GENESIS / ABACAB

(1981)

 ジェネシスはかつてイギリスを代表するプログレッシヴロックバンドでしたが、このアルバムで劇的にポップになりました。全体的な印象はソリッドかつタイトで、いかにも80年代初期のサウンドになっており、それまでのジェネシスにはない魅力に溢れています。これはエンジニアのヒュー・パジャムの功績でしょう。これによってジェネシスはイエスピンク・フロイドではなく、ポリスXTCと同列に語られるべき存在になったと私は感じました。
 1曲目のタイトル曲からポップバンドへの転身を高らかに宣言しているようです。ただし、そこはさすがジェネシス、一筋縄ではいきません。この曲の後半は長いインストゥルメンタルで、フィル・コリンズのドラムが淡々と盛り上げていき、7分を越える大作になっています。続く2曲目「NO REPLY AT ALL」では大胆にもホーンを導入し、往年のファンのド肝を抜きます。そうかと思えば3曲目の「ME AND SARAH JANE」はポップなのにムチャクチャな転調で、トニー・バンクスの面目躍如。
 余談として、このカラフルなジャケットはアナログ発売当時4種類ありましたが、高校生だった私は全種類を購入することはできませんでした。4種類全部持ってる人はいるんでしょうか?

2000/09/01


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