それっぽいアレンジを施しています。
 マーキングはなんとなくF-117を意識して、ありそうなマーキングをしています。
 37TFW所属にしているのは、実際に開発され、結局量産されなかった、という感じを演出するためです。
 実際には配備されてません。

 スペックを見れば判ると思いますが、大きさ的にはF-117Aよりも3mほど短い機体です。
 エンジンはどうも同じみたいですが、推力がF-117Aのスペックよりも大きめに見積もられています。
 固定武装は不明ですが、機体内部ウェポンベイにマーベリックミサイル2本を収納する事ができます。
 また空対空能力も与えられ、IRミサイルが4発収納できるようです。
 機体の大きさはC5で運搬することを想定した大きさで、フェリーはC5で行われるそうです。

 ちゅーわけで、以下ざっと所感。
 FIGHTERということで空対空能力がある、という設定なんですが、ボディ上面にあるカナードは向かえ角(AOA)が大きくなるとほとんど気流が当たらず、機能しなくなるのではないかと考えられます。
 デルタ翼である主翼後端に舵面が見あたらないことから、ピッチ制御はカナードが主でラダーが多少補佐的な役目をしていると思われるので、戦闘時のような激しい機動は無理ではないか。
 また内側に傾斜している垂直尾翼。これはおそらくSR-71を意識して傾けたものと思われるが、これもやはりAOAが大きいと風の当たり方が悪くなり、効きが悪くなる。
 次にエンジン。
 インテークが特異な形状をしており、おそらくこれもステルス性向上のためだろう。
 排気も楕円状のノズルでかつフレッシュエアーを導いて排気温度を下げるように工夫してある。
 またエンジン後方にリップを設けて、下からのIR探知にも耐えるようにしてある。
 主翼には舵面としてスポイラーが装備されていて、ロールはスポイラーで制御すると思われる。
 これは三菱F-1やF-14などもスポイラーを用いているので、あんまり問題はないかなとか思われる。

 結論として、F-19はあまり空戦には適しておらず、やはり対地戦において使われるのがいいのかなという感じだろうか。

 ちなみにステルスといっても万能ではなく、ある特定の角度の電波を拡散/吸収するだけなので、まずは爆撃地域の制空権を得るのが先決である。
 間違ってもステルス機だけで突っ込んではいけないのである。


 でもなんでこんなに気合い入れて作ったんだろう。

Modeling:Shade Professional R3/R4

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