サンシャイン国際水族館

入り口



 池袋駅から徒歩十数分という、都内のまっただ中にある水族館。
 それゆえ海のにおいはない。
 サンシャイン60の超高層ビルの中にあるのかと思ったら、その隣の「ワールドインポートマート」とかいう建物の10階に存在した。
 直通エレベータの中にはエレガが3人。日曜に行ったから?
 こゆ場合に重量超過になった場合、3人のうちの誰かが降りるんだろうか。
 疑問だらけで今回の取材が始まった。

 さて、まず気になる入場料は、大人1600円。高い、これは今まで行った中で「下田海中水族館」についで高い。
 しかもちょっと並ぶほどの入場者数。日曜だったから?
 とりあえず券売所の正面には「リュウグウノツカイ」のホルマリン漬けが不気味良く出向かえてくれる。
 入り口でチケットに判子を貰って、いざ中へ。
 最初に出迎えてくれるのはイワシの円筒水槽。おいしそうだ。
 順路に従い、壁にパネルと共に小魚が展示してあった。が、あまり気付く人も少なく、ほとんどがその次にある回遊大水槽に釘付けになっていた。
 回遊大水槽は2基あって、最初の展示は亜熱帯の魚たちが泳ぐもの。トビエイが我が物顔で泳いでいる。
 その裏には北方系の魚たちが泳いでいる。カニやマスがおいしそうだ。しかし、北方系(寒帯)の水槽は亜熱帯の半分程度の大きさである。
 ちょっと不公平。
 大水槽の向かい側の壁には何があるかというと、順に「バイカルアザラシ」、「東京の海(円筒形水槽で、東京湾、八丈島、小笠原の3基に別れている)」、「アマゾン系の大型淡水魚水槽」、次が「ラッコ」である。
 ラッコの展示の次はクラゲが展示されている。見ててなんとなく面白い。

 クラゲを見たら順路は2階へと進む。
 2階のコンセプトは世界各地の湖沼や海を表現しているらしく、各地域毎に趣向がこらしてある。
 半分程度の水槽が、上まで水をいれずに目の高さよりも低い位置に水面がある。
 水面から上には何があるかというと、樹木を配して鳥をはなしてみたり、トカゲがいたり、リスがいたりと、水族館なんだか動物園なんだか、だんだん怪しくなってくる。
 順を追って行くと、最初は水草の展示。基本的に興味なし。
 次はアマゾン川あたりと思われるが、イグアナや南国の鳥などを配するのは、ちょとやりすぎか。
 次いでアフリカ、東アジア、日本の亜熱帯と続くのだが、なぜか日本の亜熱帯の水槽には「トカゲ、ヤスデ、サソリ」が展示されている。謎である。

 今回の取材時、特別展示とかで「キューバ」関係の展示がなされていた。
 世界初、だそうだ。
 で、トカゲとか、トカゲとか、トカゲとか、カタツムリとか展示してた。
 ホントに水族館か、ここ。
 壁際では「マングローブ」の環境に住む魚たちを展示している。
 水槽の上部が解放されているために、水面に指を突っ込めてしまう(良い子のみんなはマネしちゃダメだぞ)。
 その後南太平洋辺りの展示で熱帯魚を勧賞しつつ、売店に至る。
 売店では特筆するような商品なし。
 どこの水族館も似たよーなもの売ってるし。

 サンシャイン水族館は屋外にも展示している。
 売店から階段を降りて屋外展示場へ向かう。
 サンシャイン水族館は国内でも珍しい、マンボウの飼育を行なっている。
 マンボウは専用の建物の中のバカでかい水槽にいるのだが、ガラスに頭から突っ込んで死んでしまう事故の防止に水槽内にビニールシートを張り巡らせているため、ちょっと見にくい。
 泳ぎのほうは、のたぁ〜、くたぁ〜って感じ。目がでかかった。
 あとはペンギンとか、ゴマフアザラシとか、カワウソとか。
 あぁ、そういえば、この暑いさなかにアシカのショーなんてやってた。

 水族館館内は照明があまり明るくなく、そこそこ魚も見やすいのだが、いかんせん通路が狭い。そのためあまり落ち着いて一つの水槽をゆっくり眺めるということは、ほとんど不可能といった感じだ。
 客層は家族連れが多く、次いでカップルというのがほとんどだった。
 行き方はJR池袋駅を利用するのが最も一般的ではないかと思う。
 サンシャインシティに向かって歩いていき、東急ハンズ辺りから地下に降りて、ワールドインポートマートを目指すのがベターです。
 平日は午後5時半、日・祭日は午後6時で入場が終わります。


 所在地:東京都豊島区東池袋3-1-3
 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル10階
 Tel:03-3989-3466



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