MIKE RUTHERFORD / ACTING VERY STRANGE

(1982)

 元々静かな存在感で地味にイイ味を出していましたが、3人体制ジェネシスにおいてはリードギタリストとしても活躍するようになったマイク・ラザフォードの2ndソロアルバム『幻惑のマクシーン』です。
 80年代に入り本家ジェネシスは『ABACAB』によってソリッドかつタイトなサウンドで大胆なポップ化を図りましたが、このソロアルバムもまた同様の流れで、当時流行したニューウェイヴっぽい印象を受けます。まだプログレ風味たっぷりだった1stソロ作と比べると、わずか数年しか経っていないのにエラい違い。これはジェネシスがどうこうというより、むしろ時代が変わったということなのでしょう。
 いきなりアルバムタイトル曲からノリノリで、次々とアップテンポの曲が続いていきます。このシャープなドラムはポリスのスチュワート・コープランド。そんな中、ラストの「HIDEAWAY」だけが唯一ゆったりとしたジェネシスっぽい雰囲気を醸し出してアルバム全体を締めくくります。注目は全編にわたって彼自身がリードヴォーカルをとっている点。拙いながら意外と曲にはフィットしていると思います。
 ところでこの邦題、『幻惑のブロードウェイ』、『幻惑のスーパーライヴ』に続いて、またまた「幻惑の…」というフレーズを枕詞のように使っていますが、今回はちょっとムリヤリな感じが…。

2004/12/26


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