アルファロメオは本当に壊れるのか。


 結論:工業製品だから、どうやったって壊れます。
    
 え?これじゃ納得いかない?まーそりゃそうですね。じゃあ、も少し詳しく。

 なぜか巷には「アルファロメオはよく壊れる」というウワサかなんか知りませんが、そんな話が飛び交っているようです。
 それは半分当たってますが、半分間違ってます。
 まず話を判りやすくするために、最近のアルファについて進めます。

 「壊れやすい」というのは「よく修理などに出している」という事を差しているんだと思います。
 「修理に出す=壊れた」という方程式はアルファロメオには通じません。なしてかと言うと今のアルファは基本的には国産車なみに壊れないからです。
 じゃあ、なぜ頻繁に修理工場などに持ち込むのか。

 アルファに乗る人間は総じてクルマ好きです。そしてアルファロメオに惚れ込んでいます。自分のアルファロメオが可愛くて可愛くてしょうがないという人達が推定割合99.9999%に達していると言われているとかいないとか。
 そんな人達はクルマの変化に敏感です。ちょっとでも音や動きがおかしいともうだまっていられません。
 特に普通にクルマを使用している人達から見たら全然判らないような変化なども敏感に察知し気にしだします。
 だから壊れているわけでもないのに頻繁に修理に出してしまうというわけです。
 
 では次に古いアルファ。
 古くなってるんだから、壊れるのは当り前です。ノーメンテナンスで永久に壊れない工業製品なんてありません。
 しかもクルマってのは1トン近い重量が時速100km以上で走り、しかもその時は常に何がしかの振動や応力がかかり続けるという過酷な状況で使われる機械です。壊れないほうがどうかしてます。
 それでもきちんとメンテナンスしてあげればレースにだって出られるほどの状態を維持しつづけることも十分に可能です。
 
 ではどうしてアルファは壊れるなんていう話が出てくるのか。
 細かいトラブルが多いからです。たとえば145では「水温計が壊れた(26才会社員)」「トランクオープナースイッチが効かない(26才会社員)」「なんかオイルが減る(26才会社員)」などなど・・・。
 ただ、アルファロメオっていう車はなぜかこんなトラブルも笑って許せちゃう。エンジン辺りや足周りからそんな電波が出てる感じです。
 そして喜々として「いやぁまた◯◯がおかしくてさぁ」と他の人に言ったりしてしまう。
 それを聞いたクルマにあまり興味のない人は「アルファロメオってクルマはよく壊れるものだな」と思ってしまい、それが多方面に広がってしまう。と勝手に想像力を膨らませてアルファが壊れやすいと言われる理由を考えて見ました。あたらずも遠からじと思います。
 
 実際、購入から1年経ってこれ書いてますが、保証期間中に出る故障は出たって感じです。下手に適正化しなければほとんど油脂類ていどしか金銭的な負担もなかったです。
 たしかに国産に比べればミッションやボディ剛性など弱いところがありますが、割り切って乗れば気になりません。
 逆に乗る人間を選ぶクルマであるともおもいます。もともとミッションと言うのは自動車のなかでは弱い部分ですし。またボディ剛性が弱くてもエンジンパワーがたいしたこと無いのでトータルバランスは整ってると考えていいと思います。
 でもそんなこんなも乗ると全然気にならない。イタリア発の不思議なクルマです。
 「壊れるから乗りたくない。」って言う前に、乗ってみてから考える。それがアルファロメオです。
 (まぁ乗ってしまったら二度と忘れられなくなるでしょうけど。)
 
 
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