TOTO / HYDRA

(1979)

 著名なジャズミュージシャン、マーティ・ペイチを父に持つデイヴィッド・ペイチを中心に、ジェフ・ポーカロ、スティーヴ・ルカサーといったアメリカ西海岸で活躍する名うてのセッションミュージシャン達が集まって結成されたバンド、トトの2ndアルバムです。
 龍の伝説を題材にした冒頭のタイトル曲が7分半にも及ぶプログレッシヴな展開を見せるため、当時はアメリカンプログレッシヴハードのムーヴメントの中でボストンカンサススティクスらと並べて語られることもありましたが、シングルカットされた名バラード「99」などを聴けば分かるように、彼らの本質はあくまでクロスオーヴァー感覚のポップでしょう。個人的には、ボビー・キンボールのハイトーンヴォーカルが印象的な2曲目「ST. GEORGE AND THE DRAGON」に、ウェストコーストにとどまらない幅広い音楽性を感じました。
 ただし、彼らがホントにアメリカで大ブレイクしたのは「ROSANNA」「AFRICA」といったメガヒットを擁する4作目。クイーンやジャパンのように、ごくまれに本国よりも先に日本で人気の出るバンドがいますが、このトトも若干その傾向がありました。違いは、クイーンやジャパンがヴィジュアル先行の売れ方だったのに対し、トトに限ってはまったくそんなことがなかった点。

2004/08/08


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