[犬吠埼マリンパーク]
(いぬぼうざきまりんぱーく)
外観


 千葉県と茨城県を隔てる河、利根川。その河口に位置する銚子からほど近い犬吠埼に鎮座する水族館施設です。

 犬吠埼マリンパークは、灯台を模した塔状の建物(低いけど)と併設される土産物棟で構成され、水族館自体の規模はそれほど大きくはないですが、展示魚種は比較的豊富。また建物裏手にはイルカショーの施設とペンギン飼育施設が設けられています。
 立地条件も道路を隔ててすぐに海と言うロケーションで、岬を望めば有名な犬吠埼灯台を眺めることが出来ます。
 灯台までは徒歩10分かからないくらい。
 少し強めの潮風が心地よい水族館です。



 map

 水族館は2階建て構成で、2階は更に内外の二重構造となっています。

<一階>
 部屋中央に大型の円筒水槽が据えられ、入口から入るとまず目に飛び込んでくるのが、円筒水槽のイワシの展示です。
 明るい水槽内を銀色の群が元気に泳ぎ回っています。
 一階内部は六面の壁で構成され、主に熱帯地方の魚種の展示となっています。
 また、大型ナマズやゴマフアザラシの展示も一階で行われています。

<階段>
 階段では鯨にちなんだ標本の展示が行われています。
 ヒゲクジラのヒゲやハクジラの歯、圧巻なのはナガスクジラの、えー、「ナニ」、でしょうか。
 いわゆる「竿」。でかい……。

<二階内側>
 部屋の中央にタッチプールを設置し、やはり一階同様六面の壁で構成されています。
 以前来たときはカワウソの展示を二階で行っていたと記憶していますが、現在は展示されていないようです。
 二階内側は、入口左より、エイ/ドチザメ、雷魚/オオサンショウウオ、クエ/クロダイ、タカアシガニ、ウミガメと言う構成で、一部水槽はデコレーションを施してあります。
 なお、二階内側では定期的に天井から生えている「ディプロドクス」の首がガーガー吠えながら動きます。
 どんなモノかは、一見の価値があるでしょう。一見で充分、と言う話もありますが……。

<二階外側>
 二階外側では近海の魚種やテーマ展示を行っています。
 海流の影響で熱帯性の魚種もいるのが銚子近海の特徴らしく、鮮やかな色彩の熱帯魚や、珍しい生態持ったサカナの展示が目を引きます。
 順路の右手側壁に常設の水槽が埋め込まれ、逆手側壁では、テーマ展示を行っています。
 なかなか興味を引く内容で、行ったときは「レーダーを持つサカナ?(ブラックゴースト)」「目がないサカナ(ブラインドケープフィッシュ)」等、珍しい系の展示でした。
 水槽状態はそこそこきれいで、サカナを見るに気になることはありません。

<外部展示>
Dolphin Jump
 水族館入口を見ても判るとおり、ここの目玉はやはりイルカのショーのようで、観客席とプールが非常に近くジャンプの度に水をかけられてはしゃぐ子供や大人が印象的でした。
 「水ぶっかけ系」ショーに認定します。
 プール自体は広くはないですが、高度の高いジャンプを披露してくれます。

 ショー会場の奥にはペンギンの展示と海獣の展示があります。
 ただ、折角の海のそばなのに、波の音がないと言うのは、ちょっと寂しいかもしれない。

 水族館に併設されている建物には、土産物屋とレストランがあります。

<周辺>
灯台 波
 水族館から岬へは基本的に徒歩で行くことになります。
 岬の灯台までは歩いて5〜10分ほど。道の脇には土産屋が軒を並べます。
 灯台に登るのは有料だそうです。でも、灯台あたりから眺める太平洋は雄大で、180度近い水平線を眺めることが出来ます。
 岬から海まで降りることも出来ますが、犬吠埼の波の荒さは有名ですので、十分注意して下さい。
 風が強いときはあまり岬突端まで行かない方が吉です。まともに波かぶります。
 夏場は勇猛果敢な若者が何人も波の餌食に…。

<交通>
 鉄道:JR総武本線 銚子駅から銚子電鉄で犬吠埼下車 徒歩10分
 クルマ:銚子市内より犬吠埼を目指して約15分程度。駐車場あり(100台)


<INFO>
 入園料:1200円(中学生以上) 600円(小学生) 300円(4歳以上)
 休館日:年中無休
 開館時間:午前9時〜午後5時(入園は午後4時30分まで)
      日曜、祝日、夏休み、GWは午前8時〜午後6時。
 住所:千葉県銚子市犬吠埼9575-1
 電話:0479-24-0451


  戻る