小樽水族館


 札幌から程近い港街、小樽。
 その小樽の市街地よりクルマで走ること15分の祝津という町にこの水族館はあります。
 規模としてはおそらく道央で最大でしょう。道南も含まれるかも知れません。なんせ自然の岬を上から下まで活用しているモノだから、かなり贅沢な造りとなっています。
 但し、敷地面積と展示内容は比例するとは限りませんので。
 かなり昔からある水族館で、筆者が小学生のときには既にありました。
 市街地からかなり離れたところにあるんですが、バスや海上交通でも行くことが出来ます。
 クルマだと「祝津」方面に向かって走ります。港方面からも行けるようになってたと思いますがそこら辺は地図で確認して下さい。
 高速道路を降りたら2回の右折で行けます。
 では早速説明に入りましょう。

 クルマの場合は駐車場に停めてから行くことになりますが、駐車料金は600円です。別にわざわざ取る必要なんて感じないですが、近くには海水浴場や鰊御殿、マリーナ等があるので、そこら辺と共通なモノだとは思いますが・・・やはり納得がいかない。
 係のおっちゃんに文句たれても如何ともしないので、入り口に向かいます。
 入り口には両脇にあやしげなオブジェがありますが、親子連れなどがよくこの像と一緒に写真など撮っています。
 入り口脇で入場券を買い、入り口ゲートのお姉さんにチケットを切って貰って入場します。
 入場料は大人1300円。規模からみて不当に高い値段ではない。

 入り口ホールには2体のトドの剥製が観光客を出迎えています。そのすぐ先にはウミガメのプール。
 そしてようやく展示室入り口です。
 館内は基本的に暗く、照明などは水槽からの照明がこぼれてほのかに廊下が照らされている程度です。多分デートなどではいい雰囲気になるでしょうけど、子供らが多いのであまり雰囲気を作らないほうが吉です。
 廊下が広く、天井も高めなので割と落ちついて見物することが出来ます。
 展示一発目は巨大水槽の中を泳ぐサメとエイ。トビエイの仲間もいてなかなか圧巻です。
 その先にはやはり巨大な円筒水槽で、中にはチョウザメが泳いでいます。水槽はスロープや階段を使って上からも見られるようになっていますが、なかなか不気味良い感じでグッドです。
 その後稚ウニの展示を経て、寒水系の魚の展示に移ります。色合い的に地味な魚が多いですが、食卓に並ぶ魚ばかりなので美味しそうな展示が続きます。
 次の展示は暖海系の魚。
 クエやら大型魚が展示されていたり、イルカがいたりと、水槽自体が総じて大きめなので、迫力はあります。
 特筆すべきはピラルクーでしょうか。今まで訪れた水族館中で最大でした。
 カタチ的にカッコいいので好きな魚の一つです。
 先に進むと今度は円い部屋の周囲を囲むように円筒形に水槽があり、その中を魚がぐるぐると回遊しています。展示内容は親潮の魚って事みたいです。
 ここまで見たら順路は2階へと進みます。
 2階は小型魚や大型エビ、お約束のオオサンショウウオと熱帯魚が展示されています。
 ここのオオサンショウウオはかなりデカイです。
 基本的に2階はレストランと休憩所、売店スペースらしく、あまり展示は多くありません。
 この2階からイルカのショー用の別館へ連絡通路が設けられています。また、外に出て海獣の展示を見に行くこともできます。
 イルカのショーは屋内なのであまり広くはありませんが、それでも数々の芸を披露してくれます。
 あと、最前列はまず確実に濡れるので覚悟した方がいいでしょう。まぁそれが醍醐味って言う人もいますが。

 海獣の展示を見に行くには海岸へ降りないといけません。しかも屋外展示です。雨が降りそうなときは傘の用意を忘れなく。
 しかし潮風が心地よく、真夏の暑いときだったらそのまま海直行な気分にさせてくれます。
 急坂(というより崖)に作られたスロープを降りて行くと海獣の展示「海獣公園」です。
 ちなみにここには海の家があり、昼時にはイカ焼きやホタテ焼きなどたまらなく美味しそうな匂いがします。
 実際たまらなくなりイカ食べました。結構シヤワセでした。
 海獣公園にはアザラシ、アシカ、トド、ラッコ、ペンギン、セイウチ、ウミネコ(天然)がいます。
 アザラシやトドにはえさをあげることが出来(有料)、特にアザラシはえさの入ったバケツを持っていくと、前足でバシャバシャと水面を叩き催促したりします。こういうのがたまらない人には、多分病みつきになるでしょう。
 海獣公園でもショーがあり、アザラシやペンギン、アシカのショーが行われます。
 セイウチも単独で芸をするようです。行ったのが開館直後だったせいか、芸の練習をしていました。
 海獣公園ではまた、釣り堀などもあったりします。魚と触れあうのが目的かと思いますが、イケスの中は99%フグ。しかも食べられない種類。水族館側のセンスを色々な意味で感じさせてくれます。
 ラッコはなぜかあまり人気がありませんでした。しばらく見ていたんですが客誰も来ません。さすがにもう珍しさは無くなってきたのでしょうか。

 小樽水族館の周囲には他には鰊御殿や灯台、マリーナや遊園地施設がありますが、一日中いられるようなところでもありません。
 小樽観光の一部に組み込むのが時間も無駄にしないでいいんでは無かろうかと思います。
 しかし、小樽水族館からの眺めはなかなか絶景です。奇岩巨岩で知られる積丹半島の付け根だけあります。
 あまり関係ありませんが、トドの檻の後ろあたりに見事な柱状節理が見られます。
 あと、やっぱりあんまり関係ないですが、自販機の缶ジュースは140円です。

 ここでヘビのぬいぐるみを発見しましたが、どうも使われている材質が、既に持っているぬいぐるみと同じ(形は違います)。これってどこか特定業者が数社あるだけなのかな。

 所在地:北海道小樽市祝津3-303
 Tel:0134-33-1400
 Web site:http://www.ogb.otaru.hokkaido.jp/aquarium/index.html



  戻る