300度スクリーンコクピット

 関東の冬は基本的に天気がよい。
 週に1度くらい雨が降ればいい方である。
 故に屋根を開けられる日は週に6日もあるという計算が成り立ってしまうのだ。

 そんなわけで、楽しい慣らしがさらに楽しくなるオープン状態で、走ってみました。
 あ、タイトルの300度スクリーンってのは、Aピラーとミラーが邪魔で、360度見渡せないところから由来します。
 なんでミラーあんなに低いんジャーーー!
 Aピラーは145の時の方がジャマだったから、すこぶる快適(はぁと)。

 まず前段階として自分に気合いを入れてみました。雪降る北海道とは違い、関東は真冬でも氷点下になることは少ないですが、それでも夜になると摂氏一桁にはなります。
 そんな中を時速60キロ、秒速に換算して毎秒約17メートルで突き進むのです。常時温帯低気圧並みの風にさらされることになり、気温がプラスでも体感は恐らく氷点下でしょう。
 どんな防寒具も気合いを入れなければその真価を発揮することはありません。
 経験上、気合いで2度は体感温度が上昇します。だから夏は気合いが入らないんですが、それはまぁおいといて。
 2度と言う温度は生死の境において明暗を分けますが、今回はたかがクルマの幌を開けるだけなんで、実は全然関係ありません。
 防寒用のフライトジャケットを着込み、クルマに乗り込んでエイヤと気合いイッパツ幌を手動オープンしました。
 ここで気を付けなければならないのですが、幌を畳む前にエアロボードを立てておきましょう。畳んでからだと、ちょっと引っかかります。
 あと、エアロボードのネットからモノがはみ出ないように注意しましょう。飛んでいきます。いやマジで。後続車がいなかったからよかったけどさ・・・。
 全開の温風を足下に当て、キャップをかぶり、出発しましょう。窓はとりあえず全部下げてみました。

 時速40キロ。
 エアロボードが効いているのか、室内に風はほとんど回り込んできません。
 エンジン音も幌を閉めたときよりも静かで、ロードノイズも開けた方が静かに感じます。
 足下ポッカポッカで露天風呂気分です。
 鼻歌の一つも出ようってもんですが、オーディオが無いので、アカペラです。
 よく判らないメロディーが風に流れて飛んでいきました。

 時速61キロ
 さすがにアタマのてっぺんを風が抜けていきます。
 後頭部にも心地よい冷気が当たるので、ヒートアップしたアタマに最適です。
 帽子がなければきっと風邪ひくでしょう。
 コーナーにさしかかると、当然斜めから風に当たることになるので少々車内に風が回り込んできます。
 まぁ気にしなければ気にならないレベルでしょう。
 両側の窓を閉めると快適になります。

 時速80キロ。
 アタマのてっぺんを抜ける空気が心地よすぎて少々嫌気がさしてきますが、走行中に幌を閉める度胸がないので、とりあえず肉体のほうを慣らすことにしました。
 ニンゲンってのは意外に環境適応能力が高い生き物で、家路に付く頃にはもう全然大丈夫なカラダに改造完了してしまいました。
 で、このくらいまですっ飛んで走るとそろそろ足下のヒーターが効きすぎてシャレにならなくなる頃です。
 少し温度を下げておきましょう(手動で)。
 もしくは送風を上半身側にも送るように切り替えておくのもいい感じです。
 寒いんだか暑いんだか、ワケが分からなくなります。

 排気ガス。
 大型車の排気ガスも結構うんざりですが、ディーゼル1BOX系の排気ガスのほうが黒くて臭くてサイアクです。
 大型車はなるべく車速を一定にして走ろうとしている上に、エンジンがでかくてパワーがあるので実際はそんなに黒煙とか出してないみたいです。
 まぁ一部サイアク以下のもいますけど。
 それよりもスキーを積んだ1BOXとかの方が煙り黒いです。臭いです。特にミ(削除)のデ(削除)なんか見ただけで逃げたくなります(偏見)。
 特にあまりうまくないヒトはATでアクセルON/OFF制御しかしてないので、黒煙が定期的にブワっと出てきます。
 そういう時はちょっと離れて走るか、コンビニで一服つくのが大人でしょうか。
 間違ってもオラオラとヤってはいけません。反省しましょう。ただ、若さ故の過ちというのはあまり認めたくありませんが。

 コンビニ
 前にバーンと乗り付けて、幌も閉めずに降りるのがオシャレなんでしょうが、気の小さいワタクシはいちいち手動幌クローズモードに入ります。
 カラダを拘束するベルトを外し、柔軟体操よろしく幌に向かってカラダをねじり、留め具をオープンにして、左手で一気に前に引っ張り閉めます。
 あ、窓は全部開けておきます。取り説にそう書いてあったから。取り説は前もってよく読んでおきましょう。営業の方でも知らなかったことがいっぱい書いてあります。
 で、コンビニ入って明日の朝御飯買って、クルマに戻るやいなや幌開いて帰路を急ぎます。
 あんまりウロウロしてると原型もゲームもやってる暇無くなります。

 結論。
 杉花粉が怖くなければ、今の時期は夜でもオープンに限りますなぁ。
 後何日で風邪を引くかが非常に楽しみです。

 なんとなく尻切れトンボなのは、書いてて段々疲れてきたからっちゅーのは言わなきゃ判らないことっすね。
 このページ写真も満足にありませんが、まぁ今週末にでも撮ろうかと、思ってたりしてますので。


 


     #Capter 3へ続く。

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