[アクアワールド・大洗]
(あくあわーるど・おおあらい)
外観


 大洗の由来は、波が洗うように荒いと言う説と、大荒磯がなまったものなどの説があります。
 つまり、それほど波が荒い。
 その荒波を眺める海沿いに立てられているのが、(旧)大洗水族館。現、アクアワールド・大洗です。

 大洗水族館は、2002年3月にリニューアルオープンされ、館自体を大幅に改装して以前とは全く異なったものになりました。
 以前は2階建て構成で、全体に暗いイメージが強く、通路もやや手狭な印象を受けた。
 改装後は、イメージが一新し、全体に明るい造りになった。床も通路一面にカーペットが敷かれて歩きやすく、また、階段などと一緒にスロープも併設され見学者への配慮も十分に成されてます。
 さらに階の移動に関してもエスカレータが設置され、エレベータが設置されて、ベビーカーでも全く問題なく館内を移動する事が可能です。
 細かな点ですが、休憩用のベンチなどが各所に設けられ、トイレもあちこちに設置されています。
 トイレでは、個室においても子どもと親が入れるようにスペースユーティリティに配慮してある点も好感度大。
 展示的には、ミュージアムと言うよりアミューズメント寄りになっている。

 あと、メンドウなので館内マップは無し。


<3階>
 エントランスは、水族館で貰った館内MAPによると3階となっています。
 エントランスより展示室へ向かうと、まずは円筒水槽による、茨城近海の魚類の展示である。
 円筒水槽はサカナの形状が歪むのであまり評価しないのだが、ある程度大型のモノであれば、ゆがみも少ないのでうるさく言うほども無いかと思う。
 進むと、外に設置されたタイドプールの中を館内から見ることが出来る展示に移る。
 ほぼ100%外光のみなのでサカナの色合いが実に自然。
 ちなみにタイドプールとは、磯などで潮が引いたときに出来る水たまりの大きなモノで、磯のタイドプールの中は様々な生き物の観察をすることが出来ます。
 このタイドプールは外のテラスからも観察することが出来ますが、室内からの観察が主のようです。
 時間帯によっては、太陽光がアクリルガラスに反射して、少々見づらいのがちょっと残念。
 魚種は茨城近海のモノを集めたようです。
 海草の付き具合が実に自然で良い感じです。



<2階>
 スロープを下るように2階へと向かいます。
 2階では大型の半円形大水槽が設置され、小サカナの群や中型魚が優雅に泳ぐ姿を堪能する事が出来ます
大水槽  後ろの壁まで下がっても上まで見切れません。
 画面の右端に見えるのは説明用の端末で、基本的に展示水槽に関するパネルは魚種の判別用のパネルしかなく、詳細説明などは、端末を操作することで見ることが出来ます。
 ちなみにこの大水槽は、経路に従って3階へ出ても再度見ることが出来ます。

 経路に従って進むと、今度はクラゲの展示に移る。
 水槽前面が太鼓のように通路に出っ張っているので、正面からでなく側面からも観察する事が出来ます。

 さらに奥に進むと、今度は深海魚の展示に移ります。
 とは言え、最初の方は模型とかイラスト関係なんですが。でもちょっと面白い仕掛けがされてたり。ちょっとですけど。
 水槽展示は大洗と言えば「アンコウ」と言うくらい有名なアンコウをトップバッターに、大陸棚の魚種が揃えられています。
 また、発光するサカナの実験展示などもあります。
 それにしても、ここのタカアシガニは結構デカイ。



<再び3階へ>
 3階へはエスカレータで上がっていきます。エレベータも当然設置されていますので、ベビーカーでも安心です。
 このエスカレータ、実は海底トンネル風になっていて、上を見るとサメが泳いでいるのを見ることが出来ます。
 ここでの展示は、サメ、エイ、マンボウに続き熱帯魚と1つのホール内にぐるりと展示されています。
 サメの大水槽は2基あり、その片方には「シロワニ」と言う、見た目にジョーズなヤツが泳いでいます。  ここの水族館のマスコットがサメをモチーフにしたものなので、やはりサメの展示には気合いが入ってるのでしょうか。
シロワニ マンボウ

 またサメと反対側の壁にはマンボウが泳いでおり、大きいモノで体長1.2mくらいでしょうか。
 水槽内には衝突防止用に透明なビニルが貼られてありました。これはやはりマンボウを飼育しているサンシャイン水族館などでも同じ対策が採られています。
 ビニルがないと、ガラスに頭ぶつけて死んでしまうそうです。
 写真はありませんが、サメ大水槽2基のうち、やや小さい方には、シュモクザメ(ハンマーヘッド)が泳いでいます。
 水族館でシュモクザメは、結構珍しい部類ではないでしょうか。

熱帯魚  熱帯魚種の展示は、沖縄など各地の海別に展示してあります。
 水槽は割と中型で占められています。

 順路に従い進むと、次には北方系の展示に移ります。
 やはりというか、展示魚種は日本近海種が多く、大型水槽では流氷を模した展示物が目を引きます。
 基本的に北方系は地味ですが、形が面白い魚種も多く、また、美味しそうな魚種も多いので好きです。


 北方展示を抜けると、パネル展示やショップ、休憩所のあるエリアに出ます。
 ここから更にエスカレータで上に上がると、アザラシやラッコの展示、タッチプール、実験展示、多段式河川展示などを見ることが出来ます。また子供のアスレチックエリアもあります。
多段式  写真は最上流域の展示で滝の裏側から見ることの出来るシチュエーションとなってます。
 1点気になったのは、自然環境を模した展示で、沢ガニを展示するのは、なんかこう、探すのが大変と言うか、岩の下にみんな潜っちゃってて全然見付からないと言うか。

 ここの休憩所から、外のテラスに出ることも出来ます。
 外のテラスには、オタリア、アシカ、ペンギンが展示され、言ったときには丁度ペンギンのショーをやっていました。
ペンギン

 イルカのショーですが、専用の棟に分けられ、1日4回、イルカやアシカのショーを行ってるようです。
 かなり並んでいたので見ませんでしたが、次に来たときは見ようと思います。
 ショー開場の下階は水槽内部からイルカプールを見ることが出来ます。
 以前よりかなり広めの印象があり、ショーも派手なパフォーマンスがあるのでは、と思います。



 再入場ですが、出るときに手の甲に紫外線で光るスタンプを押してもらえます。
 出口正面はショップになっていて、その先には飲食コーナーがあります。
 値段はそこそこで魚介類を中心にたメニューを揃えていました。
 ただちょっと席の少なさが気になりますが。天気の良い日には外のテラスでも食事が出来ます。


<周辺>
 那珂湊漁港が近くにあり、また、大洗方面に向かうと土産物屋が軒を並べます。
 また、水戸にもほど近く、日立海浜公園もそう遠くはありません。
 脚を伸ばそうと思えば、2時間ほどで大子町へ行くことも出来ます。

 水族館の周囲はちょっとしたテラス風になっていて、海を望みながら散歩も良いかと思います。
 海では、ボディボードやサーフィンで楽しむヒト達の姿が見られました。
 並みは、やっぱり荒かったです。

<交通>
 鉄道では、JR水戸駅より大洗鹿島線で大洗下車、バスで15分ほどだそうです。
 クルマでは、常磐自動車道から友部JCTで北関東自動車道に入り、水戸大洗IC.下車。国道51号線を大洗方面へ20〜30分程度です。
 駐車場は無料でかなり大きなモノですが、やや早めに行かないと、館から遠くに停めることになります。


<INFO>
 入場料:1800円(おとな) 900円(小〜中学生) 幼児(3歳以上)300円
     団体料金あり(20名以上)
     学校週5日制による小中学生の土曜料金、と言うモノがあるそうです。
     詳細は現地で確認してください。
 休館日:6月:第4月曜及びその翌日。
     12月:9日、10日、28日〜31日。
 営業時間:午前9時〜午後5時
 住所:311-1301東茨城郡大洗町磯浜町8252-3
 電話:029-267-5151

 Website:http://www.aquaworld-oarai.com/index.htm



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