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○2-- 教習第2回目(3時間目/4時間目) |
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教習第2回目である。 なるべく感覚を忘れたくないために、今回は平日の夜に乗ったが、教習所へ向かう道路が混み混みで精神安定上非常によろしくないので、次回からは平日は乗らないことに決めた。車を運転してても、時間が気になって平静を装ってても気持ちは焦ってるのである。これでは運転自体が面白くない。 千葉-茨城の欠陥道路と悪名高い国道6号を、しかも帰宅ラッシュ時に使わなけりゃならないのは、かなり時間が読みにくいのである。 で、通常の倍の時間を掛けて教習所へ到着。駐車場から配車券発行する受付まで走ったさ。 今回の指導員は、最初会ったときからヘルメットをかぶっていた。便宜上ここではヘルメット教官と呼ぶ。他意は全くない。たぶん。 ヘルメット教官はやや体育会系なヒトのようで、前回の指導員の方よりもアクションがやや大きかった。 この2回目の教習では、女性の大型二輪の方と一緒に教習を受けた。まだ第1段階でワタクシと同じである。 お互い、難しいですよねぇー、と軽く会話をしていると、ヘルメット教官がやってきて、教習開始となった。 今回のメニューは、外周、一本橋、波状路、パイロン、クランク、S字路、坂道、である。 まずは、外周を5周。1回目の体験がうまいこと小脳のインプットされたのか、発進はスムーズに行えた。 2速、3速と入れながら外周を回り、一本橋を開始した。前回全然渡れなかった項目である。 一本橋。長さ15m、幅30cmの狭き道である。高さは5cm足らずだが、その段差は果てしなく高く感じる。 一本橋を渡って途中で落ちると、ヘルメット教官が言った。 「アシ開いてるもん」 うっかりである。相変わらずニーグリップを忘れているのである。 前回の反省点である。 ニーグリップを意識してしっかり行うと、意外と車体が安定する。前傾姿勢も楽に行え、ハンドルを動かす余裕が腕に生まれると、とりあえず10秒で渡れるようになった。3回に1回は。どうも最初の乗り上げで速度が出過ぎてるようである。 もっとゆっくり乗って良いとのことなので、ゆっくり乗ったら落ちた。なかなか難しい。 一本橋を20分ほど繰り返し、次は波状路である。 この一本橋で常にニーグリップを気を付けるようになったのが、後々役に立った。 波状路。9段の不等ピッチの段差が続く悪魔の小道である。 ここではアクセルの使い方で指摘があった。 もっと丁寧に扱えと。 丁寧に扱って、5秒以上。6秒程度が平均タイムになった。立ち姿勢でのニーグリップは問題ないとのこと。 頭がパニくると、アクセルもブレーキもクラッチもとっ散らかるのだが、最後の方では体が覚えて来たようで、思考とは別に手足が動くようになってきた。 一本橋、波状路を繰り返してるうちに、50分の教習が終了した。 10分後に4時限目である。 10分後 4時限目が始まった。 今度はパイロンスラロームをやるという。 まずは女性のほうの指導に入るので、教本読んでイメージトレーニングしといてくれと、言い残されて5分ほど放置プレイ。 教本を読みつつ、右に倒してるものをどうやって左へ起こすのか、アクセルで起こすとあるが、イマイチぴんとこない。 MTBであれば、車重が軽いので、加重移動でバンクを切り替えられる。しかし大型二輪は200キロを超える道営競馬である。体重移動で傾いてくれるかどうか……。 ヘルメット教官がやってきて、パイロン前まで行ってくれと言うので、バイクに乗って移動した。 まずは教官のデモ走行。結構倒している。 やれるのか? と思いつつ、教官のバイクのタンデムに乗って、愛のパイロン逃避行である。 2名乗車でも危なげなくスラロームする。そして、ワタクシにバイクが渡された。 パイロンは2速だという。2速でパイロンコースに突っ込んでスラロームを開始した。 クルマとバイク。タイヤの数は違えども、視線の向きは同じであるはずである。 先へ先へと視線を移しながら乗ってると、自然とバイクも勝手にバンクする。想像以上にバンク中も安定している。頭も教本通りに勝手に地面にたいして垂直である。 しかし、 「起こすときにアクセルを使え」 と指摘された。 って言うか、アクセル開けなくても起こせたのは一体……。速度が遅いからか? タイムを見たら、7秒以上かかっていた。 次はアクセルを、ブンッ、ブンッ、と開けてみた。 開けるタイミングが違うと怒られた。クルマが暴れてるぞと。 今度は言われたとおり、パイロンを回り込んで、次のバンクまでのほんの僅かな直線でアクセルを一瞬開けた。 驚いたことに、バイクが勝手に立ち上がるのである。 だが、開けたままだと、バンク出来ない。次の次のパイロンは、曲がれずに突っ込んだ。 なるほど、アクセルで起こすというのは、こう言うことを言うのか。 さすがに次は、ちゃんと起こすタイミングでアクセルを開けた。 ヘルメット教官から、グッジョブが出た。 タイムもコンスタントに7秒以下をマークする。 調子に乗って、ちょっと速い速度で突っ込むと、後半が苦しくなった。自分的にかなり倒しこんだが、それでもバイクは転けることはなかった。 バイクは重心移動で操作するから、アクセルとブレーキがクルマ以上にシビアのようである。 更に何回か繰り返してると、次はクランクとS字路をやるという。時間がないので急かされる。 クランク。教習所の奥の細道である。 えーと、クランクってなんだっけ? とか思いながらすいすい抜けてしまったら、内輪差に気を付けてゆっくり走れと言われた。 だったら、最初からそう言って欲しいモノである。 2度目はゆっくり。パイロンに気を付けつつ、ゆっくりアウト>イン>アウトで抜けようとしたらエンストこいた。なんかかぶったらしくエンジンがかからない。うーむ。ヘルメット教官がイライラした様子でかけてくれた。 S字路。緩い曲線が連続する散歩道である。 2速で入るが、別に大したことはない。ここもゆっくり走らねばならないのかと聞いたら、スムーズに抜けられればいいとのこと。 パイロンスラロームよりも回転半径が大きいので、さっさと通り抜ける。 S字後の左折は少々キツイが、ニーグリップ&視線さえフラフラしてなければ、小回りは可能である。 3回、クランクとS字をやったら、坂道を交えたコースを走ることになった。 これは結局2周しか走ってないのだが、坂道発進、右折進路変更、右折、一時停止、一本橋、波状路、左折、クランク、S字路が組み合わさったものである。無いのは急制動くらいなものか。 総合して走ると結構面白い。 速度が出せないのが少々アレだが、単一メニューばかりだと飽きるが、フルコースだと飽きが来ない。 2周回って、教習が終了した。 我々の教習がこの日の最後だったため、バイクは車庫前まで乗っていくことになる。 基本的に降りるときはクルマでもエンジンを切るヒトなので、バイクもエンジン切っちゃったけど、移動させるようなので、降りてからエンジンをかけ直した。 教習後、走れているようなので、次回は見極めと言われた。 5時間以上の延長が付くと思っていたが、自分でもちょっと驚いた。 次回は土曜の一番最初の教習時間だった。 まぁ、延長は覚悟してるので、気楽に行きます。 次回も晴れて欲しいな。 今日の教訓、ニーグリップ。 クルマでも、よく考えたら、コーナリング時はフットレストを踏み込んで背中とシートの密着度を増して、からだをクルマの一部品のように固定するのが基本である。 そのためにワタクシは安くない金額を払ってロドスタにセミバケットを入れてるのである。 身体がボディと一体になれば、手足は自由に動くからである。特に腕が身体を支えなくて良いというのは、ハンドリングに余裕が生まれると言うことになる。 この基本はバイクも同じだった。ニーグリップで身体をバイクと一体化させることで、ハンドルを握る腕が自由になるのである。前傾姿勢だってバンザイだって可能である。 また、見てる方向に、バイクは動くようなのである。 スラロームを繰り返すとき、出口から入り口へ向かう経路で割と小さな半径でUターンしないとイケナイのだが、この時、視線がスラローム入り口を向いてたのだが、バイクは勝手にバンクして向きを変えるのである。一体になるとは、こう言うことかと認識した。 外周を走ってるときも、視線を先に先にと送ったら、コーナを多少アクセルを開け加速しながらクリアすることも出来た。 つまり、何はなくともニーグリップ、と言うことである。 一本橋だって、ニーグリップをしっかりしてたら、遠くなんて見るまでもなかった。 |